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神戸女学院JSギター部コミュのボルガ・マーチの由来

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皆様一度は弾かれたことがあるのではないでしょうか。

説明文を見つけたので、コピペします。だって知らなかったよねあの曲w

「ボルガマーチ」

 数日が過ぎたある日、その日は金子上等兵が櫓の上で、元気よく号令をかけて打杭していた。一本打杭が終ると、交代の俘虜が椚橋に乗り込んで来る。その間に次の打杭準備が始まった。金子上等兵は、作業が順調に進んでいるのに気をよくしてか、俘虜を相手に、片言の英語で冗談を云っていたが、その内に「ボルガの舟歌」を歌いだした。彼は調子のいい時は、鼻歌を歌い出す呑気な男だった。 「エイコーラ、エイコーラ、も一つ、エイコーラ」金子上等兵はいい気持になって、歌い続けていると手綱を手にして待機していた俘虜達は、微笑しながら彼に拍手を送り口笛を吹き、果ては一人が同調して歌い始めると、全員が歌い出し、ボルガの舟歌の合唱となってしまった。

 次の杭をポンポン船で、川上から曳いて来る間の、しばしの小休止の時間だ。合唱は河岸の俘虜達も交えて、大合唱となるとそれは大きな旋律となった。労務係の三柳伍長はこれを見て、何を思ったかボンと手を叩き、私の所へやって来て、「ボルガの舟歌、このリズムで打抗したらどんなものですか? いや冗談ですがね」「なるほど!」 瞬間、私はこいつはいける、と思った。 俘虜達は音楽好きだ。それに今の環境は音楽に飢えている。気晴らしにもいいだろう。リズムに依って、能率が上がれば我々の思うツボだ。少なくとも、ワン、ツー、スリーよりはましだろう。しかし待てよ! 我々は日本帝国軍人だ。入隊以来歌を歌いながら、作業をしたことなど一度もない。まして此処は戦地だ。そんなことが許されるだろうか。せっかくの彼の提案にも、少なからず躊躇せざるを得なかった。

 対岸の油屋隊では、石油エンジンの調子はますます快調で、今日は朝からどんどん調子を上げていた。当初十本差だったものが四本差位に追いついてきていたのだ。「三柳伍長、治座隊もやり出したな、だいぶ調子を上げて来やがった。」「先刻のボルガの話だが、こいつはきっと行けるぞ。ボルガでどんどん打ちまくるか! ただ中隊長が何と云うかだな!」試しにボルガでやってみるとするか、中隊長への報告は後のことにしよう」

そう腹を決めると、私は全員を集めて主旨を説明し、ボルガの舟歌による打杭を試みることにした。支那事変以来の古参兵は「そんな話はかつて聞いたことがない、前代未聞だ」

 「しかし、それで石油エンジンに差をつけることが出来ればこっちのものだ!」「面白いじゃねえか!」まんざらでもなさそうな顔色である。それで私の腹も決まった。かくして、ボルガの舟歌による打抗が開始されることになった。「金子、ボルガでやれよ、いい声出してな」足もとから声がかかると、金子はすっかりいい気持ちになって「OK、OK、まかしてくれ!」と云った。櫓の上の金子上等兵は我が意を得たりとばかり胸をはって音頭をとるように歌いだした。「エイコーラ、エイコーラ」。俘虜達はあまりの奇抜さに奇声を上げて大喜びだが、モンキーはあがらなかった。冗談だと思ったらしい。P中尉は大声で趣旨を説明すると、「OK ベリーグッド」の連続だ。金子上等兵はそれっと前触れをしてはじめた。エイコーラ、するとどうだろう。モンキーは高く上がってドスーン、ドスーンと杭はそのたびに深く打たれていった。モンキーが上がれば落下の勢いがついて、杭は深く打たれる。そしてまた「エイコーラ」すると彼らが続いて「エイ、ヨ、ホー」ドスン。調子は上々だった。杭の深さを測定している原上等兵は大きな声で報告する。「班長殿、これは大変だ。今までの倍は入ります」音楽は世界の言葉、そして音楽のリズムは彼らの心を捉えて作業は調子よく進んだ。それ以来我々の打杭現場では俄然活気がみなぎり、作業は見る見る能率を上げてきて、平均一日六本位に上がってきた。我々はこのボルガの舟歌をそれ以来ボルガマーチと呼んだ。もちろん行進曲ではないから、マーチと呼ぶのは間違いだが、軍隊らしい呼び名にした迄である。

ボルガマーチは対岸の油屋隊にも聞こえる。何事かと、手を止めてこちらを眺める油屋隊の、俘虜の姿が手にとるように見える。この話は、たちまち俘虜仲間や、日本兵の間でも評判になってしまった。「鶴田隊では、えらことをやり出したな」中にはこんな陰口を叩く者もないではない。「俘虜の機嫌とりか?」

しかし吾々は、そんなことにはおかまいなしだ。「石油エンジンに負けるな!」ドスン!

 「人力打杭のよいことを、実地に示してやるんだ!」

作業場は、左岸と右岸で、大変なせり合いになって来た。油座隊も負けてはいない。朝から整備にかかり、エンジンは凄い音をたてて吾々に追って来た。中隊長の顔にも、やっと笑顔が見られるようになった

「よう頑張っとるな! これでやっと架橋現場らしくなって来たぞ!」こうなるとますく調子がついて来るものだ。打抗は日に7本から8本になり、条件のよい時は日に12本打ったことがある。椚橋は、河の中央に出るにつれて、水深も深くなり流れも急となる。椚橋の舟首には波が砕け、櫓はゆれ始め、作業は当然低下するはずなのに事実は逆に向上していった。ボルガマーチはやがてスコットランド民謡になった,回じ歌だとあきるので、歌は何でもよいことにしたのである。ある兵隊は笑いながらこんなことを言った。

「何でえ!これじゃまるっきり、俺達が英軍にいるみたいだ!」すると別の兵隊がどなり返した。「馬鹿野郎! ぐずぐず云うな、何か何でも油座隊に負けるな、わかったか!」

引用元:http://cache.yahoofs.jp/search/cache?c=CyZRl7Yu6n8J&p=%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%81+%E6%84%8F%E5%91%B3&u=business2.plala.or.jp%2Fkokki%2Ftaimen4.htm

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