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剛毛戦隊 タイモウジャーコミュの剛毛戦隊 タイモウジャー  「第27話」

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20××年。地球は突如現れた悪の組織「ハゲイラー」の手によって侵略されてしまった。
人々は、ハゲイラーの出す油ギッシュたっぷりの「ピッカリ光線」によって次々とハゲていってしまった。
そんなハゲていった人々の苦しみを見ていた正義感たっぷりで、めっちゃ“剛毛”の1人の勇敢な青年「剛毛 健(ごうもう たけし)」と、
表舞台では“科学博士”という本当の姿を隠し「競馬予想家」として生きているジジィこと「毛家(もうけ)博士」が手を取り合い地球を救うべく
立ち上がったのである。
そして、彼らを軸として新たな戦士が加わり悪の組織・ハゲイラーを倒すべく手を取り合うのであった。
この物語は、そんな「ハゲ」と「剛毛」が地球をかけて争う物語なのだ。

剛毛戦隊 タイモウジャー

第27話 「“ワールド”全開!?」

カオリちゃんに“男”を紹介すると言われてから早3日。
健は、その男を勝手にカオリちゃんの彼氏だと思い込んで、勝手に傷付いて、勝手に独りで凹んでいた。

健 「うぅっ……(泣) うぅっ……(泣) クソぉ〜〜! どこのどいつだ、カオリちゃんのハートを射止めやがったヤツは!?
ただじゃおかねぇ〜〜ぜ!………いや、本音を言えば……羨ましいぜぇ……(泣)
失恋で負った傷は、新しい恋をすることって、前に何かの本で読んだ事があるけど…………新しい恋だなんて、当分出来やしないよ……。」

闘いでは打たれ強い健も、失恋のダメージに関しては、全くもって免疫がなく弱かった。

だが、これは健が“勝手に”独りで暴走しているだけの話で、カオリちゃんも、作者であるテッペーリ大先生も、一言もその男が“カオリちゃんの彼氏”だとは言っていないのである。

そんな勝手に暴走して凹んでいる健をよそに、カオリちゃんは容赦なく家に来るようにと連絡をしてきた。

カオリちゃん 「あっ、タケちゃん? 今、暇? っていうか、暇でしょ? つーか、絶対に暇だよね? ダッシュでウチに来てよ!この間、言ってた子を紹介するからさ!」

健 「いや………、あの〜……、何て言いますか……、未だに失恋の痛みが……完治してないと言いますか……。」

カオリちゃん 「だから、この前も言ったけど、タケちゃんの失恋と私が会わせたい子と何が関係あるのよ?
とりあえず、今すぐウチに来てね! っていうか、今すぐ来い!(笑) もし、来なかったら……グーパン1発じゃ済まないから(笑) んじゃ、また後で〜!」

健は、カオリちゃんのあまりにも強引な押しに呆気にとられていた。

健 「………………カオリちゃんって……………、こんなキャラだっけ? でも、強引な女の人って…………キライじゃないんだよなぁ〜(ニマニマ)。
いや、でもダメだ! カオリちゃんには、もぉ彼氏がいるんだし………はぁ〜あ、行きたくないなぁ……、どうしてもそいつに会わなきゃダメなのかな?
でも行かなかったら殴られるしなぁ……(汗) やっぱりカオリちゃんってこの物語で“最強”なんじゃねぇ〜のかな?
主人公であるオレを、ハゲイラーなんかより、ある意味、一番苦しめてるよ。 ん〜〜、困った……。」

またしても健は、悩みついでに台本には無いことをポロリと口走った。
そんな健の発言に作者であるテッペーリ大先生は、容赦なくカオリちゃん家に向かうような内容を台本に書いていた。

健 「台本には、カオリちゃん家に行くような流れになってるから行かなきゃダメか……。はぁ〜〜ぁ、マジで凹むわ……」

たかがお芝居、されどお芝居。 健は、渋々とカオリちゃん家に向かった。

一方、カオリちゃん家では、カオリちゃんに呼び出された変毛 望が大きなリュックを背負ってやってきた。

変毛 望 「あの〜〜、こんにちは〜。どなたかいらっしゃいますか?」

カオリちゃん 「あっ、いらっしゃーい!あら、なぁに、その大きなリュックは?」

変毛 望 「あっ、これは……、ちょっとした自分の趣味が入ってまして……。あの〜、健さんは?」

カオリちゃん 「タケちゃんは、まだ来てないのよ。でも、ちゃんと連絡してあるから、その内、来るわ。ここじゃなんだから、中でちょっと待っててよ。」

変毛 望 「あっ、はい。 ありがとうございます。」

変毛 望は、大きなリュックを下ろし店の中へと入っていった。

一方、調べる気があるのか無いのか、居眠りばかりしていた毛家博士は、眉毛 太のお見舞いに来ていた。

毛家博士 「体調はどうじゃ?」

太 「あぁ……、多少は良くなったタイ。そういえば、この前に頼んだ例の件は、進んでいるっタイか?」

太に聞かれた博士は、ギクッとしてつい嘘をついてしまった。

毛家博士 「なっ、なにをバカな事をきいちゃっているのかな、オタクは? ははは……。 これでもワシは一応、“博士”じゃぞ! これだから九州男児は困る。」

と、ワケの分からない言い訳をしていた。

太 「それは、悪かったタイ。 何か手掛かりはあったタイか?」

毛家博士 「いっ、いや、まだ……(汗)」

太 「そうっタイか……。 でもこれで、何か分かれば、いつあのハゲイラーが攻めて来ても安心っタイ。」

この太の言葉を聞いた毛家博士は心の中で、

毛家博士 【やべぇ〜〜〜〜〜! 全然調べてもないのに嘘こいちまったよ……(汗) これから真面目に調べなきゃ、後で何を言われるか分からねぇ〜な……】

と呟き、苦笑しながら太に

毛家博士 「きょっ、今日はもぉ帰るわ……。ゆっくり休んで早く治すんじゃぞ……。」

と言ってそそくさと帰っていった。

一体、このジジイは何をしに来たのだろうか?

なくなく台本通りにカオリちゃん家に向かっている健は、わざとトボトボと歩いていた。

健 「はぁ〜〜〜、マジで行く気ないなぁ〜〜〜。 こうなったら、この前テレビで見た国会の“牛歩”でもやるか?」

健は、歩くスピードを今まで以上に遅くして歩き出した。

だが、そんな事が許される現場ではなく、すぐさま撮影サイドのスタッフからお怒りの声が上がった。

監督 「コラァ、モジャ男!! テメェ〜は、なにチンタラ・チンタラ歩いとんのじゃ、ボケェ〜〜〜!! こちとら撮影押しとんのじゃ、さっさと歩かんか!!」

健 「すっ、すみません…。 でも、足の毛同士が絡まってなかなか思うように歩けないんすよ……。
これが“牛歩”ならぬ、“毛歩(もうほ)”。。。牛だけに「モォ〜〜〜〜」……「モォ〜〜〜」……「毛(もう)〜〜〜」……………なんちゃって。」

健の渾身のギャグも疲れきっている現場では、通用しなかった。

監督 「テメェ〜〜、今、何つった??(怒) 目指すは、“俳優”じゃなくて“お笑い”か?
なんなら、オレがお前の事ブン殴って、テメェ〜の進む道を血で染めて見事な“レッドカーペット”にしてやろうか?!」

健 「ヒィ〜〜〜!! すっ、すみません! 真面目にやります!」

監督のあまりの迫力にビビった健は、真面目に演技をする事にした。

普通に歩き出したら、あっという間にカオリちゃん家に着いてしまい、健はドアの前で戸惑っていた。

健 「遂にここまで来ちゃったかぁ〜〜。 はぁ〜〜、会いたくないなぁ〜。でも、会わなきゃ殴られるしな……。」

と、未だに何かを勘違いしていた。

普通の俳優なら“演技”と“プライベート”は別と分かっているのに、健の場合は、あまりにもアホな為、“演技”も“プライベート”も、全てごっちゃになって混ぜ混ぜになっていたのだ(笑)

しかも健は、仕事抜きにしてカオリちゃんの事がガチで好きな為、益々自分勝手に妄想の世界に入っていた。

店のドアの前でブツブツと言ってる健を、カオリちゃんが店の中から見つけた。

ガラガラ。

カオリちゃん 「タケちゃん、何こんな所でブツブツ言ってんの? 早く入って来てよ。」

健 「おわっ!カっ、カオリちゃん!……いや〜〜、やっぱり中には……、入れないというか、入りづらいというか……。ねぇ〜(苦笑)」

グズグズしっぱなしの健にカオリちゃんはキレそうになっていた。

カオリちゃんは、健に近付き、お得意の耳元でボソッと呟く作戦に出た。

カオリちゃん 「テメェ〜、いい加減にしろよ。撮影が押してんだからよ……。あたしゃ、この後、買い物に行く予定があんだよ! 間に合わなかったら、グーパンじゃ済まなくなるぞ!?」

カオリちゃんのこの低いトーンでの呟きに、健は「本気で殺される!」と殺気を感じた。

そんな2人のやり取りを店の中で待機していた変毛 望が気付き、健のそばにより挨拶をしに来た。

望 「あっ、あの〜〜。たっ、たっ、たっ、たっ、たっ、……ゴクリ……、健さん……ですよね?」

健 「えっ? あっ……はい。いかにも私が……健さんですが。きっ、キミが…………カオリちゃんの……?」

と2人の会話はお互いが詰まり詰まりだった。

そんな2人の態度を見てカオリちゃんが笑いをこらえて、間に入ってきた。

カオリちゃん 「なに2人共、遠慮がちに話してんのよ?(笑) じゃあ、アタシが紹介するわ。
まず、こちらが望くんの会いたがっていた“剛毛 健”さんで、こちらがアタシがタケちゃんに会わせたかった“変毛 望”くん。」

健 「どっ、どぉ〜〜も……。」
望 「どっ、どっ、どっ、どっ、どっ、どぉ〜〜も……。」

変毛 望の健を見つめるその目は、キラキラとしていた。
だが、そのキラキラしたアツイ視線を健は、また勘違いをしていた。

健 【こっ、コイツがカオリちゃんの彼氏かよ〜〜!? カオリちゃんって年下好きだったのか? それにしてもコイツのどこを気に入ったんだ?
なんだかクリクリしてるヤツだし、ナヨナヨしてて全然“男”らしくないじゃんか? しかもコイツ、ずっとキラキラした目でオレの事を見つめてやがる……。
もし、“お義兄さん”とか言い出したらブン殴っちゃいそうだ……。 ムキ〜〜〜〜! こんなヤツにカオリちゃんを取られて悔しいぜぇ〜〜!】

そんな事を思っている健とは裏腹に、望の心は、はちきれんばかりのテンションになっていた。

望 【ヤバス!ヤバス!ヤバス!ヤバ〜〜〜〜ス!トゥース!トゥース!トゥース! 遂に“生・剛毛 健”に逢えたぞぉーーー!
カッコイイなぁ〜〜! なんちゅー剛毛さなんだ! 男らしいなぁ〜! まず最初に、どっ、どっ、どっ、どっ、どうするべきかな?
握手かな? サインかな? いや、せっかく持ってきたアレがあるんだからアレで一緒に写真を……(ニマニマ)】

望は、次の瞬間、背負ってきた大きなリュックを持って、

望 「あの〜……、お逢いして何なんですが……、ちょっと着替えてきますんで、一緒に写真撮ってもらっても……良いですか?」

と言って、店の奥へと入って行った。

カオリちゃん 「何かしらね、着替えって?」

カオリちゃんが何も気にしないで、そう言うと健は、“ハッ!?”っと何かを思い出したかのように、またまた独りの“オリジナル妄想ワールド”に入った。

健 【きっ、着替えだぁ〜!? しかも、写真までだぁ〜!? アイツ、もしかしてオレに、カオリちゃんとアイツの2ショット写真を撮らせる気じゃ……!?
その為に、イカした衣装に着替えにいったのか!? どこまで見せびらかすつもりだ! ナっ、ナメやがって〜!】

“着替え”という単語で、ここまで妄想してしまう健もスゴい(笑)

果たして、変毛 望が着替えに行ったのは、何の為か?
もしや、3人目の戦士への変身か!?
そして、健の“妄想ワールド”は、どこまで続くのか?(笑)

第28話につづく。

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