Journal Club　リハビリコミュのディストラクションによる痛み減少効果：メタアナリシスによる検討

心身医：2006．4　320～326
坂野雄二　他

《目的》

?臨床的な痛みと実験的な痛みに対するディストラクションの効果をメタアナリシスにより明らかにする

?感情状態の中でも特に重要な不安の強さがディストラクションの効果に及ぼす影響について明らかにする

?痛みの強さがディストラクションの効果に及ぼす影響について明らかにする

《方法》
Medline等を用いて文献検索。

キーワードは「distraction」「pain」。

結果528論文で、「急性痛に対してのディストラクション介入」「対象者が成人」「ＲＣＴでの検討」「痛み減少効果が検討されている」「英語・日本語により論文が公刊されてる」の５つの条件にあてはまる16論文が抽出される。
（臨床的な痛みに対するディストラクション効果を検討しているものが８つ、実験的な痛みに対するディストラクション効果を検討しているものが８つ。）

《結果》
?.ディストラクションによる痛み減少効果

　統計の結果、実験的な痛みに対するディストラクション効果は中等度であっ　　た。臨床的な痛みに対しても中等度であった。

?．不安の強さがディストラクションの効果に及ぼす影響

　不安が強いほどディストラクションの効果は弱いという結果になった。

?．痛みの強さがディストラクションの効果に及ぼす影響

　ディストラクションは痛みの強さに影響を受けないことがわかった。

かなり適当ですみません・・・
もっと詳しく知りたい人は本文送りますので言ってください