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【詩】を書く人。コミュの風物詩

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モノ、自然現象、年中行事、ファッション、食事、仕草、etc...

季節やその場所の雰囲気を指し示す、言い表す『風物詩』を題材に組み込んで詩を詠んでみませんか?

コメント(64)

しっくいの壁に寄り添って

大きな窓

じっと見つめる


動く人はまばらで、

でも絶え間ない車


微かな風に動くのは

きっと確かだと思う。

テーブルの林檎が腐っていく

ゆっくりと

色はくすみ 生気は失せて

何か此の世の物とは思えない それ

重々しいのに軽々と持ち上がり

魂の抜け殻の様だ

果汁が徐々に染み出てきて

異様な臭いで部屋を充たす


ああ

暮れ泥む此の部屋で

林檎であった それ と

私は今

向かい合っている
「祭」

砂利道ざくざく鳴らす
人混みの足音
舞い上がる埃と
微かに過る風で
靡かれてるお客の私達

明かりが並ぶ
屋台が並ぶ
1軒だけお化け屋敷

朱色が際立つ
和風が際立つ布団太鼓は
この町に響く
私達に響く
沸き上がる音色
ますます愛すわ、この町

幼少期から透明になったあの方も
毎年、賑わうわ
この祭りに行く

土曜日と日曜日と
子供ながらに沸き上がる
心踊りながら
賑やかな、このお祭りへ
「バレンタイン」

甘い 甘い
食べてみて とろける
甘い恋の味

貴方思う
ホカホカの気持ちと
一緒に届けられたら…
真っ白な如月の頃

甘い 甘い
ピンクのタータンチェック
ほろ苦い
ブラウンのリボンで結んで
今日
舞い降りる白く輝く
雪と一緒に
肌を通り過ぎていく
やわらかな感触

どこかいつも懐かしい

目に見えているもの全て
送れたらいいのに

感じる全てが
伝わればいいのに

そしたらきっと
違う景色に見えるよ

鮮明に美しく
世界をスキップで
かけていけるのに

今吹くこの風が
きみには触れたのかな

答えは今も聞けないでいる
【年末までに大掃除を】


汚れまみれのこの身体
まずは掃除が必要だ

耳につまった
聞きたくなかった言葉を
のどにつまった
言えなかった言葉を

丁寧にかき出して
洗い流しておくれ

そしたら
優しい言葉を耳に流し込んで

心からあふれだす
本当の声を聞いて

『天と地の物語』14/05/13


春−

 閉ざされた雲間から
 あくびをする天の瞳が
 死んだふりをしている大地を
 おそるおそる覗き始める

 雪解け水があちこちで軽やかに鳴り
 雑草と名づけれた命も瑞々しく跳ねる

 時おり激しく吹く風には
 温かい色が混じっている

 梅は早くも踊りながら散る
 桜に恋の手ほどきをするために

 復活した緑が光を追いかければ
 天は分けへだてなく微笑みを返し
 歓びに萌え立つ大地に
 色とりどりの花を咲かせて応えていく

梅雨−

 華やかな命の祭典に
 アンコールの拍手が鳴り響き
 更なる躍動に向けて幕が下りる
 物語は第二幕へと

夏−

 水溜まりに映る朝が熱い
 青に凛として立ち上がる真白の入道
 
 バッタの跳躍はどこかぎこちなく
 ただ必死の形相

 葉もれ日のきらめき
 湧き水の冷たさ
 木陰のまどろみ
 それにしても蝉の耳鳴り
 
 天の真剣な眼差しは滾り
 地は歓喜の最高潮に達する

 演目ごとの盛大な喝采は
 いつしか夕陽と共に消えて

 蝉の残響
 かげろうの翅
 翳る陽射しに
 ヴァイオリンの音

秋−

 倒された入道の後ろ姿
 天はうすら笑っている
 林は震えている

 湿っぽい風が辺りをうかがいながら
 黒い幕を引き連れてくる
 風は表情を変えた

 緩んだ景色を浚うように
 暴虐な雨が猛り狂う
 天を引き裂く閃光
 大地を揺らすけたたましい嘶き

 命はただ俯くばかり

 気づけば月の影は清らかに
 風は静かに薄をゆらす

 命はくじけず
 強く紅い意志を表し
 愛の全てに包んで
 明日の希望へと身を投げる
 
冬−

 木枯らしは音をたてて温もりを掻きとり
 再び現れる冷厳をほのめかす
 命は身を潜めて頑なに待ち構えている
  
 遠く雪が舞う
 世界を狭ばめながら 
 命に個はないと言わんばかりに
 震える大地を埋めつくす

 音もなく光を拒絶する世界で
 深く影を残した足跡もまた
 隠されていくだろう
 復活を夢見ながら




夏の終わりは打ち上げ花火
淡くとも鮮やか最後の閃光
2人でみたあの花と
2人で咲かせた小さな花を
写真に収め、小さくまとめ
落ち葉と混ぜて空を彩る

『夏の歩道』14/08/30


めずらしくこの夏の雨は降りつづく。

車道の凹みはいつまでも水溜りのままで、
下にのぞいた街の影は、
この街よりいくぶん美しく見える。

雨の日は、車が近づくのがしぶきの音でわかる。

車輪がふんだ水のわだちが交差点で曲線を描き、
直進してくる車のわだちと交わる。

私は、歩道の誰のものとも知れない足あとをふみ、
私のものに取りかえて悦に入っている。

雨はかわらず降りつづく。

通りすぎる店のガラス窓に雨粒がとめられていて、
むこうは乾いたカラの風がふいているのだろう。

少しも暑くはない。
空はあいかわらずモヤモヤとしていて、
夏はこのまま消えていくのだろうか。



〈2014 8/31〉

なにげなく ふと
見上げてる ソラ

ひとつとして 同じ
雲や色や夜は なく

ひとつとして 同じ
太陽も夕陽も ない

偶然に見上げた時
その瞬間の奇跡を

神秘なソラの芸術を
その目で見れる稀な

傍観者に選ばれたい
そう幼子から願って

暇あれば見上げてる

…たまに全てに疲れ
全てに飽きた時にも

自然に見上げてる
そんな時にはね…

どんなに高価な物より
どんなに素敵な恋より

虹を渡る稲光
オーラに似た雲
人知れず流れる星屑

そんな神秘的な
ソラに心が体が

焦がれるの
会いたいの

癒されるの
泣けるのよ

優しく 優しくね
ようやく
夏の空が戻ってきた

でも気付けば
もう八月も終わり。

公園で
蝉が鳴く
短かった夏の終わりを惜しんで。

君と僕の
短い記憶を惜しんで。

題 8月31日



今年一番の愛を叫んだ

さぁ、夏を終わらせよう

夕暮れ、虫が鳴いている

さぁ、秋をはじめようか?




『交響楽』14/09/02


陽の光をさえぎる雲はどす黒くぶつかって
痛々しいほどの透明な雨を降らせている
車道は雲の色を吸収してなお黒く
ガススタンドの固い照明をはね返す
水かさに薄れたゼブラを
傘を持たない男が猿のように渡っている
巨大なスーパーの向こうで雷鳴が轟いた
雨は勢いを増し雲の意思を表す
森の真上で横に裂ける稲妻
天の脳内に置かれた傘の下、
上下に降る雨にけむる中で
私は何かの怒りを聴いている
学校脇の隙間から二本の稲妻が
スローモーションで昇るのを見た
私の骨を自然の息吹きが震わせている




「秋の蝶」

楚々とした秋の草花が揺れている

そこに一匹の蝶がやって来た

蝶は美しい羽をいっぱいに広げ「わたしを見て」と言わんばかりに、誇らしげに舞い踊る

透明な秋の日差しが差し込み、やわらかな風に誘われて、何処かへ消えてしまったようだ

ほんのもう少しすれば、厳しい冬がやって来る

やがて野の花は枯れ、蝶は冬の支度に入るのだろうか

なんだかもの悲しい気分である…。
片目の野良猫が
悠々と塀の上を往く

皮膚病の腹に浮いた肋が
きっと春には届かぬ余命を
あっけらかんと晒す

知らぬ顔で
真っ直ぐに尻尾を立て

見送る私を一瞥もせず
ただ悠々と
猫は往く、
文庫本も
森の末裔だから
頁を開くとき
ほんの僅か
ほんの僅か
森の指先が馨る

文庫本も
森の末裔だから
一枚の落葉を
栞に、
螺子巻き仕掛けの
雛人形が踊る
三月の夜
月明かりの道を
かりかりと
歯車の音に合わせて
練り歩く人形の列
輿入れの姫を
引き摺りながら
三月の夜
遠く
螺子の切れるまで
月が沈むまで
練り歩く
雛人形の列、
お昼は
半分のメロンパン
あと半分は
川を泳ぐ鮒に投げ
掌に残る欠片は
蟻が運ぶだろう
鮒を狙う鵜
蟻の死骸で育つ樹
メロンパンを始点に
廻る食物連鎖
私も
いつか戻る転輪を
ほんの僅かに
廻す午後、
白梅の
満開の下で
未練を探す

欲深く在れば
迷わず走れるだろうか
風に墜ちる花弁を
掴もうとして
掴めなくて

白梅の
満開の下で
立ち尽くす、
春は
春では無い

どうして忘れてしまうのだろう
ただ春とだけ呼べる時間など
一度だって過ごさなかった事を

春は
春だと

過ぎ去ってから
通り過ぎてから
忘れ尽くしてから

思い出として
滲み出すのだろうか、
高さを揃えて
一列に咲く彼岸花を
天鵞絨の雨が覆う

するり
一列の紅を掃くように
仄暗い天幕が引かれ

帰らぬ人々の
帰らぬ影が
ひとしきりの舞台を
揺らす、
万愚節に
ミッキー・マウスは解体する

その筐体に満ち充ちた
呪いにも似た憧憬が
霊力を喪う今日

はらはらと
丸い耳を鼻を赤いズボンを
花吹雪のように散らし

あの
虚飾の城から現れる
明日のミッキーに
ことばを残す、
未だ
モスラの幼虫は
スカイツリーに
繭を作らない

身長100メートルのゴジラは
スカイツリーを倒さない

嗚呼
私たちの
心の東京では
まだまだ現役のタワーよ
夕陽に錆びながら
屹立せよ、
季節を違えて
ひらく曼珠沙華
血潮の色は赤

季節を違えて
しぼむ曼珠沙華
臨終の色は紅、
ジーンズの
左後ろポケットに
スマホを挿す

昔は
文庫本の定位置だった
左後ろポケットに
収まるスマホ

少し
便利になった
少し
出来る事が増えた

でも
それだけ

ジーンズの
左後ろポケットに
スマホを挿して
出掛ける

代わり映えのしない
日々に、
夏も近く
大きく開いた窓
その向こうに
蛙が鳴いて

超能力も
火事場の馬鹿力も
この身体には
備わらず

なのに
不思議だ

生命の在ることが
それだけで
一番に
不思議だ

当たり前に鳴く蛙
当たり前に笑う私
全部ぜんぶ

こんなにも
不思議だ、

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