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★京都弁がすきっ!コミュの「ついそこ」と言いますか?

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京都弁について教えてください。以下は、ブログに書いた文章に手を加えつつ引用します。

まず次の文を考えてください。

[1]
ついそこの信用金庫で強盗事件がありました。

この文は「自然な日本語」でしょうか。

この文の自然さについては、実は、関東と関西で大きく判断が異なるようです。これまで僕が調べたところによると、京都・滋賀(湖北地方)出身の話者は「悪くはない」「何の違和感もない」とするのに対し、神奈川・千葉・埼玉・栃木出身の話者は「自分では言わない」と判断しています。関東の話者が「ひっかかる」のは、「ついそこ」の部分です。関東では「すぐそこ」というのが普通だと思います。

実は、渡辺実『さすが!日本語』という本を読んでいたら、「つい」の意味記述があり、そこに出ている例文に次のがありました:

[2]
郵便局ですか、ついそこです、あの四つ角を曲れば目の前です。(同書185頁)

僕は「ついそこ」にはすごく違和感があるのですが、でも京都のお生まれで京都にずっといらした日本語学者が書いているのだから出鱈目ということはないだろう、と思い、いろいろな方にうかがったのです。

『新明解(第五版)』の「つい」にも、

(時間や距離が)余り離れていないことを表す。
「つい今しがた」「ついそこです」

とあり「距離」が含まれています。しかし、辞書によっては、「時間の差が短いこと」「無意識に」の意味しかないそうです。また:

[3]
ついそこの信用金庫で、強盗事件がありました。

[4]
強盗事件があった信用金庫は、ついそこです。

この[3]と[4]とでは自然さの度合いが異なるとする話者もいます。次の[5],[6]はどうでしょうか。

[5]
いわゆるブロードバンド時代がついそこまで来ているのだ。

[6]
締め切りがついそこまで迫ってきている。

上の[5]や[6]は「時間的な隔たりの少なさ」が空間的に表現されているので、事情は複雑です。でも僕はやはり自分が言うとしたら「すぐそこまで」というと思います。

もし関東の多くの話者の判断で「ついそこ」が不自然だと感じられ、「距離があまり離れていないこと」を「つい」とは表現しないのだとすれば、『新明解』の「つい」の説明に、「[前略]距離が)余り離れていないことを表す」とあるのは、方言的な言い方が標準語の記述にまぎれこんでいることになります。もっと多くの話者、特に京都出身の年配の方に語感をうかがってみたいと考えています。

なお、渡辺実『さすが!日本語』(ちくま新書)

は一般向けに書かれた好著で、たいへんおもしろく、ことばの意味について考えることの楽しさを味わわせてくれます。

皆さんの京都弁話者としての直感をお聞かせください。
よろしくお願いします。

http://blog.zaq.ne.jp/mnojima/

コメント(2)

新明解は標準的とはいえないのでは?あせあせ
こだわりとか諸々あるから…。

私は京都生まれ京都育ちですので「ついそこ」に違和感はありません。
日常的に聞きます。
でも、方言や口語の要素が大きいように思うので例文のように「ついそこの信用金庫で強盗事件がありました」というのは私は違和感有り。

「ついそこの郵便局で銀行強盗あってんて〜」とかなら違和感無しですね。
公的な場や目上の人に敬語や丁寧語で話したりする場合は「すぐそこ」を使います。

個人的な意見を長々とすみませんあせあせ
架月さん:

僕はあまり辞書のこと、知らないのですが、たとえばウェブでも検索できる、
大辞林第二版でも次のように書いてあるみたいです:

(3)距離・時間などが非常に近いさま。すぐ。
「―そこまで出かけました」「―今し方」

やっぱり「ついそこ」は根強い人気があるようです。

「ついそこの信用金庫で強盗事件がありました」は、全体が形式ばっていて標準語っぽいということでしょうか。京都の地元の方どうしのインフォーマルな会話では「ついそこ」をお使いになるということですよね?

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