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世界を知ろう!with国際交流コミュのアフリカの現実〜第9話〜

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私は2006年2月から2007年3月まで世界一周をしました。

そのときにトルコのイスタンブールでさやかという子に会いました。

連絡先を交換したのでその後、イエメンのサナアとエチオピアのアジスアベバでも会いました。2006年9月の話しです。

それから1年10ヶ月経ちましたが彼女はまだアフリカにいます。今はモザンビーク。

ずっと施設でボランティアしてます。ネット環境が悪いためなかなか読むことはできませんがエチオピアにいたときの文章からここで紹介したいと思います。

アフリカの現実を知れるので読んでくださいね。


●人を思いやるということ

ここにはパラライズ(体の麻痺)をしてしまっている子が
たくさんたくさんいます。
   症状は、下半身のみ動かない子、
 自分で動かせる部分は目だけの子。
 ひとそれぞれです。
  原因もみんなバラバラで、
 産まれる前のお母さんの健康状態だったり
 デリバリー(出産)の際、
 ほとんど村の子はおうちで産みます。
 病院で出産しないわけは、
 お金がないことももちろんですが、
 病院にいくまで山を越えたり、
 何十キロも荒れた砂埃の荒地を歩かないと
 たどりつけない場所に住んでいるからです。
 出産を病院でってゆう発想は
 みんなにはないと思います。
 
 赤ちゃんも出てくるときに、
 たくさんの危険が伴います。
 お母さんも出産で亡くなってしまうことが
 高い確率であります。

  あと小さい頃から十分な栄養、
 清潔な環境にいなかったのも原因にあったり、
 HIVが引き金となっている子もかなり多いです。

 バンチュという22歳だという女の子も
 数週間前突然、体が動かなくなり
 自分で動かせるのは、顔と右手の指3本でした。
 カルテをみると、

 ギランバレー症候群の疑い。 
 とそう書かれていて

  原因不明の疾患で筋力の突然低下、麻痺、
  知覚異常等の症状だが、半年後に麻痺が後遺症なく、
  無くなる可能性が高い。
 と専門書にはかかれていました。

 いつも
 「バンチュあと、半年の我慢だね。
  頑張ろうね。」なんて話していました。

  バンチュの筋力の低下は著しく、
 自分で排泄するための
 お尻の筋力もなかったため、
 いつも排泄物が肛門のところで
 止まってしまっているので、
 手で取り出してあげていました。

 「チャラカー エネザレデナノアッサイエアンチキット」
 (さやかー今日私元気だからさやかのお尻みせて。私がだしてあげる)
 なんて真剣にきいてくるような優しい子でした。

 5日ほど、髪を洗う十分な水がなかったから、
 私も頭を洗っていなくて、

 「エネザグルバッタンコシャコシャアンレン」
 (私髪汚いからみてくれる?)

  って言って、バンチュは了解。っていって、
  一生懸命動かせる右手の3本の指を使って
  私の頭にしらみがいないか丁寧にみてくれたりして。

  そこまで濃くない顔立ちで少しだけ
  日本人よりの顔をしていて
  おっとりした雰囲気で、その子と話していると
  穏やな気持ちをいつももらえました。

  バンチュが病院で専門のドクターにみてもらえる機会が
  できて、搬送されていきました。
  数日後、思ったより早くバンチュが病院から戻ってきて、
  もしかしたら・・って思った悪い予感はあったって、
  血液検査の結果 
  バンチュもHIVポジティブでした。
 
  朝、いつものようにバンチュのいる病室にいくと
 今日なんか雰囲気おかしいかなって 
 少し思ったけど、
 いつものようにみんなに挨拶して
 バンチュのベットにいくと
 別の子が眠っていて 
 「あれ?バンチュは?」ってきくと
 
 「バンチュ、病院にいったよ。」
 って患者さんが。
 
 「えっでも昨日の夜いたし、
 今日病院に行く車、あと1時間後に出るよ。」 
 そしたら他の患者さんが、
 「バンチュの家族が迎えにきて 連れて帰っちゃった。
  だからもうバンチュ
  ここには戻ってこないんだよ。」って。
 「えっでもバンチュ家族いないって教えてくれたよー。 
 どうしたのかなぁ。」っていうと、
 そこの病室のベットに横になっていた患者さんみんなで 
 早口でコソコソ声で話はじめて、
「みんなどうしたの? なにゆってるのかわからないよ」
 ってきくと一人の患者さんが、
 何か私にゆおうとしてでも
 他の患者さんが「ゆっちゃだめ。」みたくいっていて、
 
 そしたらまた別の患者さんが、
 「バンチュアラットサーツバフィッツモータ
 イクルタエネチャラカバッタンノーコンジョ
 ノーゴーバスウッシャータイクルタアスナロ」
( バンチュ 4時間前に亡くなったの。
 さやか悲しむと思ってみんなで嘘つこうってきめたの。)

 って私にわかるように言葉を選んで
 ゆっくり教えてくれました。

 あんまりに突然のことで、呆然としながら、
 
「バンチュ亡くなる前、たくさん苦しんでた?」
 ってきくと
 
 みんな
  
「そんなことないよ。
 今は天国でゆっくりしているよ。
 泣かないで、さやか。大丈夫だから。」

 って一斉にいってくれて。

  バンチュの突然の死を受け止めようと思うと
  同時に、
  みんな自分がたくさん苦しんでいる中、
 
  次、亡くなっていくのは自分なんじゃないかって
  不安でたまらない中、
  
  こんな風に私のことを心配してくれて、想ってくれて。

  このときから毎回、みんな誰かが亡くなるたび、
 一生懸命すぐわかる嘘をついてくれていました。

 
   私は、みんなのお手伝いをしているつもりでも、
  たくさんいろんなあったかい感情を
  もらったり、
  人が生きていくうえで大切なものを
  いつも
  教えてもらっている気がしました。
  みんなのことを、
  すごく尊敬して大切に思いました。

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