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球のたわごとコミュの薄命の国産ラジオ用GT管

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第二次大戦に日本が負け、戦後の混乱期に現れたのが、軍用球でした。オクタルベースの球はソラ、H管、FM2A05Aそしてメタル管といろいろです。これらの球は戦後しばらくの間、ラジオ雑誌を賑やかせました。しかしこれらの球は粗製濫造の球が多く、まともに働かない球、直ぐに死んでしまう球が多く、不評でした。続いてはJRCのNシリーズ、マツダのトランスレス管、このシリーズは出力管に200Vが必要という半端球、続いてTENが100Vで働く出力管を発表しましたが、まだ見たことがありません。その後アメリカ球と同じ規格のGT管が現れました。GT管のメーカーは探してみたら思ったより多数の名前がありました。しかし同時期に出回ったST管より高価で、GT管を使ったメーカー製のラジオはあまりありません。我が家の数少ない配線図集、「ナショナルラジオ配線図集NO.5 1955年頃」を見ると、13種のスーパーラジオの内mT管使用のトランスレス6台、トランス付きのmT管使用が5台、ST管使用が2台でその内の1台の出力管だけがGTの6V6GTで、ST管のラジオから、GT管ラジオは殆ど作られずmT管に変わったようです。1950年代は素人や、ラジオ屋が自作したラジオも家庭用に出回りましたが、少しでも安く作るには自作ラジオにもGT管は不向きでした。そして素人が自分用に作るラジオの球には、アメリカ軍放出球という、国産GT管にとっては大敵があり、国産ラジオ用GT管はあまり売れなかったと思います。マツダや松下などは自家製ラジオに自社の球を使いましたが、メーカー製ラジオに採用されなかった会社の球は、補修用と素人用ですが、生産しても殆ど売れなかったと思います。
1955年頃の国産球(仲野無線、マツダ)/アメ球(中古)とを比較した価格は次のようです。
6SA7,352/200,6SK7,365/150,6SQ7,307/200,6F6,294/150,6V6,499/150,5Y3,282/150
しかしその後GT管は、TV用は水平出力とダンパー管、オーディオ用の出力、整流管として広く使われました。

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