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パイロットコミュの飛行機雲 第一話 The Prelude of Flight.

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皆さんこんにちは、この連載物は私の父が書いた物ですがお楽しみください。またご意見等があれば父も喜ぶと思います。


001 The Prelude of Flight.
さてこれからこの紙面を借り航空機そのもの特に旅客機そのもののハードやソフトお客様のご不安やご不満に触れながらそのなかで働くコツクピツトクルーやキヤビンクルーの本音や悩みをご紹介しようと思います。

先日「1994.4.26.」名古屋空港で起きたエアバスA300-600型機の不幸な事故について連日TVや新聞でその原因について推理し解説していましたが、にわか勉強のキャスターや記者ではその原因に近いポイントを指摘する事も出来ないでいました。
それは当然の事だと思います。第4世代の航空機はハイテクの塊みたいな物ですからその全機能を使わなくても着陸まで持ってくるには色々な選択肢があります。また気象が良い時にはかえって気象の悪い時の慣熟のためにハイテクをfullにつかって着陸を試みいつでもハイテクをoffにする用意をしているものです。もし異常が無ければ着陸までスイッチをoffにする必要はありません。ここで言うハイテクとは自動着陸の事でパイロツトが手動で着陸する必要はありません。例え横風でもある程度までは上手にこなします。
Autoパイロツトで飛んでいる時の昇降舵と水平安定板の動きはどの航空機も動きは同じですが操縦桿に力を加えた場合Autoパイロツトがいつoffになるか(自動操縦で飛んでいる時でも操縦桿にある程度の力がかかるとオ−トは外れるようなっている)は機種間でも違いがあるようです。その時当該機はAutoパイロツトとAutoスロツトル(車のアクセルの様な物の自動操縦)が両方とも入っていた様です。しかしどちらもいつでもoffに出来ますし両方ともoffにすれば完全に手動になるわけです。もし何かの理由でAutoパイロツトでもAutoスロツトルでもどちらの自動状態が外れても音と光でパイロツトに知らせますし、もう一度自動を外すためのスイツチを押せば音も光も消え、今度は完全に手動に切り替わります。

また航空機は外見はジャンボでも航空会社が違えばブラ下がっているエンジンはメーカーの違うものが付いているものです。それは運航会社の選択なのです。エンジンの性能も若干違いますから航空機の性能もちがってきます。コツクピツトの計器の指示も時計型や寒暖計型がありそれぞれの計器メーカーが運航会社に売り込みにくるわけです。On-Offスイツチ一つでも前方に倒すのがOnのジャンボもあればOffのジャンボもあり事はややこしいのです。
それにソフトも色々なメーカーが絡んできますからジャンボならジャンボの基本コンセプトを変えずにその性能を引き出せる範囲で色々なソフトを使えるわけです。また運航会社も運航しながらソフトをより高度なものにしてゆきます。自動車のように外見は同じでもラリー用にチューンアツプしたものはまつたく性能が違うようにA社のジャンボ機が着陸してもB社のジャンボ機が横風が強くて着陸できずに代替え空港は行く事がありますがこれは決してパイロツトの腕の問題ではなくぶらさがっているエンジンの性能を考えて運航会社が横風の強さの限度をそれぞれ決めているからなのです。

ご存知のように戦闘機の技術が航空機産業を支えさらに宇宙えと飛躍しそのノウハウが旅客機産業へフイ−ドバックされてその一部は自動車へと応用されています。では将来航空機はどのような方向に進むのでしょうか。1940年にはストラトクルーザー(昔の旅客機)では5人(機長、副機長、機関士、通信士、航空士)がコックピットで必要だつたのです。ところが1988年には2人乗務のB.747-400が飛んでいます。航空機メーカーは何十年後のハードと更なるソフトを目指してコンピユ−ターでシミユレートしているのでしょう。そしてその時代、時代に商品化できるものをロールアウトしているのだと思います。ほぼ航空機として最終に近いものをいきなり商品化してみても今度はパイロツトがたまりません。そのハードやソフトに対応するには時間がより多くかかりますし地上の施設にも多くの時間とお金がかかるでしょう。現在でも時々入れ替わるソフトやハードに対してクルーは満足はしていなくても大きな技術の進歩に遅れまいと“お付き合い”と考えて励んでいるのが現状です。たとえばここで10年間技術的に鎖国したとすれば10年後にはもうその技術的な遅れを取り戻す事が出来なくなるからです。

「将来クルーは2名で編成されるがそれはパイロツト1名犬1匹となるであろう。つまりパイロツトは犬に餌を与え面倒を見る責任を有し犬はパイロツトが何かに触れたら噛み付くために必要である」
                  “NASA発ジョーク”

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