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レッドクリフ 【映画】コミュのレッドクリフpart2の感想。

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長文ですが、長江に免じて・・・!?。
ドドッと行きます。


21世紀、発展途上大国は中国とインドだが、その勢いを地でいったような大作だ。
監督のジョン・ウーは筆者とほぼ世代も同じ。小さい頃、映画館に入り浸っていたというのもいっしょ。
よくもまあこんな5時間(Part1.2)にも及ぶ、CG・人馬・水軍満載の大作をこさえてくれました。呆れるほど感心しました。
聞くところに寄ると、私財10億円も投げ打っての気の入れ様。総製作費100億円というではないか。
200億円の予算で2,000億円も稼いでしまった「タイタニック」の例もあるが、「クレオパトラ」にならなければいいがね。(元はとった模様。)

さて、内容はどうかというと、「三国志」「水滸伝」「西遊記」「金瓶梅」という中国四大史劇の中でも最大のエンターティンメント「三国志・赤壁の戦い」がテーマだ。内容も理屈抜き、エンタメ100%で、正統派「三国志」マニアには噴飯臭い。
どういう訳でもないのだが、昔、明も隋も唐に?忘れたのに、高校の歴史教科書で、中国の魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)だけは、よう覚えていた。韻(いん)を踏む記憶術は生涯忘れないものだ。それが漢(かん)と晋(しん)という時代のはざ間にあったなんて、露知らず。清も宋もいまだにグチャグチャだ。歴史の先生が余り好きになれずに、熱も入らなかったが、中国史はこの辺が一番おもろいことに、後年気づかされたのだ。

時は西暦208年、群雄凌ぎを梳(けず)る戦国時代。魏(ぎ)の曹操、呉(ご)の孫権、蜀(しょく)の劉備の覇権争いに、諸葛亮孔明が絡み、勝負は時の運、もしくは天変自然を活用した者に軍配が挙がる仕掛け。それに人間の信義と情愛が絡み合い、栄枯盛衰は悠久の如く繰り返される。曹操80万の大軍に、劉備と孫権の連合軍5万。まともにいって勝てる訳がない。
そこに軍師孔明のギリギリの知力が精彩を放つ。面白くない訳がない。でも正直もっと面白く出来たかも知れない。孔明が予告した、北西の風が南東の風に変わるシーンだ。もうちょっと勿体つけて描けたのではないか。勿論サム・ペキンパー譲りの超スローモーションも本人がいじけるくらいに多用すべきだった。さすがに水軍の炎上シーンは、10万本の矢の調達より迫力があった。ジョン・ウーも、一部、昔の名画「スパルタカス」の光反射する盾の戦闘シーンを模倣したかもね。

トニーレオン扮する冷静沈着、勇猛果敢、呉(ご)の周瑜が、監督の思い入れもあって、本作では主役級であった。
曹操役のチャン・フォンイーもはまり役だったが、もう少し豪放と緻密な戦略家でも良かったかも知れない。
周瑜の妻、小喬(リン・チーリン)がそれまでのお飾り的演技から一変、単身、曹操の陣営に詣でる様は、唖然。無理のある感じもしたが、昔の王族の良妻賢母は一意専心、何をしでかすか分からない。孫権の妹役の尚香(ヴィッキー・チャン)が敵陣に潜り込み、女と気づかれずに友達扱いされる図は、大陸的と云おうか、笑っちゃったね。
セリフも少なく顔技一途の中村獅童も、凄みはそこそこあった。それにしても元々敵同士の呉(ご)と蜀(しょく)のチームワークが少し良過ぎだ。孔明役の金城武もチョッと二枚目過ぎたか?周瑜役がチョウ・ユンファ、曹操役が渡辺謙が起用されていればまた違った「レッドクリフ」になったかも知れない。

結局、魏(ぎ)の曹操は、赤壁の戦いに敗れて遁走するが、後年、蜀(しょく)は没し、呉(ご)は魏(ぎ)に併合され、晋となる。
日本の英傑はいつも潔く、死して名を遺すが、中国の英雄は負けても敗走して生き恥じを晒すのか?国柄の違いは恐ろしい。

PART1をDVD観賞した後の、この作品は大スクリーンで見てこその映画だった。

ここでジョン・ウーの過去の作品を振り返って見ると、「男たちの挽歌」「フェイス/オフ」「M:I-2」「ペイチェック消された記憶」などそこそこハリウッド製、中ヒット作品が並ぶ。
本作がなければ、中堅の映画監督で終わったかも知れない。大作のヒットは、その監督が映画史に残るか否や、極めて大事なことだ。

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