「万象短歌会」ミクシー部会コミュの４月ミクシイ歌会報告⑤～⑧

⑤　散歩する右の土手にはすみれ花左の道端たんぽぽ並ぶ　早野冬峰

　すみれ花とたんぽぽの咲く道端に春を感じているのですね♫花の咲く春って素晴らしいですね
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（サクラテス）
　春もたけなわなのがよくわかる歌です（I・M）
　本当に春ですね。嬉しいですね。「右の土手には」とあるので呼応して「左の道には」にしては？単調でつまらないと感じてしまうなら、いっそ「左の道に続くたんぽぽ」と形式を変える手もあります（ホイップムーン）

⑥　チューハイと焼き鳥飲食しています美人が叫ぶ「ぷはーうめ～ぜ！」（I・M）

　高校時代まで美人はトイレに行かないって思っていました。その美人が酎ハイと焼き鳥を飲食して「ぷはーうめ～ぜ」って信じられない（サクラテス）
　うぶな頃のお話ですね。この歌は『チューハイと焼き鳥飲食していますオヤジが叫ぶ「あらん♡おいしい」』と連作にしないとジェンダーで炎上するかもしれません（ホイップムーン）
　そうです！男のジェンダーフリーも短歌に（I・M）

⑦　青田には白鷺一羽はるかなる宇宙の風に身をさらしおり　サクラテス
　
　宇宙の風がわからない（I・M）
　「宇宙」で壮大な蒼い風を想像して好む人もいれば、「宇宙は大袈裟」と捉える人、宇宙工学の電磁波を思い浮かべる人もいるかもしれません。読み手の解釈の問題なので、作者がこう感じたなら自信を持ってそれでいいと思います（ホイップムーン）

⑧　うばたまの黒き畑より翼竜の孵化のごとくに霞みたつ朝　（ホイップムーン）

　霞みたつ朝を翼竜の孵化にたとえた比喩が素晴らしいですね♫うばたまの枕言葉も効果的です。（サクラテス）
　わたしの勉強不足でしょうが、翼竜の意味がわかりません（I・M）
　翼竜（よくりゅう）は中生代に生息していた爬虫類の一種とネットにありました。プテラノドンみたいなやつですが、恐竜に詳しい人だとかえって意味がわからないかもしれません。私としては広大な黒土の畑から朝、水蒸気がどんどんわき上がって天に向かって立ち上る景を、孵化したばかりの翼竜はきっと透き通っていて、いっせいに空に上っていくに違いないとイメージしたのです。⑦の宇宙同様、個人の勝手な想像です。