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ミュージカルを歌おう!コミュの凄い検索数!!!

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るんるん管理人のよねよねです。

このところ管理も、ブログのアップデートも滞っていて、
コミュ参加の皆さん、本当にごめんなさい。


今日は、19:00〜のレッスンに18:57にお休みのメールを寄越した、
こらこらちっ(怒った顔)って言う男の子がいたので、
なんと19:00から夕食になってしまいましたビール

ニュース以外見るテレビもなく、いろいろとチャンネルを動かしていたら、
「ハモネプ」をやってました。

僕自身、かつて現役だった頃、コーラス(アンサンブル)で歌っていました。
仕事なので、メンバーの組み合わせが何時も一緒とは限らなかったのですが、
組み合わせがよいと、ビブラートまでぴったり一致できるほど、
かなりの能力を持っていました!

「ハモネプ」を見ていて気になったのは、
やっぱり表現力以前に、音程でしょ!と思いました。

特に、Bassの音程が高めのチームが多くて、
聞いていて疲れてしまいましたもうやだ〜(悲しい顔)

Bassと内声の音程は重要なんです。

Bassが高めと言うことは、息の圧力が高くて、
音程が上ずっていると言うことが出来ます。

ミュージカルでもその例はよく見られます。
力を抜いて楽に歌う、それは音程だけでなく表現力のUpに直結します。


さて、イギリスのオーディション番組が大々的に取り上げられています。
この人の歌です。「ボイルさん」です。



とっても感動的ですね泣き顔
これまでもこの番組で多くの人が有名になっています。

ところで、せっかくミュージカルナンバーを歌ったので、
その技術的解説をちょっぴりしてみましょうるんるん

この曲は「レ・ミゼラブル」の"I dreamed dream"
日本語のタイトル”夢見た夢”です。

このナンバーはミュージカルの冒頭、バルジャンの過去が語られた後、
工場で"At the end of the day"が歌われてすぐに
「アタッカ」(曲の切れ目がないこと)でファンテーヌによって歌われます。

技術的に難しいところは4カ所です。

先ず最初の「Verse」(しゃべるように歌うところ)です。
ず〜っと、ミ♭の同じ音で歌詞をしゃべっていきます。
音程が同じなので、歌詞のアクセントがつけにくく難しい部分です。

"There was a time when men were kind"
日本語なら「昔は男も甘い言葉ささやいたわ」で始まります。

残念ながら、この番組ではその部分が歌われていません。
いわゆる「Refrain」から歌われています。

この曲は最高音が五線の上から第2間、ドまでしかありません。
ですからつい、全てを地声で歌ってしまいがちですが、
ここに大きな落とし穴が待っています。

「Refrain」に入ってしばらくすると、「サビ」に入ります。
"But the tigers comes at night"「夢は悪夢に」からです。

ここは最低音が下のG(ソ)で、息の圧力が強くて、
声帯の圧迫が起こると詰まってなかなか声になりません。

そしてその直後、"shame"「夢食いちぎり」の「りー」です。
英語では"as they turn your dream to shame"で"to"の前でブレスできます。
ところが日本語では「夢食いちぎり〜」で、ブレスするところがないので、
英語より約3拍分長くなってしまい、大変息が苦しいところです。
しかもE♭からB♭まで順次上行でチェンジを挟んで苦しいところです。
ここは100%クレシェンドが求められます。

そして最後は、本当に一番最後のフレーズ
"Now lefe has killed the dremam I dreamed"「夢は還らない」です。

何が難しいかというと、そこまで張ってフォルテで歌った後、
完全なミックスヴォイスでディミヌエンド(消えてなくなる)が必要だからです。


さて、ボイルさんはどう歌っているか解説しましょう。

出だしは一見ミックスに聞こえますが、完全な地声です。
日本人の多くは(教師も含めて)地声を「詰まった雑音の多い声」
と思っていますが、本当は雑音のない「開いた地声」が正解なのです。
ですから、彼女の声はミックスに聞こえるけれど「開いた地声」なんです。

淡々と歌っているように聞こえますが
"Then I was young unafraid"のところなどは、実に表現豊かです。
でも、緊張しているせいで若干音程が上ずり気味ではあります。

問題のサビの部分ですが、力が入って声帯の圧迫が起こり、
低い部分では声がとても小さくなっています。
この点はかなり改善の余地があります。
低い声はその人の技術的水準を如実に物語ります。

サビの終わり"shame"「り〜」は僕もびっくりしました。
何故かと言うと、そのフレーズが始まった時すでに、
息が足りない感じがしていたのです。

ブレスが浅いと感じたんです。
だから、何時切るのかな〜、最後まで持つかな〜、と思っていたら、
なんと楽々クレシェンドして歌いきってしまいましたげっそり

クレシェンドするのは息を使うように思いますが、
その実、横隔膜の働きによって、かえって息は保たれるのです。

サビが終わった後、"He slept a summer by my side"
「夏、あの人来て」からは一転して恨みから、かつての喜びが蘇り、
そしてすぐ、怒りと怨嗟の声に変わります。
「優しく温かい声から強い怒りの声」への変化です。
この辺りはとても上手に表現できていると思います。

そして転調した後、かなり詰まらせて「地声に近いミックス」で押しています。
でも、最後のフレーズでは完璧に近いコントロールで、
「完全に開いたミックス」になり、ディミヌエンドして美しく終わります。

ここが美しくないと、
「過ぎ去った過去の過ちであって、彼女の中では消化されている」
ように感じられなくて、生々しくなってしまうからです。

47歳、僕より若い!!! だが「おばちゃん臭い」!!!

しかし、世の中には素晴らしい能力を持っている人がいるもんです。
「才能」と言わないのは「訓練された能力」だからです。

才能だけではあれほど上手には歌えません。
また、年齢なりの人生経験を生かして歌っていて、
幾多の悲しみや喜びを経験したことが歌に現れています。

そしてインタビューの中にあった
「これを私が変わる機会に出来たらよい・・・」と言う発言になったんですね。


久々に歌を解説してみました手(チョキ)

コメント(1)

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