ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

火曜10時ドラマ『おせん』コミュの第8話〜最終回までのおさらい

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
管理人さんが更新していないようなので、更新しちゃいます
<第8話>
毎年恒例の祭りの時期がやってきた。お神輿の担ぎ手や近所の人たち200人分の仕出し料理をふるまうことが一升庵の一大イベント。そのメイン料理はテル子(鈴木蘭々)がワラで炊くお米で握った「お結び」。
 町内会は、祭りを盛り上げるために「喧嘩神輿」と言われる威勢のいい男衆を、神輿の担ぎ手として招待していた。西田(やべ きょうすけ)を中心としたその男たちは、おせん(蒼井優)に対し「自分たちの担ぐ神輿に乗れ」と強要する。おせんは「神様の乗り物に乗るなんて滅相もない」と断りをいれるが、男たちは聞き入れない。

 そんなある日、テル子が同窓会で再会した藤木(六角精児)という男が一升庵を訪れる。藤木はグルメ雑誌の編集者。テル子の話すワラ炊きご飯を食べてみたいとやってきたのだ。
 実は同窓会でテル子は、一升庵に勤め、ワラでごはんを炊く話をみんなにしたところ「飯炊き女?時代劇みたい」と笑われたと言うのだ。同級生は東京に来てみんな変わってしまった、自分は取り残されていると感じるテル子だったが、その時、藤木だけは笑わなかったとおせんに話す。

 テル子のワラ炊きご飯に満足して帰った藤木は、雑誌には載せないと約束したのだが、その日以来ごはんだけを求める客が殺到。実はブログで、一升庵の「ワラ炊きごはん」のことを書いていたことがわかる。それを見て、ごはんを頼む客が異常に増えていたのだ。
 さらに、おせんに神輿に乗れという喧嘩神輿の男衆が一升庵を訪れ、ごはんを食べる食べる・・・。ついに備蓄していたワラはなくなり、一升庵は営業できなくなるばかりかお祭りの仕出しも難しくなった・・・。

 おせんはお米を仕入れている米屋にワラの追加を頼みに行くが、店主の息子(平野靖幸)に断られてしまう。一升庵のみんなが困っているところに現れた珍品堂さん(渡辺いっけい)がトラックで健太(奥村知史)と新潟にあるテル子の実家まで、ワラを取りに行ってくれる事になったが、途中で車が故障し戻って来られない・・・。テル子は藤木にも、車を出してくれと頼むが「明日が締切で忙しい」と取り合ってくれない。
 そんな状況に、今回だけは薪で炊いたらどうだという皆の声を頑固にきかないおせんは、テル子にまで「時代遅れ」だと言われ、姿を消してしまう・・・。

 一晩中探してもみつからないおせん。翌朝、再び探しに行こうとしたところに、おせんが戻ってきた。珍品堂さんと健太を迎えに行っていたという。喧嘩神輿の西田たちがトラックの運転手であることを思い出し、頼みこんで、大型トラックを出してもらったのだ。さらに、藤木も仕事の後ワラを探してくれており、テル子のもとに届けに来る。
 「ワラがないと、鈴木はあの旨いご飯が炊けないんだろ?」と・・・。
 「時代遅れなんて言ってしまって・・・」と謝るテル子におせんは「テルさんは、取り残されたんじゃなくて、変らないだけですよ。変わらないテル子さんはとても素敵です」と微笑む。

 いざ、祭りの仕出し用にテル子がワラで炊いた米で、おせんを中心に皆でお結びを握る。おせんは「おむすびは神結びと言われて、お米の神様に感謝して、食べる人が喜んで下さるように、両手にいっぱい気持ちを込めてぎゅっと結ぶんです」とお結びを握りながら微笑む。お結び1個1個に「おいしくなあれ、おいしくなあれ」とおまじないをかけながら。

 神輿がやってきた。西田たちは、おせんに神輿に乗ることを条件にワラを運ぶトラックを動かしてくれていたことを江崎(内博貴)たちは知る。
 いよいよ神輿に乗れと迫る西田だったが、「まあその前に一杯飲もうか」とおせんを誘う。しかし、流れから飲み比べのようになっていく・・・。おせんの余りにもの飲みっぷりに、西田は負けてしまい、酒でフラフラに・・・。神輿を担ぐ気力もなくなってしまった西田は「参りました・・・」と一升庵を後にする。

 無事に祭りも終わり、おせんはテル子にお使いを頼む。米店の店主(高木ブー)にお結びを届けてもらったのだ。身体を悪くして、祭りには出られなかった店主は、美味しいと喜んでくれる。来年もずっとこのお結びが食べたいな・・・という店主に、テル子は微笑み、このワラで炊くご飯で、毎年お結びを作り続けると約束するのだった。

 その夜、おせんは鰹節と山葵のお茶漬けを作っていた。テル子の炊いたご飯で。おせんはテル子に「これからも、ずっとおいしいご飯を炊いてくださいね」と笑顔でニッコリ微笑むのだった・・・。

<第9話>
一升庵の門前に停まっているパトカー。なんと、おせん(蒼井優)が、殴打事件を起こしたという。馴染みの乾物屋で、入院した店の大将(久保酎吉)の代わりに店を切り盛りする息子(山中聡)が、作る手間が全く違う「本枯節」と「荒節」の区別は客にはわからないと言い切り、適当な商売をするその姿勢に思わず手が出てしまったのだ!

 その店の鰹節の仕入先で、静岡の焼津にある「ヤマジョウ」が本枯節の製造中止を決めた。おせんは生まれたときから「ヤマジョウの本枯節」で育ってきたのだ。その味が消える・・・。いてもたってもいられなくなったおせんは江崎(内博貴)と共に焼津に向かうことに。

 「ヤマジョウ」の社長(夏八木勲)は、鰹節の天才職人と言われた「藤坂二郎」の背中を追って本枯節作りに打ち込んでいたという思いをおせんに打ち明けながらも、もう妻と工員に無理はさせられないと告げる。
 矢田(加藤雅也)という男の会社・エンプールが鰹節パックの大工場を作るので、その下請けを、と勧められているようだ。「ヤマジョウ」は借金に苦しみ、従業員たちの生活を守るためにもそれ以外、他に選択肢がないというのだ。

 時代の波に消えゆく運命のようにもみえる「本枯節」。
 どうしていいかわからないおせんの側で、留吉(向井理)も鰹節に対しては大きなわだかまりがあるようにみえる。実は、留吉の実家は鹿児島・山川の鰹節工場だという・・・。
 そんなある夜、おせんは常連客から矢田が「カツブシ王子」と呼ばれ、彼の父が有名な「鰹節職人」藤坂二郎だったことを知る。

 自分には何も出来ないと悩んでいるおせんに、江崎は「一升庵を守るためなら何でもするのがおせんさんの仕事。必死で一升庵を守ろうとしているとは思えない」と言ってしまう。
 翌朝おせんは、矢田にヤマジョウの件を考え直して欲しいと告げに行く。「あなたのお母さんが誇りだと言った、その本枯節がこの世からなくなってしまっていいんですか」と。矢田は静かに怒りを見せながら「それは私のせいではない。時代の趨勢。大衆の嗜好。日本という国がおのずからそれを求めたのだ」「私の中で、本枯節は藤坂二郎で終わったのだ」と言い放つのだった。

 一升庵ではヤマジョウの社長夫婦から、最後に自分たちが作ってきた本枯節で作った料理を味わいたいと予約が入った。2人を迎えたおせんは矢田が藤坂二郎の息子であった事を告げ、矢田に余計なことをしてしまった、契約に悪い影響があったら申し訳ない、と詫びる。自分もきっと同じ事をしたからと、ヤマジョウの社長は微笑むのだった。

 そして、鹿児島で有名な鰹節そのままの味を味わえる「茶節」を出すため、留吉が給仕を申し出ていた。
 「鰹節はかきたてをとっとと喰うのがいちばん美味いですから」
 おせんは、丁寧に丁寧に本枯節を鰹箱でかく。大女将(由紀さおり)に5歳の時から教えられたように・・・。
 おせんにかきたての鰹節を出された社長は、涙ながらになんでこんなにうまいものを皆が食ってくれねぇのか・・・とつぶやく。

 給仕を手伝っていた留吉が、自分の父は本枯節を作っていたが、借金が膨らんで削りパック工場に転換したと話し始める。生活は驚くほど楽になって家族を守るために本枯節を捨てる決断をした父を恨んではいない、しかし父親の自慢だった本枯節を作らせてあげられないことが寂しい、二度と「うちの父ちゃんは日本一の鰹節作ってるんだ」と言えないのが悔しいと・・・。その話を聞きヤマジョウの女将(李麗仙)はもう一度なんとかならないかと言葉を詰まらせる。うちの鰹節は、私と、工場のみんなの誇りなのだと・・・。

 おせんは意を決し「この味を舌に刻み、受け継ぎ、繋ぐ―、それが女将の仕事だと先代より教えられました。それこそが私の生きる意味だと友に教えられました。そしてそれは一升庵を繋ぐ事。これだけの香り・味・仕事・心意気、一升庵200年の暖簾に誓い、わっちが継がせていただきます!」と言い切る。
 おせんは契約の際、矢田守を一升庵に招き、矢田の舌の記憶に訴えてみるというのだが・・・。

<最終話(第10話)>
完成までに半年はゆうにかかる最高級の鰹節「本枯節」。それを昔ながらのやり方で、手作りで作り続ける鰹節工場「ヤマジョウ」を買収し、本枯節の製造中止を画策する商事会社「エンプール」の矢田守(加藤雅也)。ヤマジョウの「作り続けたい」という思いを背負い、おせん(蒼井優)はヤマジョウの社長夫婦(夏八木勲・李麗仙)と矢田を「一升庵」で引き合わせることに。矢田の「舌の記憶」に訴えたいという。
 矢田の父は、伝説の天才鰹節職人・藤坂二郎。矢田もおせんと同様、最高の「本枯節」の味で育ってきたのだ。その彼が本当に「本枯節」を失くしたいとは思えない・・・。

 「エンプール」社長の金池(内藤剛志)とともに一升庵にやって来た矢田にふるまわれた料理は、鰹のたたきをのせた鰹丼。江崎(内博貴)と留吉(向井理)は土佐づくりの鰹のたたきを汗だくで焼きあげる・・・。
 矢田の祖父は土佐の漁師。母親が作ってくれていた土佐醤油の味、父の本枯節の味のする出汁に驚く矢田。ヤマジョウの社長はずっと守の父である天才鰹節職人・藤坂二郎の味を目指して本枯節に心血注いでやってきた。
 「二郎の本枯の味をはっきり覚えてる奴なんていないからこそ、お前に食って欲しかった」と守に語る。そして、買収されても、本枯節を少しでいいから作らせて欲しいと頼むのだった。
 頑なに「無理だ」と言い張る矢田に、おせんは「味というのは、舌から舌に語り継いでいくしかできない頼りない存在」
 だからこそ両親の誇りである本枯節を守ることができるのは藤坂守しかいないと訴える。

 矢田は幼い頃、父親の鰹節を自慢に思っていたことを思い出す。小さくなった父の本枯節のカケラのペンダント。母に「お父ちゃんがカツブシ作れなくなったら、俺がかわりに作る。お父ちゃんの味は俺が一番よく知ってるから」と笑っていた子供時代を・・・。
 矢田は金池に、必ず採算の取れる流通を考えるので本枯節の生産ラインを残して欲しいと願い出るのだった。
 金池は冷たく言い放つ。「そういうことなら契約は白紙に戻します」
 矢田からも、この件からも手を引くから、勝手に滅びろと・・・。

 矢田はエンプールを辞め、ヤマジョウの再建に奔走しているという。一件落着したかのように思えたが、今度はおせんのもとに銀行の担当者が、一升庵への融資の引き上げと借金8000万の一括返済を求めてきた。さらに金池が『千成地区・再開発計画』の資料を手に訪れ、一升庵の買収話を持ちかける。この辺一帯にビルを建て、複合商業施設にするプランだと言う。借金を返すためにも丁度いいでしょうと笑う金池。金池が一升庵を潰すため、銀行にも手を回していたのだ。そのことを知った一升庵の面々も金池にくってかかる。
 そこへ金池の秘書がやってきて、車で待っているはずの金池の息子・亮(小林廉)がいなくなったと言う。皆で一升庵の中を探し回ると、江崎が畑で大根を不思議そうに見ている亮を見つける。亮は大根が畑で育つ事や美味しさを知らないというのだ。

 借金の問題、買収話・・・一升庵存続の危機の中、江崎は、「俺は船が沈むのを待つだけなんてイヤだ!」と突然店を辞め出て行ってしまう。
 ぼんやりと落ち込んでいるおせんの元へ千代(由紀さおり)が現れた。「このままだと一升庵がなくなってしまう」と話すおせんを見て、千代は突然新聞紙に火をつけ「一升庵を燃やす」という。慌てて止めるおせんに千代は「こんなもんは燃えたらなくなっちまうんだよ。そりゃ、守らなきゃいけない、繋(つな)がなきゃいけない、あんたは女将だからね。でも、一升庵のもてなしも、美しさもここが燃えたらなくなるのかい?」と微笑む。
 一升庵はおせんの心の中にある・・・「あんたが一升庵だ」と・・・。
 おせんは「今の言葉きっちり、繋(つな)がせてもらいますから」と新たな決意を胸に抱く。

 おせんは皆を集め自分の気持ちを伝える。
 一升庵が無くなってしまっても、一升庵はみんなの仕事の中に、舌に生きている、と。だから今度は金池と亮を一升庵に招いて、一升庵の味をいつか思い出してもらえるようにしたいと告げる。

 金池親子を招待したその日、江崎が戻ってきた。エンプール系列レストランで料理の使いまわしをしている不正の証拠をもってきたのだ。一升庵を辞めたのは潜入捜査だったという江崎は、この証拠を金池に突きつけて、一升庵の買収をあきらめさせようと提案する。しかし、不正は悪いことだがそれは出来ないというおせん。一升庵は最後まで一升庵らしくありたいと。

 金池親子がやってくると、おせんは楽しく食事をしてくださいと微笑む。料理の中には亮が畑で見た大根で作ったふろふき大根も。おせんがつきっきりで煮たその大根を一口食べた亮は「味がしない」とかばんからケチャップを取り出し大根にかけてしまう。そして刺身や肉にも次々とかけていくのだった。金池は「申し訳ないが、イマドキの子なんだ。これもご時世だ」とおせんに言う。
 「確かに一升庵は滅び行くものなのかもしれません」そう語りだすおせん。
 でもお願いだから亮に大根の味を教えてあげて欲しい、そうしなければ一生その味を知らず過ごすことになる、そしてもちろん亮の次の世代の子供たちも・・・。

 「繋(つな)ぐ・・・わっちにとってそれは次の人たちに何かを残すことです。ヤマジョウさんの本枯や、一升庵の味、職人さんの技や思い」
 「金池さんが教わってきたことをどうか亮くんにも教えてあげてください。繋(つな)いであげてください」
 「ケチャップがおいしかった」と笑う亮を見つめながら、金池は一升庵をあとにする。

 江崎が一升庵に戻るというと、おせんは首を横にふり今の店で頑張って欲しいと告げる。一升庵で得た味や真心や知恵をその店に伝えて、不正を正してきて欲しいと。
 江崎は「そういう繋(つな)ぎ方もあるんですね」と・・・。

 ***********

 季節がかわり、一升庵の板場では皆が集まり、おせんを中心に談笑している。そこには江崎の姿も。珍品堂さん(渡辺いっけい)の姿もある。
 みんな笑顔で、にぎやかな・・・いつもと変わらない一升庵がそこには、今は、まだ、ある・・・。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

火曜10時ドラマ『おせん』 更新情報

火曜10時ドラマ『おせん』のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。