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【詩】を書く人。コミュの☆お題【月】その2

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月をテーマにした詩の投稿です

【キーワード】

新月・満月・十五夜・十六夜・三日月etc

コメント(1000)

月夜こそ泥


真夜中のお勝手に
月の匂い している

お勝手の 上がりはなに
月光がいちまい
こっそり 置いてある

寝静まった
生家の お勝手は
澄んだ匂い している

泥坊さん
何も盗まず 帰られよ
ただで帰さぬ お化けが出るゆえ

寝間の 闇には
枕もとに
薄い文庫本なんぞ 置いてある

可哀想な ものがたり
眠る子の 涙になり 光っている

真夜中の縁側にも
月の匂い している

泥坊さん
何も盗まず 帰られよ
お化け怖けりゃ 帰られよ。


指田悠志
もう少しで1年と10カ月
迎えられず
さようなら
満月を見上げながら
踏切が
カンカンカンて
泣いてるよ
月を止めてる
行かないでよと
少女は行かないでと
少年に言えなかった
彼女はとても弱ぬしで
《施設》からの脱走など
出来なかったのだ
肺魚に
約束の地は無い

人の世に馴染めず
魚の世に馴染めず
波打ち際で
乾きながら窒息する

肺魚は
泥の中で眠る

鰭には足りず
脚にも足りぬ
半端な突起で踠き

泥の中から
月を仰ぐ、
月の兎
真空の世界で爆ぜる
完璧な放物線を描いて散る
白い毛皮と紅い肉の欠片

ひょおい、と長い耳を掴んで
弱き者どもを投げ上げる神様
あまりの無造作

その脆さに思い至らず

月の兎
天のひかりの中で爆ぜる
ささやかな花を
自らの血で供えて、
僕らは三日月の夜に出会った
月はすぐに雲に隠れたけど
僕は幸せだったんだよ

1年後もやっぱり三日月で
だけど君は約束を破った
生物の
駆動可能性は
その骨格に於いて
規定される

七本の頚椎と
二対の手足を持つ
凡庸な骨格の私
その駆動可能性は

やがて
月に届く、
貴方の無事を月に祈りました
貴方は戦争に行ってしまった
貴方の無事を月に祈りました
貴方が帰って来ますように
泥中の蓮
澱んだ沼の水面から
しろい月を仰ぐ鼈

蓮を育んだ泥水
鼈の豊穣ないのち

生臭く
脈打つ血と肉と骨
無垢の天に
惹かれ続けるこころ

泥中の蓮
止揚する
泥と蓮、
一夜で死ぬ
蜉蝣が見る空は
永遠の月夜

百年で死ぬ
私達が見る大地は
悠久の山河、
肉まんを
半分齧って
今夜の月

街灯の下
息は盛大に白く
肉まんから流れる湯気

銀色の
下弦の月は
なんだか固そうで

うん
あれは月餅だな
甘ければ良し

肉まんを
全部食べ終えて
来週あたりの新月

温かな
お腹は満月、
あの日のことを何度も言っていた

だけども誰にも届いてはいなかった

だから僕は辛くて居場所がなくなった

この際死んでやろうかと思ったときも

誰も助けにはきてくれなかった

ただ綺麗な川があった

僕は壊れた

それでも月は許してくれなかった

丸で僕が月に悪さをしたかのように

そして人は皆あちらへあちらへと

流れ込んでいった

僕は騙されたと思ったけれど

人は皆僕を守ってくれなかった
たくさん雨が降ったので
泥の中から月を仰ぐ
一度も濡れた事さえ無い
乾いて渇いた銀の月

滑稽かい
泥を泳ぐ下界の魚は

滑稽だね
汚れも知らぬ天の光は、
カエルが猫の真似してりゃあ

何を思ってかな
猿の末裔が
見上げる月は
あんなにも欠けて

出来損ないの私たちに
似合いの黄金だ、
白く輝くあの星からは
こちらは碧く
所々に光が見えるらしい

あの星から見るこの星は
少しだけ滑稽に見えてしまうだろう

どちらも見える場所に立ち
互いを見比べてみたいものだ

そうしたらきっと

どちらもどこか滑稽に見えるだろうな

半分暗く
半分明るい

その向こうで輝く大きな星に
ただ照らされているに過ぎないのだから
月明かり スポットライト
地面いっぱい 夢の落書き
君を温もりに触れた 冬のまえぶれ
少年は短い生を
三日月とともに
閉じようとしていた

これから彼は最愛の
妹に殺されるのだ
彼女は泣いていた
何万年も

何億年も

そばにいる

宇宙最高のカップル

月と地球



(/ω\)ハート達(複数ハート)
灼熱の
太陽色の金魚が
水槽を融かし
泳ぐ午後
ひとは
アスファルトに沈み
白骨だけを遺す
降り注ぐ
折れた摩天楼からの
硝子の滝を昇り
太陽の金魚は
天を灼く龍になる
今夜
月が焦げたなら
金魚の仕業だ、
そうだね
銀色の
ロボットとなら
駆け落ちたい
夜の
半月の下
逃げ延びたい
銀色の
その身体に
肉色の
なま暖かい血を
練り込んで
錆びさせたい
夜の
半月の下
朽ちながら
死にながら
何処までも何処までも
逃げ延びたい
何処までも、
ぼくのなまえ
よるをてらすみちかけ

ぼくのなまえ
たまにふらりときえたくなる

ぼくのなまえ
このよにふたりはいらない

そう、ぼくだけでいい
そう、ぼくだけがいい

きみのなまえ
よるをまもるしはいしゃ

きみのなまえ
きえるときはうまれかわるとき

きみのなまえ
このよにふたつとない

そう、きみだけなんだ
そう、きみじゃなきゃだめなんだ

友だちはいるのかい?
いいや、そう呼べるのはいない
あの青いのは?
いいや、あれはただの腐れ縁
自由になりたいかい?
自由とは1番不自由であることを知っている
本当に?
いいのさ、この距離感がちょうどいい

ウサギなんて知らない
カニなんて知らない
横顔なんて知らない

ぼくからは、ぼくのことは見えないのだから

 朝ぼらけて掠れた三日月を見上げた
 確かに足は地面を蹴り上げて前に進む
 訳もなくダラダラと進むに任せた
 高架下を潜り抜け 道は真っ直ぐ東を目指す
 無造作に植えられたコキアの群れが
 睨みを利かせて逸れる事を許さない
 オートマターの足たちはコンマ1秒の無駄も
 無く私のカラダを運んで行く
 脳からの指令を無視してひたすらに
 それは地球の意思ではない
 私に課せられた期限は意思に関係無く
 天寿に向かって歩かせる
 映写機或いはカメラ越しに移された四季を
 繰り返させる
 穏やかに密やかに月と太陽と風と緑と
 作られた自然の中に立たせてしまう
 私の眼に四季は美しいと思わせる
 私の耳に雲雀の鳴き声を通してしまう
 私の口は躑躅の蜜を好んで吸うだろう
 そしてまた三日月に向かって歩き出す
新月の夜に兄は脱走した
妹は三日月の夜に気づいて
兄を追いかけようとした
でもセカイは残酷で
妹は追っ手に捕まった
月


僕はむかし 育たないこどもだった
全身が骨と皮だけのように
みっともない少年時代を過ごした
月が出ずるとかなしみに堪えず
机の下にかくれ
宿題もやらずに泣いていた。


指田悠志
月に吠え、消えて生まれても寄り添う月


未熟な男が一人
孤独にがなり怒鳴り続けている
その先は雲であり、星であり、月であった

彼はそれらを愛していた。 
愛しているからこそ、その我儘な考えを理解せよと傲慢に振る舞う。

そんな男心の幼さを馬鹿馬鹿しいと笑わないでおくれ

いつだって一人になればしょぼくれてしまうのは男の方なのだから。

愚かな男は懲りずに月に吠える。 

その美しさに気づいてから、ずっと月は当たり前に有るものだから愚かな男は吠え立てる

吠える痛みは言弾となって穿つ。

そんなことだから月は完璧なまでの丸々さを少しずつ損なって欠けていき、やがて居なくなった。

男は暗闇に囚われ、その指先すらも見えない。

もはや向かう道はとっぽりと包まれて進むこともできやしない。

強がろうとも、その内心では途方に暮れている。

それでも月は優しくて、その欠けた部分を時間を掛けて取り戻し、角の無いまん丸となって男の天頂へと帰ってきた。

新月の夜 消えた想いを新しくして
またそこに居てくれる

淡き照らす月の光が見せる夜のあぜ道
フラつく男にそっと手を添える愛しき月の影
ガードレールを越えた先に
薮があり
そこを下った先で
月を拾った男が言うには
見ぬふりはできない
とのこと
月が近くに見える時
心は満たされていた
月が蒼く見える時
心は痛みを覚えていた
月を見上げることを
忘れていた時
身近な人を喪っていた
次々に現れる表情
相当気をつけないと見逃しちゃうね
ヒトがいない時に見る月に癒されては
満たされていくのは
月か自分か
気分が良ければ大きく見えて
知らない間に隠れてしまう
捲れてしまう心のメッキ
照らし出すのは電気か月か
人々がまだ
地球を中心に
夜空の星が
回っていると
信じていた頃

そんな頃でも
現れる時間や
その方角や
その満ち欠けに
きっと人々は
特別な感情を
抱いたことだろう

地球が太陽の周りを
回っていて
月が地球の周りを
回っている

そのことが分かっても
やっぱり人々は
月に特別な感情を
抱き続けている

潮の満ち引きや
海の生き物の産卵
女性の体のリズム

やはり
特別な存在であり続ける

40億年以上も続く
天体という
人智を越えたものの
ことわり

「月がきれいですね」と
好きな人に言われたら
「私には月はずっときれいでしたよ」と返す
つまりそれは
「ずっとあなたが好きでした」という意味になる

沈もうとする
「夕日」の場合は
「あなたの気持ちを教えてほしい」と
いう意味が隠されている

そして
「星が綺麗ですね」は
「あなたに憧れています」という意味を
隠し持つ表現

美しき日本の言葉とその表現

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