ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

暇人師団コミュの日本の名機紹介第一回 一式戦闘機「隼」

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
海軍の零戦(零式艦上戦闘機)に次ぐ日本第2位の生産数を誇る一式戦だが、零戦と比べての評価はどうなのだろうか?
かつての零戦無敵神話はかなり崩れてきている昨今だが、では一式戦はどうなのか。日本のレシプロ機といえばまず『零戦』、そして『隼』であるが・・・実際には『零戦』と『その他』と言っても良いだろう。そして『その他』の代表が『隼』と言われている。(・・・と書いている資料本もある。まぁこれには異論もあるだろうし、『隼』以外の機種が上がることもあるだろう。)

一式戦の特徴と言えば・・・貧弱な武装、脆弱な構造、遠大な航続距離・・・と言ったところだろうか。私自身そう思っていた時もある。
だがあまり語られていないこともある。たとえば防弾装備について。零戦といえば贅肉をそぎ落とし、武装に大口径20?砲を搭載し、防弾性能は無く、攻撃こそ最大の防御とし運用され、米軍にしてクレイジーと言わしめた化け物である。そしてその防弾性能が皆無故に後期型になって防弾を施したら重量が増加して運動性能が落ち、また練度の落ちた搭乗員にとって扱いづらく多数の将兵の命を失ってしまった。

では一式戦の防弾性能はどうだったのか?
一式戦は当初よりごく普通に防弾装備を備えていた。時代的なものもあり、7.7?クラスに対応したものだったとはいえ、開戦時には7.7?を受けても発火しない程度の防弾性能は有していた。これは陸軍戦闘機では初の防弾装備戦闘機である。また操縦席背面の防弾装甲は昭和18年度の段階で標準化されている。人命無視が日本機の特徴のように捕らわれていることもあるが、日本機の半数を占める陸軍機では当たり前のように防弾性能を有しているのだ。

零戦を戦略戦闘機たらしめている航続距離に関してだが、零戦では航続距離3,000kmを誇る遠大な航続距離を持っていた。では一式戦ではどうだったか?
一式戦の前身、キ43が不採用の内定を受け、採用に待ったを受けた昭和15年8月、参謀本部の欲した南方作戦用の遠距離戦闘機の開発に飛行審査部が回答した案の一つがキ43の使用であった。これは元々キ43が遠距離運用に適していた為である。ではキ43の試作段階で求められた航続性能とは?
要求仕様によれば行動半径800km以上であった。これは胴体内タンク+落下式増槽の合計を巡航速度・燃費で計算すると航続距離は2,554kmに相当する。さらに第三次審査計画において要求された遠距離戦闘機仕様、そして量産化されもっとも航続性能の高かった一式戦?型の専用型落下増槽を装備した機種ではカタログ値で3,267kmを誇っていた。元々航続性能を求めた理由の一つが広大な中国大陸での運用にあった為である。なにより日中戦争当時の前線から要望に航続性能と、そして防弾性能があった為である。(航続性能に関しては海軍機も同様)

次に武装である。初期の?型は12.7?と7.7?の混用だが、?型以降は12.7?×2門である。
一方零戦は五二型以降強化されていくが、前半は20?×2 7.7?×2である。またこれはかなり強引な考え方だと自覚しているが、零戦の20?は弾道のタレが大きく、対戦闘機戦闘では必ずしも有効とは言えなかったと言われている。よほどのベテラン搭乗員でないと20?は敵戦闘機との空戦で当てられず、またベテランほど7.7?を重宝していたとする記録・回想がある。
一方、敵爆撃機邀撃にこそ火力不足を感じるが、敵戦闘機との空戦においては12.7?2門を持つ一式戦の方が有利なのではないかとさえ思える。ただ実際には一式戦部隊は敵爆撃機迎撃にかなり苦戦している為、この指摘が正しいとは言えないが。

結局、一式戦と零戦を比較した場合、零戦と同等(いや、それ以上)の航続距離を持ち、日本機には無いとさえ思われている防弾性能を持ち、火力不足ながらもある意味では零戦以上とも言える12.7?2門を有する一式戦。贅肉を落とした零戦とは言われるが、それ以上に翼に銃を搭載することも出来ないほど軽量化を徹底したのが一式戦である。もっとも軽量化しすぎたせいか、構造強度不足に陥ったのだが。
一式戦は言われているほど零戦に劣る機種ではないと思っている。

コピペ


コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

暇人師団 更新情報

暇人師団のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング