ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ニュース資料集コミュの【検証】中国側のあいまいな「要請」に振り回された日本政府 自衛隊派遣見送り

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
■目次TOP http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=40831184&comm_id=3344585
■【日本】_目次 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=40765360&comm_id=3344585


http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080530/plc0805302053020-n1.htm

【検証】中国側のあいまいな「要請」に振り回された日本政府 自衛隊派遣見送り
2008.5.30 20:49
このニュースのトピックス:官房長官会見


 中国・四川大地震の被災者に対する救援物資輸送の手段として検討されていた航空自衛隊機の派遣−。30日、一転して見送りとなったが、中国側のあいまいな「要請」にふりまわされたドタバタ劇を検証する。(今堀守通 北京 野口東秀)

 ■怒りの電話

 29日、第4回アフリカ開発会議(TICADIV)が開催されている横浜市内のホテルで朝を迎えた福田首相は、携帯電話を取りだして町村氏にかけ、強い口調で指示を出した。

 「最優先なのは、救援物資を早く送ることであり、自衛隊機を出すことではない!!」

 同日付の各紙朝刊の1面がどれも「自衛隊機派遣」の大見出しが躍っているのを見て、怒りが込み上げた。「自分の真意と違う動きになっている」−。電話せずにはいられない状況にまでなっていた。

 首相官邸を留守にしていた福田首相と、留守を預かっていた町村信孝官房長官らとの意思疎通が図られていなかったのだ。首相の指示を受け、自衛隊機派遣の動きは急速にしぼんだ。

 ■突っ走る「留守番」組

 町村氏ら政府側のこれまでの話によると、27日に北京の日本大使館の駐在武官に中国国防省の「担当者」から緊急支援の要請が来た。「担当者」はこのとき「(輸送手段は)自衛隊機であっても構わない」とも発言したという。

 その報告を聞いた町村氏や二橋正弘官房副長官らは「中国は猫の手も借りたいほどの状況なんだ」(政府高官)、「日中関係進展のシンボルになる」(外務省幹部)と判断。直後から緊急援助物資をC130輸送機で輸送しようという動きが出始めた。

 中国側からの支援要請は、横浜にいた首相に町村氏から秘書官を通じて連絡が入った。

 アフリカ40カ国首脳との「マラソン会談」に追われていた首相は、支援を惜しむ必要はないとの思いを込めて「やってくれ」と返事をしたという。これで首相の「お墨付き」も得たと判断した町村氏は、28日午後の会見でこう言い切った。

 「自衛隊が現地で活動するという意味合いではないが、自衛隊機で中国の空港まで運んでもらいたい、という趣旨だと理解している」

 官邸内からは、「週内になるべく(輸送できるように)結論を早くしろと、関係者には言っている」「福田首相は、胡錦濤国家主席や温家宝首相に『できる限りのことをする』『何でも遠慮無しに言ってくれ』と伝えているんだ」という声が続出し、自衛隊機派遣が既定路線のようになっていった。首相の優先順位を理解しないままの「発進」でもあった。

 ■誤った「解釈」

 しかし、28日に外務省側が自民党外交関係議員へ説明した内容は微妙に異なっていた。

 同省側の説明では、「緊急支援物資を直ちに送ってほしい」という中国側の要請に、日本の外務省は「送るときの輸送手段は自衛隊機を使う方が早い」と応じ、中国側は明確な否定も肯定もしなかったという。

 出席した議員の一人は「中国政府が、中国国民の旧日本軍への感情を考えると、自衛隊機の応援を求めるはずがないのではないか」と、政府内の動きが「前のめり」になっていると警戒し、自衛隊機派遣には慎重な対応を求めた。

 この議員は、「自衛隊が中国へ行けば中国政府は今後、自衛隊批判をすることができなくなる、という期待は持てた。だが、中国政府が本当に自衛隊機派遣を望んでいるのかどうか。外務省側の説明だけではどうしても疑問符が取れず、同省が間違った解釈をしたのではないか」と振り返る。

 防衛省にも、中国側の要請に対し、「(自衛隊機を派遣してほしいという)特定の意思があったものでもない」(石破茂防衛相)との「疑問符」がつきまとっていたが、官邸サイドの指示を受け準備を進めるしかなかった。

 ■中国は…

 町村氏らは、首相の意図を誤っただけでなく、中国政府内の真相も把握し切れていなかった。

 「震災救援闘争に勝たなければならない」と号令をかけた胡主席は、各国の救援を受け入れることで難局を乗り切ろうと腐心していた。大地震で日本から緊急援助隊を受け入れたのもその一環であるが、同時に対日感情好転のきっかけにしたい思いもあったとみられる。

 しかし、日本のメディアの報道ぶりに、中国国内のネットが過敏に反応、「オオカミを部屋に入れるのと同じ」という反対論が相次いだ。

 「歴史の壁」もあった。被災地の重慶では、旧日本軍による爆撃があった都市であり、自衛隊機の運行先に挙げられていた成都も空爆の対象だった。

 中国国内の反対論だけでなく、胡政権内からも軍の一部などから反対論がわき上がり、29日昼には、北京を訪問していた外務省の斎木昭隆アジア大洋州局長に対し、中国の武大偉外務次官が、「(国内事情を)忖度(そんたく)してほしい」「理解してほしい」などと述べたという。

 町村氏らは、中国政府の真相をようやく知り「後片付け」に取りかかった。29日の夕方になると、政府内からは「新聞の1面に中国政府がびっくりしたのではないか」(政府高官)と報道に「責任転嫁」する声が出る始末に。夜には派遣見送りを決断した。

 30日夕、TICADIVを終えて横浜から官邸に戻った首相は、記者団に対し「日中両国同士が話し合った結果、民間機が一番いい、ということになったのではないか」と他人事のようにこたえた。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ニュース資料集 更新情報

ニュース資料集のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング