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剛毛戦隊 タイモウジャーコミュの剛毛戦隊 タイモウジャー  「第28話」

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20××年。地球は突如現れた悪の組織「ハゲイラー」の手によって侵略されてしまった。
人々は、ハゲイラーの出す油ギッシュたっぷりの「ピッカリ光線」によって次々とハゲていってしまった。
そんなハゲていった人々の苦しみを見ていた正義感たっぷりで、めっちゃ“剛毛”の1人の勇敢な青年「剛毛 健(ごうもう たけし)」と、
表舞台では“科学博士”という本当の姿を隠し「競馬予想家」として生きているジジィこと「毛家(もうけ)博士」が手を取り合い地球を救うべく
立ち上がったのである。
そして、彼らを軸として新たな戦士が加わり悪の組織・ハゲイラーを倒すべく手を取り合うのであった。
この物語は、そんな「ハゲ」と「剛毛」が地球をかけて争う物語なのだ。

剛毛戦隊 タイモウジャー

第28話 「“そっち系”になりそうな話」

奥の部屋に着替えに行った変毛 望は、大きなリュックを開けて、ニマニマとしていた。

変毛 望 「遂に、遂に、遂に、この日が来たどぉ〜〜! やべぇ〜、緊張して手が震えてるよ。
これを着て、一緒に写真が撮れる日が本当にくるなんて……。憧れの健さんを待たせるワケにはいかない。早く着替えなきゃ!」

望は、“ガクガク・ぶるぶる”しながらも、徐々に着替えていった。
だが、そんな望の気持ちを知る由もない健は、こちらも違う意味で“独自のワールド”の中で勝手に興奮していた。

健 【そんなにオレをカオリちゃんの目の前で負け犬にさせたいか〜!? こうなったら先手必勝でブン殴ってやる!
アイツが「写真、お願いします」って言ったらバチコ〜ンだ! いや、「写真、お願いします」の「写…」って言いかけたらブン殴ってやる! 覚悟しとけよ〜!】

健の“妄想ワールド”による興奮は、MAXまで来ていた。

着替えが終わり、健たちが待つ部屋に戻ろうと部屋のドアを開けた瞬間、健が興奮を抑えきれずに襲いかかってきた。

健 「もぉ!ガマンならねぇ〜!オレは、負け犬じゃねぇ〜どぉ〜!」

望 「ヒィ〜〜〜!!」

望に襲いかかろうとした健をカオリちゃんが上手いこと隙を見つけ、健に一発ブチかました。

バチコ〜〜〜ン!

健 「痛ぁ〜〜〜〜〜!」

カオリちゃん 「なんでテメェ〜は、店の中で暴れようとしてんだよ、あぁ〜〜ん!? 商売品、ブチ壊す気か!?」

健 「あっ……、いやっ……、その……、つい……、スミマセン。」

カオリちゃんに怒られた健が目線を望の方にやると、そこにはとんでもない格好をしていた望が立っていた。
カオリちゃんもその望の姿を見て、思わず吹き出してしまった。

カオリちゃん 「ぶはっ!(笑) なぁに、その格好? あのリュックに入ってたのはその衣装だったのね?」

望 「はい(照)」

カオリちゃんが思わず吹き出してしまった望の格好とは、望お手製の憧れである“タイモウジャー”のコスプレ姿だった。
その望の格好を見た健は、何が何だか分からなくなってしまった。

健 【んっ!? ……ん〜〜!? ……ん〜〜〜!?!?!?!? なんで、コイツは“タイモウジャー”の格好をしてるんだ?
タイモウジャーは、オレだし……ん〜〜〜!? どうなってんだ?】

さすがに“妄想ワールド”全開で、バカな健くんの頭では、理解不能だった。
そんな健に望が突然の告白をした。

望 「あの〜!……実は僕、……健さんに憧れてまして!しかも、タイモウジャーのあの強さにも憧れてまして……。
もし宜しければ……、この格好で一緒に写真を撮ってもられないでしょうか?」

と言ってきたので、更に健の頭は混乱した。
カオリちゃんは、初めて見る“タイモウジャー”の姿にニマニマ、2人のやり取りを見ながらニマニマとしていた。
健は、今の状況が分からない為、望の首根っこをヘッドロックして望に小声で聞いた。

健 「おい、テメェ〜! なんでテメェ〜は、オレが“タイモウジャー”だって事を知ってんだよ?」

望 「うぐっ……苦しい……。なぜと言われましても……。あれだけおおっぴらに変身して戦っていれば、大概の人は気付くと思いますが……。」

健 「まっ、まぁ〜〜、確かにそりゃ正論だわな……。だけどだ!だぁ〜けぇ〜どぉだ!
カオリちゃんには、危ない目に合わせたくないから、タイモウジャーの存在を黙ってたんだ! 人の苦労をブチ壊しやがって!」

望 「イタタタ……。そっ、そうだったんですか!? 知らなかったです……すっ、スミマセン……。
でも、カオリ姉さんは、健さんが“タイモウジャー”だと言うことに違和感を感じてるみたいですよ。っていうか、“タイモウジャー?何それ?”的だったし、眼中ナシな感じでしたよ。」

健 「…………なんか、一生懸命やってんのに……それは、それで寂しいな……(汗)。 とっ、とにかくだ! ちょっと表出ろ!面貸しやがれ!」

健は、望をヘッドロックしたまま、店の外へと移動した。

カオリちゃん 「ちょっと、アナタ達どこに行くのよ?ぷぷぷ…(笑)」

健 「ちょっと、男同士の話し合いを、ハハハ……(苦笑)」

カオリちゃん 「あんまり表でうろちょろしないでよ(笑) 怪しい人だと思って捕まっちゃうわよ(笑) それじゃなくても、2人とも十分に怪しいんだから(笑)」

カオリちゃんは人事だと思い、笑いを堪えながら忠告した。

表に出た健と望は、ヘッドロックしていた腕を外した。

健 「オイ!テメェ〜は、何様なんだよ! タイモウジャーのコスプレはするし、カオリちゃんを奪うわ! 更にオレから何を奪うつもりだ!」

望 「イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤ! 健さんは、何か誤解をしてます! 先ほども言いましたが、僕は、健さんに憧れているんです!
僕は、コスプレはしても、カオリ姉さんを奪ってないですよ(驚)
確かにカオリ姉さんは美人ですが、……僕が一番に興味があるのは……、僕が一番に好きなのは……、健さん!アナタなんですよ!」

健 「なっ、なに〜〜!!」

と、これまたビックリな男による男への告白だった。

健 「ちょっと、ちょっと、ちょっと、待ってくれ! オレはそっち系でもないし、男になんか興味ないんだよ!」

望 「イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤ、変な誤解しないで下さい。 僕もそっち系でもなければ、男なんかには興味ないですよ(笑)
ただ健さんの男らしさに“憧れ”を持っていて、“男から見た男”として、惚れているんです!この際、図々しく贅沢を言わせて頂きます! 僕を弟子にしてください!」

健 「でっ、弟子〜〜〜〜〜!? ちょっと待て! オレはそういう武道家みたいなヤツじゃないし、勘違いするな!
でも、お前のカオリちゃんへの気持ちはさっきのが本当なんだろうな? カオリちゃんに、隙があれば奪ってやろうなんて考えはないだろうな?」

望 「全然、そんな気は一切無いので安心してください! 僕は、“剛毛 健”一筋ですから!」

健 「いやいや、そう言われると“そっち系”に聞こえちゃうからさ……。」

望 「あっ、スミマセン。」

健 「でも、“恋のライバル出現”にならなくて本当に良かったぜ。これでカオリちゃんはまだ誰のモノではないな!
カオリちゃんはオレのモノだから、誰にも渡さないぜ! じゃあ、中に入って一緒に写真を撮ろうぜ!」

望 「ありがとうございます!」

健 「でも、弟子にはしないけどな(笑)」
望 「そんな〜〜。健のアニキ〜〜。」

健 「だから、そっち系に思われるような言葉を使うなぁ〜〜〜!」

健の一連の“激しい勘違い妄想”も、これにて一件落着になった。

だが、一件落着になり店の中に入ろうとした次の瞬間、遠くから悲鳴が聞こえた。

「きゃ〜〜〜!!ハゲイラーだ〜〜〜!」

健 「ナニ!? ハゲイラーだって!?」

太のいない今の状態でのハゲイラー怪人の再攻撃が始まった。

果たして、1度負けている相手に健1人でどう立ち向かうのか?

第29話(肉の話)につづく。

※次回、肉の話とは、何の関係もありません。29話だけに肉(29(ニク))にしただけで、作者の疲れからくる、ちょっとしたつまらない遊び心です。



〜〜〜〜 アメブロでも更新中 〜〜〜〜

http://ameblo.jp/go-more-on/entry-10308012570.html

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