「辛い期間だった」 この6カ月で見事な復活を遂げたバラックが現在目指しているものは、これからの数週間でクラブでも代表でもタイトルの奪取に貢献することである。「本当に辛い期間だった」とバラックは8カ月の戦線離脱について述べた。「(イングランドでは)大きな期待をかけられたが、実力を発揮できなかった。とても落ち込んでいたが、なんとか盛り返し、今はいいプレーができている。チャンピオンズリーグ決勝の舞台に戻って来たし、UEFA EURO 2008(TM)でも好調を維持できるだろう」
念願の優勝を目指して バラックはこれまで、ドイツ代表として2002年のFIFAワールドカップで準優勝、自国開催された4年後の大会では3位の成績を残した。クラブレベルでは、FCカイザースラウテルンでリーグ優勝を経験したあと、2001-02シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでは、バイヤー04レバークーゼンの一員として決勝を戦ったが、惜しくも敗れてしまった。その後はバイエルンで国内のリーグやカップ戦のタイトルを獲得したが、欧州の舞台では栄冠をつかめていない。21日のモスクワでの決勝ではぜひチャンピオンに輝きたいと考えているだろう。そして6月のUEFA EURO 2008(TM)では、ドイツ代表として念願の優勝トロフィーを掲げたいと願っている。
大きなチャンス バラックが調子を上げてきたこともあり、ドイツファンはUEFA EURO 2008(TM)での代表チームの活躍を期待しているだろう。これまで代表で79試合35ゴールを記録するバラックは、国民の期待が高いのには理由があると語る。「私たちは予選で好調だったし、今も調子はいい。これまでのようないいパフォーマンスを披露していけば、(UEFA EURO 2008(TM)の)決勝に進出し、優勝する可能性は大いにあると思う。もちろんそこに辿り着くまでの道のりは長いのだが」