ニュース資料集コミュの【日本】国防　尖閣で台湾にも見捨てられる日本

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大高未貴の世界見聞録
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2009年3月15日日曜日
尖閣奪われ座して死つ日本人？！

Filed under: 日記 ― miki @ 22時06分

先ほど、日本文化チャンネル桜の取材で、来日した台湾・民進党主席蔡氏の記者会見に出席し、尖閣諸島について質問して我が耳を疑った。蔡氏は「釣魚台は法的に台湾に帰属権がある」と述べたのだ。「李登輝元総統は日本に帰属権があると述べられていますが」と質問を返すと「李氏と私の見解は違う」と。

　台湾の国民党は中国に飲み込まれそうな勢いだが、民進党といえば以前は台湾独立を掲げ、親日的でなおかつ嫌中感情が高いので「それは日本の領土ですよ」くらいのセリフが聞けるかと思ったが甘かった。考えてみれば民進党だって次の選挙で勝つには反日台湾人の票もかせがねばならない。ナショナリズムをあおる発言は首席としては当然のことだろう。

問題は日本にある。主張主べきことは主張し、批判反論すべきところはして、こんなややこしくなるまえに布石を打つべきだった。例えばとうの昔、中国が尖閣諸島の資源に気付いて領土的野心を示しはじめた頃、鄧小平に「我々の子孫に解決を任そう」などと煙をまかれた時点で、尖閣諸島には右翼がたてたものではなく政府が灯台を設置し、海上保安庁または自衛隊を置くべきだった。そういったことを一切せずに、国民党の反日教育を受けた台湾の政治家がこのような発言をしたとしても今さら日本の政治家が何を言えるのだろうか？日本はいずれ尖閣諸島の領有権をめぐって中国とだけ対峙すればいいなどと思っていたら大間違いだ。

北朝鮮のミサイルしかりだ。他国ならとっくに敵地攻撃しているのが世界の常識なのに、いまだ専守防衛などといって座して死を待つしかないなんてあんまりだ。あまり気付いていないだろうけど、万がいち北のミサイルが東京や大阪に落ちて多数の死者が出たとする。その時にさすがに堪忍袋の緒が切れて「北朝鮮に報復だ！」と叫んだところで、北が「あれは間違って落としちゃったのですみません。首都圏ではなく海域に落とす予定でした」と弁明したら自衛隊は報復すらできず、災害救助活動しかできない。これが美名で彩られた専守防衛の実態だ。

こんな馬鹿げた法整備を基本に据え、応急処置で法を部分的に改正し、海上自衛隊を海賊対策でソマリア沖に派遣したが日本のメディアの論調は相も変わらずひどい。今朝のサンデープロジェクトで関口宏氏が「何も海賊対策で自衛隊を出さなくてもね、、、。こうして戦争のできる国になっていくんだね」などと発言していたが、あんまりだ。相手は１８世紀の古典的な海賊ではなく他国はすべて軍隊を派遣して対処しているほどの近代兵器を備えた海賊で、自衛隊以外、誰が対処できるというのか？更に、なぜ海自が民間船保護のためにソマリアに向かっただけで日本が戦争をするのかさっぱりわからない。海上自衛隊の乗組員がソマリアに上陸し、民間人を虐殺してソマリアを日本の植民地にするとでもいいたいのだろうか？こういう発言こそ平和欺瞞の仮面を被った恐ろしく無責任なものだと思わずにはいられない。