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美術館めぐりの会♪活動報告コミュの『近代日本の巨匠たち展』出光美術館(日比谷)へ行ってきました♪

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私は、この美術館に多く収容されてる、板谷波山さんの作品は、淡く薄い色合いの綺麗な陶磁器でした。
アールヌーヴォースタイルのちょっと西洋チックさが入ってて思わず見とれてしまう、魅力がありました。

日本の歴史ある私設の美術館や、前回行った上野の森美術館そうですが、
その創設の由縁の多くは、

明治、大正そして昭和と、
日本が一気に西洋文化に触れそちらに傾いていき、
そして日本の価値ある作品がなおざりにされ、
どんどん外国に流れていく時代の動きに、危機感を覚え、
日本の文化を見直そう、保存し守る、そういった思いから創設されたものであったりします。

この出光美術館には、
他の美術館(最近では王子美術館など)に貸し出して、出光美術館展が行われるほどの、よい日本の文化財がたくさんあります。

残念ながら、私には、
その魅力がまだ分かりませんが、
そのうち、ちょっとづつ勉強していきたいです。

この企画は、もうすぐ終わることもあって、かなり混んでて、
オバさんグループが大発生してて
「お静かに御覧ください」みたいな内容の館内アナウンスが流れてました。
笑える。
ほんと美術館でありえないと思うけど、オバさんて観ながらも喋れる、いや黙ってはいられない、
面白い人種です。
私も・・?
う〜ん、ちょっとはおしゃべりしてたわーい(嬉しい顔)

以下、この展覧会の最後に説明があった、文章全文です。


☆『「私の一生というものは、眼で美術を見て、心で人の美しさをみるというようなことで、いつも美というものにリードされて来たような気がしています。」(出光佐三『永遠の日本』)


こう語った出光美術館初代館長・出光佐三が傾倒した2人に、
画家の小杉放菴(1881〜1964)と
陶芸家の板谷波山(1872〜1963)がいる。

その作品だけでなく、芸術家としての人間性に惚れ込んだのである。


小杉放菴は、最初、日光で五百城文哉(いおきぶんさい)に洋画を学び、東京に出て不同舎で本格的に洋画学習に励んだ。

若い頃、未醒(みせい)と号したように、酒好きで豪放磊落であったが早くから画才を示し、
明治の終わりには文展で最高賞の二等賞を連続受賞した。
夏目漱石に賞賛され、
洋画画壇の前途を託されて渡欧した未醒だったが、
ヨーロッパで感銘を受けたのはむしろ東洋の水墨画であった。


帰国後、横山大観が率いる再興日本美術院の洋画部や二科展で洋画家の指導にあたったが、
越前麻紙の味わいに魅せられて以降、
号を放庵(のち放菴)と改めて本格的に日本画を描くようになった。


佐三は、放菴が九州をまわったときの紀行『景勝の九州』をたまたま手に入れ、その挿絵が、大好きな田能村竹田の山水画に雰囲気が似ていると気に入っていた。そして、放菴その人にも興味を持つようになった。

知友の日本画家・岸浪百草居の紹介以来、2人は共鳴し終生にわたる親交が始まる。


放菴の「芸術とは創作・美・努力がなければならない」
という清雅な思いは、無私の心で、事業を芸術的レベルにまで高め続けてきた佐三の経営理念に通じるものであった。

放菴主催の漢詩文講読会に、佐三がたびたび出席したのも、2人の根底に思想的なつながりがあったからである。


戦争が影を落とす中、世界における日本の存在意味を問い、
美しい日本を愛してそのゆく末を案じる点で、2人の心は一致していた。

昭和期に入って放菴が描いた花鳥画や童話画は、華やかでほほえましく、旧き良き日本を誇りに思う心に溢れている。

理解あるパトロンを持ち、放菴の芸術人生は、晩年に隠居した妙高高原の赤倉の地に安らぎを得たのであった。



 板谷波山は、東京美術学校の彫刻科を卒業後、陶芸を本格的に研究し、
34歳の時、東京田端で初窯の焼造に成功した。

以後、60年間、作陶人生をひたすら歩み、
昭和28年(1953)陶芸家として初の文化勲章受章者に輝くなど、
日本の近代陶芸界の最高峰として知られている。


佐三は、友人に波山の福寿の壺を見せられて以来、すっかり虜になり、
波山の窯を訪ねては気に入ったものを入手した。

中国古陶磁の峻厳な彫刻文による意匠に、
19世紀末のアール・ヌーヴォースタイルの優雅な装飾性を加えた波山芸術を支えたのは、
作品に一寸の隙さえも与えないという厳しい作陶への姿勢であった。

小さな疵でも見逃さずに破捨した波山に、
佐三はたびたび無理の命乞いをして救い、作品を貰い受けた。

波山の良心が許さない作品を大切にし、
時々触れては、自分の傷だらけの日常を省みる教えとしていたのである。


佐三は作品ばかりでなく、波山自身を深く敬愛した。
「物、物を呼ぶ」(1つを非常に愛していると他の芸術作品も自然に集まってくる)という波山の教えは、
仙がいに始まり仙がいに終わった佐三の美術収集人生そのものとなった。

事業家として気概にあふれた佐三であったが
困難に直面した時には、己を厳しく律し高い理想に向けて日々邁進する波山の姿に勇気づけられた。
佐三の理想とする「美しき日本人の姿」を波山その人に重ねていた。
清雅な人柄が匂わせる奥深い気品。

このような佐三独特の美意識によって、
無名だった放菴や波山の芸術は見いだされたのであった。』



●本展覧会は、出光コレクションの近代美術作品より日本画、洋画、陶磁、工芸の優品を取りそろえた初の試みです。上村松園「灯」、東山魁夷「春梢」、平櫛田中「張果像」など初公開作品を交え、知られざる珠玉の作品、約100件を一挙公開します。


●くわしくはhttp://db.museum.or.jp/i/iEventData.jsp?event_no=52561をみてね!


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