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エピソード シリーズコミュのエピソード 24

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オタク狩り 編

どこの学校にもオタクはいるものだ。

ある日、電子機械工学科のオタクがいつもタムロしている部屋

へ襲撃に行こうと決心した。余りに苛立つドンヨリとした雰囲気。

“気にくわねぇ。”

オタクを一網打尽にブッ飛ばす計画だ。

4〜5人のオタクなぞ、私一人で十分。

部屋のドアを思いっきり蹴飛ばし、木製のドア枠ごと吹っ飛ばして

進入すると・・・誰もいない。

最初から鍵もかかっておらず、会合もしていなかったのだ。

気合い十分だっただけに、収まりがつかない。

ふと、異様なオタク本が雑然と並べられている部屋を見ていると

私の脳裏には、次なる計画が立った。

“よしっ!!”

部屋中のオタク本をすべて部屋から出して、寮の屋上から

階段の一段一段に並べたが、5階建ての寮では置ききれない。

渡り通路にもせっせと並べ置き、遂には隣の寮棟まで届いた!

そこから、2階分ほど登ったところで、オタク本が尽きた。

“こんなに蓄えやがって!!”

この本を見ながらニヤニヤしている奴らを想像すると、

身の毛がよだった。

当然、それだけの量の本を搬出しているときに戻ってくれば、

襲撃開始のゴングが鳴るのだが、どうやら奴らはマンガ研究会か、

写真部に出向いていたらしい。

オタクが入りそうなクラブだ。加えて卓球部。

我々は、当時、卓球部を“オタッ球部”と呼んでいた。

こいつらが、寮へ戻って、どのように回収したかは見ていないが、

その姿を想像しただけで笑えた。まるでドミノ。w

実は、以前にもオタク本を利用したことがある。

高学年になり、個室を割り当てられたときに、私は、部屋へ

畳を敷き詰めたのだが、部屋の一か所だけに畳が入らず、

段差ができてしまう。

そこで、オタク部屋へ行き、本を奪って敷いたのだが、本の

厚みが適切でなく、段差ができるのだ。

仕方がないので、オタク本を引き裂き、ちょうど良い高さにして、

カーペットを敷いた記憶があった。

オタク本もたまには役に立つではないか。そう感心したものだ。

この畳の時は、残りのオタク本はすべて焼却処分してやったが、

その時からこんなにも貯め込んでいたのだ。

“金は、もっと他にも使いようがあるだろう?”

そういう意味を込めての親心が伝わらなかったらしい。

バカは死んでも直らない。オタクも然り。

こういう奴らを征伐する人がいないから、奈良の幼女殺人事件や

宮崎勤のような人間が野放しにされるのだ。

雑草は早めに摘まなければならない。

こうして、寮の中が少しずつ浄化されていったのでした。

おしまい。

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