ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

全国解離性障害友の会コミュの身体表現性障害(身体化障害)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
< 身体表現性障害(身体化障害) >
 Somatoform Disorders

診断基準(DSM-IV)
●身体化障害
A. 30歳以前に始まった多数の身体的愁訴(苦しみや悲しみを訴えること・また、その訴え)の病歴で、数年間にわたって持続しており、その結果治療を求め、また社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の著しい障害を引き起こしている。

B. 以下の基準の各々を満たしたことがなければならず、個々の症状は障害の経過中のいずれかの時点で生じている。
(1) 4つの疼痛症状(ずきずきする痛み・うずき):少なくても4つの異なった部位または機能に関連した疼痛の病歴(例:頭部、腹部、背部、関節、四肢、胸部、直腸;月経時、性交時、または排尿時)
(2) 2つの胃腸症状:疼痛以外の少なくとも2つの胃腸症状の病歴(例:嘔気、鼓腸(腸管内に大量のガスがたまり腹部が膨隆した状態)、妊娠時以外の嘔吐、下痢、または数種類の食べ物への不耐性)
(3) 1つ性的症状:疼痛以外の少なくとも1つの性的または生殖器症状の病歴(例:性的無関心、勃起または射精機能不全、月経不順、月経過多、妊娠中を通じての嘔吐)
(4) 1つの偽神経学的症状:疼痛に限らず、神経学的疾患を示唆(それとなく物事を示し教えること)する少なくとも1つの症状または欠損の病歴(協調運動または平衡の障害、麻痺または部分的な脱力、嚥下困難または喉に塊がある感じ、失声、尿閉、幻覚、触覚または疼痛の消失、複視、盲、聾、痙攣などの転換性症状;記憶喪失などの解離性症状;または失神以外の意識の消失)

C. 以下の(1)、(2)のどちらか:
(1) 適切な検索を行っても、基準Bの個々の症状は、既知(これまでにわかっていること)の一般身体疾患または物質(例:薬物乱用、投薬)の直接的な作用によって十分に説明できない。
(2) 関連する一般身体疾患がある場合、身体的愁訴(苦しみや悲しみを訴えること・また、その訴え)または結果として生じている社会的、職業的症状が、既往歴、身体診察所見、または臨床検査所見から予測されるものをはるかに越えている。

D. 症状は、(虚偽性障害または詐病(病気のふりをすること)のように)意図的に作り出されたり、ねつ造されたりしたものではない。


参考文献:「(株)海馬書房発行:精神科研修ハンドブック 第2版」より掲載
     掲載許可を頂きまして、この場を借りて深謝致します。ありがとうございました。 


< 身体表現性障害(解離性転換障害) >
 Somatoform Disorders

診断基準(DSM-IV)
●鑑別不能型身体表現性障害
A. 1つまたはそれ以上の身体的愁訴(苦しみや悲しみを訴えること・また、その訴え)(例:倦怠感、食欲減退、胃腸系または泌尿器系の愁訴)

B. 以下の(1)、(2)のどちらか:
(1) 適切な検索を行っても、その症状は、既知(これまでにわかっていること)の一般身体疾患または物質(例:乱用薬物、投薬)の直接的な作用によって十分に説明できない。
(2) 関連する一般身体疾患がある場合、身体的愁訴(苦しみや悲しみを訴えること・また、その訴え)または結果として生じている社会的、職業的症状が、既往歴、身体診察所見、または臨床検査所見から予測されるものをはるかに越えている。

C. 症状が著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。

D. 障害の持続時間は少なくとも6ヶ月である。

E. その障害は他の精神疾患(他の身体表現性障害、性障害、気分障害、不安障害、睡眠障害、または精神病性障害)ではうまく説明されない。

F. 症状は、(虚偽性障害または詐病(病気のふりをすること)のように)意図的に作り出されたり、ねつ造されたりしたものではない。

参考文献:「(株)海馬書房発行:精神科研修ハンドブック 第2版」より掲載
     掲載許可を頂きまして、この場を借りて深謝致します。ありがとうございました。

診断基準(DSM-IV)
●疼痛性障害
A. 1つまたはそれ以上の解剖学的部位における疼痛が臨床像の中心を占めており、臨床的関与が妥当なほど重篤(病状が、いちじるしく重いこと)である。

B. その疼痛は臨床的に著しい苦痛、また社会的、職業的、またはたの重要な領域における機能の著しい障害を引き起こしている。

C. 心理的要因が疼痛の発症、重症度、悪化、または持続に重要な役割を果たしていると判断される。

D. その症状または欠損は、(虚偽性障害または詐病(病気のふりをすること)のように)意図的に作り出されたり、ねつ造されたりしたものではない。

E. 疼痛は、気分障害、不安障害、精神病性障害では上手く説明されず、性交疼痛症の基準を満たさない。

参考文献:「(株)海馬書房発行:精神科研修ハンドブック 第2版」より掲載
     掲載許可を頂きまして、この場を借りて深謝致します。ありがとうございました。

診断基準(DSM-IV)
●心気症
A. 身体症状に対する患者の誤った解釈に基づく、自分が重篤(病状が、いちじるしく重いこと)な病気にかかる恐怖、または病気にかかかっているという観念へのとらわれ。

B. そのとらわれは、適切な医学的評価または保証にもかかわらず持続する。

C. 基準Aの確信は、(「妄想性障害、身体型」のような)妄想的強固さがなく、(身体醜形障害のような)外見についての限られた心配に限定されていない。

D. そのとらわれは、臨床的に著しい苦痛、また社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の著しい障害を引き起こしている。

E. 障害の持続時間は少なくとも6ヶ月である。

F. そのとらわれは、全般性不安障害、強迫性障害、パニック障害、大うつ病エピソード、分離不安、または他の身体表現性障害ではうまく説明されない。

参考文献:「(株)海馬書房発行:精神科研修ハンドブック 第2版」より掲載
     掲載許可を頂きまして、この場を借りて深謝致します。ありがとうございました。

診断基準(DSM-IV)
●身体醜形障害
A. 外見についての想像上の欠陥へのとらわれ。もし実際に小さい身体的異常があるとしても、患者の心配は著しく過剰である。

B. そのとらわれは、臨床的に著しい苦痛、また社会的、職業的、またはたの重要な領域における機能の著しい障害を引き起こしている。

C. そのとらわれは、他の精神疾患ではうまく説明されない。(例:神経性無食欲症の体型および、サイズの不満)。

参考文献:「(株)海馬書房発行:精神科研修ハンドブック 第2版」より掲載
     掲載許可を頂きまして、この場を借りて深謝致します。ありがとうございました。

 上記の障害を診断する際は、患者の訴えに基づいて検査など施行し、まず一般身体疾患の除外が必要となる。特に高齢者の場合、うつ病が存在していることもあるので注意を要する。

◯ 病態
 身体表現性障害の臨床特徴は、十分な医学的説明が見出せない身体症状の存在である。そのうち身体化障害は、心的ストレスによって生じる持続性で多症状性の障害で、疼痛、胃腸症状、性的症状、偽神経学的症状など、訴えを呈する症状は多岐にわたる。疼痛性障害は、臨床像の中心となる。心気症は身体症状や身体機能に対する誤った解釈に基づき、自分が特殊な病気に罹患(病気にかかること)している、あるいはそのような病気が進行しているという観念にとらわれ、適切な医学的評価や保証があるにもかかわらずその症状は持続するものである。

◯ 鑑別診断
 複数の身体身体的妄想を伴う精神疾患、特に統合性失調症と身体表現性障害による非妄想性の身体愁訴との鑑別が必要である。パニック障害も複数の身体障害が存在するが、これらはパニック発作中に生じるという点で鑑別される。全般性不安障害も不安に関連した多彩な身体症状を示すことがあるが、不安や心配の対象が身体的愁訴のみ限局していないという点で鑑別される。うつ病の患者でも、身体的愁訴が認められる場合があるが、その場合の身体的愁訴は、抑うつ気分のエピソードの時期に限られるという点で鑑別される。

◯ 治療
● 安定した治療関係の確立と維持
 患者の訴える症状をまず認め、苦痛を理解しようとする姿勢を示すなど受容的態度で接する。

● 精神療法
1. 患者は実際に上記に示した症状をかかえ、苦痛を伴っている。まず本当に身体的疾患が隠れていないかどうか、他科と連携し、必要な検査を施行することが大切である。これらを行うことにより、医療ミスを未然に防ぐことができる。
2. 症状を裏付ける身体所見がなくても、それを否定することで症状が増悪することがあるため、まず患者の症状に対する苦痛を受容すると同時に、これは医学的疾患であること、これはストレスに関連し得ることなどをわかりやすく説明し、時間をかけて改善を目指すことを保証することで患者に一貫した安心感を与える。
3. ただし、関係していると思われるストレスを患者に直面化させることは避けた方がよい。
4. その後、徐々に症状への対応や耐性を患者に促していく。患者の訴える症状をすべて除去させるのは、臨床では困難なであることが多い。

● 薬物療法
 身体表現性障害に対し、特定薬剤の有効性は確立されていないが、疼痛性障害には、セロトニン系抗うつ薬の効果が有用であることがある。また身体表現性障害は、他の精神障害(気分障害、不安障害)が併存していることがあり、それに対する薬物療法が、疾患の症状緩和に有用なことがある。対症療法的な薬物療法は最小限にするよう心がける。
 *処方例:パキシル(10mg)1〜3錠 分1
     :トレドミン(25mg)2〜4錠 分2〜3
     :アナフラニール(25mg)2〜6錠 分2〜3

■ POINT
 過去の体験(PTSDなど)によって、未熟な人格形成のため一般身体科からつきはなされて、かえって症状が多彩になったり増悪する。他科との協調関係が大切である。

参考文献:「(株)海馬書房発行:精神科研修ハンドブック 第2版」より掲載
     掲載許可を頂きまして、この場を借りて深謝致します。
     ありがとうございました。  

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

全国解離性障害友の会 更新情報

全国解離性障害友の会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング