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「住まい文化研究会」コミュの三澤千代治氏のお話・?

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■音楽と健康

音の効果というのは、我々の生活に強く影響を与えます。
環境音楽は、鳥のさえずりや、水の流れる音などが盛り込まれているような音楽です。癒しの効果があり、環境音楽を聴くとリラックスします。家庭にも環境音楽の流れる空間があると、気持ちが落ち着きます。

人間は通常、耳から3000Hz以上の音を聴いているといいます。それ以下の音250〜3000Hzは背骨で聴いています。この特性に着目し、寝たきりで耳の聴こえなくなった人が、骨から伝わる振動で音楽が聴けたり、対話できるようになる技術が開発されています。
まもなく市場に登場すると思いますが、システムはベッドやソファに組み込まれていて、背中から振動で音を伝えます。低音は音の振動が強く、これにより普段耳から聴くことのない低音を背骨や内臓で感じることができます。

また、骨への振動は自律神経を調整し、内臓への振動は内臓の働きを活発にし、全身の血流を良くします。血行がよくなると体温を高めます。体温が上がると免疫力がアップします。さらに、骨振動がツボも刺激するので、脳が刺激されます。
実際に、音によるこうした効果に着目し、メディカルセラピーを行うクリニックもできています。
実用化が進み、近い将来、家庭でも使えるようになります。そうすると、ホームシアターに採用されたり、自動車の座席やベッドに組み込まれたりして、快適空間としてだけでなく、健康のためにも一役買うでしょう。


■虹彩診断

アメリカ、ロシア、韓国、日本の新しいテクノロジーとして、虹彩診断というものがあります。
全身は脳に繋がっており、脳の神経は眼に集中しています。小型カメラが眼球の表面を測定して1分間ほどで全身の健康状態がわかる診断方法を医学界で試行錯誤しているところです。これが実用化すれば、自宅の洗面所に機能を取り付けて毎日1分で健康チェックが出来るようになります。
虹彩診断は、将来はパスポートの認証などにも使われるようになるのでしょう。日本でも麻薬を使った犯罪が増加しているように思いますが、虹彩診断だとドーピングの有無も簡単に発見できるようになります。さらに、高齢者が大勢住んでいるような高層住宅の入り口にこのシステムを設置すると、セキュリティとしても役立ち、健康診断にもなるはずです。実用化が待たれます。


■自宅で健康診断

テクノロジーの進歩は目覚ましく、自宅で健康診断ができる設備が開発中です。その一つに「健康管理トイレ」があります。
15年前から話していたアイデアですが、最近2社の設備メーカーさんが取り組んでおり喜ばしいかぎりです。
便座に座ると、体重から血圧、脈拍、体温をみ、排泄物から糖分の分析などをし、その日の健康状態を診断してくれるのです。飲みすぎ、過労などもこれで簡単にわかり、状態が悪いと「過労による体調不良の兆候が出ているので、休んでください」などと音声で知らせてくれます。

このトイレから電話回線を使ってデータを主治医に送られ、毎日のデータを基に診断が行われます。結果が悪い場合には通知がきて、治療を受けられる仕組みにしたいものです。
将来は、体調が悪いのに、無理して出勤しようとして、玄関のドアを開けようとしたら、トイレとドアが連動して鍵があかなくなる、そんな仕組みができるんだろうと思います。
そうなると、自宅で早期発見ができ、手遅れということもなくなります。


■湯の文化

千葉大学名誉教授の清水馨八郎(しみず・けいはちろう)さんは、お風呂に関しては一家言あります。清水さんは、日本人がこんなに優秀なのも、日本経済がこれほどまで発展したのもお風呂の文化があったからだといいます。そして日本人が健康で長生きできるのも湯のおかげだと。私も同感です。

西洋のお風呂はシャワーが中心です。湯船があっても浅くて肩まで浸かれません。外国に行ったときにお風呂に入ると、湯船が浅くて物足りない思いをします。その点、日本の湯船は深く、肩までお湯につかると体があたたまって気持ちがゆったりしますし、疲れもとれます。
また、お風呂は一人になれる空間。毎日、湯船に浸かると不思議と反省をしています。つい、いつも長湯になり、お風呂を出たあとも体がほてったままで、すぐには寝付けないので、しばらく新聞や本を読んだりする。これを毎日繰り返していると、結構な勉強量となっているのです。

「湯」という言葉はアメリカやヨーロッパ、中国にもありません。日本語独特の表現です。“Hot Water”というのは“あたたかい水”を指します。湯の文化は日本に根深く残る独自の文化なのです。


■上足文化

日本人は千年も前から畳の上でゴロゴロできるという文化がありましたが、最近になってようやく西洋も日本に追いついてきたようです。
ニューヨーク、マンハッタンの高層住宅のトップハウスには「玄関」があり、ここの住人は部屋に入るときは靴を脱ぎ、室内には、畳の代わりにシャギーと呼ばれる毛足の長い絨毯を敷き、脚の短い座椅子を置いて座卓のように使うとのこと。まるで和式です。

「玄関」の概念があるのは日本と韓国だけです。玄関は、衛生面や健康面から見て、非常に優れています。一日中、外を歩き回った足は疲れていますが、家に帰って靴を脱ぐと足は解放されて楽に感じます。そして、裸足で室内を歩き回ることで足の裏が刺激されます。
外を歩き回った靴で家の中を歩き回るのは不衛生です。
日本人は、昔から、白足袋を好み、足袋の裏の色が汚れていると「あそこのうちはだらしがない」というくらい、室内を清潔に保つことをよしと考えていました。昔から衛生的な面に気を遣っていたのです。“上足文化”は、日本人が長寿国となった理由の一つだと思います。

すまいは和式と洋式のどちらが良いのだとろうかと、真剣に考えたことがありました。そのとき、ミサワホームの役員に聞いたら、20人中10人が椅子を背もたれにしており、7人は椅子の上にあぐらをかいており、3人は椅子の上に寝ているということでした。洋間なのに和式の生活をしていたのです。居心地の良さを考えると、足を投げ出して座たっり、好きなときに横になれる和室のほうが優れています。
寝室は湿度の高い日本ではベッドではなく、布団を上げ下げする和室の方が合理的です。そうすると、個室も和室の方が使いやすいことになります。ゲストルームは当然和室のほうがもてなしが丁寧となります。結局、家の中には洋間のほうが良い部分は、ダイニングとトイレの2ヶ所です。

家を建てるときは、よく考えてみてください。


■日光の大切さ

家にとって、健康を保つために必要不可欠な要素の一つは「日当たりの良さ」です。
子供も植物と同じように、日当たりが良いところで育つと骨の発育がよく、背も高く伸び、骨が太く丈夫になります。日光に当たると体内でビタミンDが作られてカルシウムを吸収しやすくなったり、白血球や赤血球の数を増やすなど、免疫力が上がるようになります。

何より太陽光による殺菌効果は大きく、お布団や洗濯物をお日様の下に干すのも、殺菌効果があります。日当たりの悪い部屋では発育が悪く、免疫力も落ちますので、病気がちになります。ひどいケースは、背中の骨が曲がる「くる病」という病気になります。
また、最近はベッドで寝る人が増えているようですが、多雨多湿である日本の気候では、畳の上に布団を敷いて寝るスタイルが理にかなっているように思います。

我々は寝ている間に一晩でコップ2杯分の汗をかいています。布団を敷く生活をすれば、布団を上げ下げをすることで、布団や畳の湿気がとれます。布団はお日様の下に干すことができますから清潔に保つことができます。ベッドは万年床で、悪い習慣とされていました。

家を建てるとき、最も日当たりを有効に活用しようとすると、家を真ん中にして南側と北側にそれぞれ庭がある配置が理想的だと思います。一般的に庭といえば、家の南側だけにつくろうとしますが、庭木は日光のさす南側を向いてしまうため、住人は花の裏側を見ることになります。
そこで、北の庭には植物を植え、南に向かって咲く庭木を愛でるための観賞用の庭として、南の庭は洗濯物やお布団が干せる生活用の庭として利用するのです。

都心では難しいかもしれませんが、土地が安くなった今、郊外だと実現可能ではないでしょうか。定期借地はいかがですか。

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