狂速　小暮卓史　コミュのスーパーGT第3戦富士の性能調整は？

5月4日に決勝レースのスタートが切られるスーパーGT第3戦富士。ゴールデンウイークの一戦として注目を集めるこのレースだが、ここまでの2戦の結果で各車どのような性能で富士に臨んでくるのだろうか。性能調整やウエイトハンデをチェックしておこう。

　まず、開幕戦と第2戦を終え、GTアソシエイションからGT500クラスの3車種の車両最低重量に対して以下のブルテンが出されているので紹介しておこう。

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1.HONDA NSX
2008年国内競技車両規則第8章グランドツーリングカー規定別表2の最低重量・エアリストリクターの適用を1100kgのリストリクターとし、車両最低重量を40kg加算し1140kgとする。

2.NISSAN GTR
2008年国内競技車両規則第8章グランドツーリングカー規定別表2の最低重量・エアリストリクターの適用を1100kgのリストリクターとし、車両最低重量を80kg加算し1180kgとする。

3.SC430
2008年国内競技車両規則第8章グランドツーリングカー規定別表2の最低重量・エアリストリクターの適用を1100kgのリストリクターとし、車両最低重量を1100kgとする。

※第3戦以降の結果で想定外の不均衡が生じた場合、再度調整が図られることがある。
※SpR第41条1.および2.で規定される調整は、この重量を基本に実施される。
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　これによれば3車種中最も軽いのがSC430で、次にNSX、開幕2連勝中のGT-Rは最も重くなる。また、マシンごとに性能引上げ、性能引下げの処置が適用される。GT500クラスでは連勝のXANAVI NISMO GT-Rには115kgという厳しいハンデだ。また、SC430勢の中でECLIPSE ADVAN SC430、DENSO DUNLOP SARD SC430には-50kgの軽減が適用される。これについては下表に記したのでご参照いただきたい。

　GT300クラスに関しては、今回から搭載エンジンの吸気形式、排気量区分による最低重量、リストリクターのテーブルが変更された。これに関しては幾通りもの条件があるが、それと同時にいくつかのマシンに特別調整が実施されている。各車の性能調整は以下の通り。

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SpR 第41条4.性能の特別調整に従い、下記の通り性能調整を実施する。
No.31／95：トヨタMRS
2008 GTAブルテンNo.007-Tによる参加条件(+25Kg)を撤廃し1.08JAF-GT300規則別表2.の運用によるテーブルを適用する。

No.43：ガライヤ
重量/エアリストリクターに付いては、1.08JAF-GT300規則別表2.の運用によるテーブルを適用し、車両重量+40Kgとする。

No.62：RD408R
2008 GTAブルテンNo.007-Tによる参加条件(+25Kg)を撤廃し1.08JAF-GT300規則別表2.の運用によるテーブルを適用する。

No.77：インプレッサ
2008 GTAブルテンNo.005-Tによる参加条件の内エアリストリクター/車両重量を39.2mm×1/1,150Kgに指定する。

No.87／88：Gallardo RG-3
エアリストリクター/車両重量を27.6mm×2/1,100Kgに指定する。
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　なお、今回がデビュー戦となるチーム・タケウチ、レーシングプロジェクト・バンドウのIS350についてはブルテンにより下記の条件がつけられている。

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1）TOYOTA RV8Jエンジンの使用を認める。
2）「前部隔壁」の一部前方への移動を認める。
3）上記1）、2）を除き2008年JAF国内競技車両規則第1編第7章グランドツーリングカー300（JAF-GT300）に従うこと。
4）2008年JAF国内競技車両規則第1編第7章グランドツーリングカー（JAF-GT300）別表2.1)車両重量／エアリストリクター表の重量に対し、-25kgとする。
5）上記条件は、他の参加車との間に性能差が生じた場合、予告無く見直される。
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GT500（単位：kg）
No. エントラント名 性能引下げ 性能引上げ
Rd.2で
適用
された
ハンデ Rd.2の
結果で
軽減
される
ハンデ Rd.2
予選
による
ハンデ Rd.2
レース
結果
による
ハンデ Rd.3で
適用
される
ハンデ Rd.2で
の措置 Rd.3で
の措置
1 AUTOBACS RACING TEAM AGURI 0 0 5 20 25 0 0
6 ENEOS TOYOTA Team Lemans 0 0 0 0 0 -25 -25
12 TEAM IMPUL 0 0 0 30 30 0 0
17 REAL RACING with LEON 0 0 0 0 0 -25 -25
22 NISMO 40 -20 0 0 20 0 0
23 NISMO 55 0 10 50 115 0 0
24 KONDO RACING 0 0 0 0 0 0 -25
25 TOYOTA TEAM TSUCHIYA 0 0 0 0 0 -25 -50
36 PETRONAS TOYOTA TEAM TOM'S 20 0 0 10 30 0 0
38 TOYOTA TEAM CERUMO 10 -10 0 0 0 0 0
39 TOYOTA TEAM SARD 0 0 0 0 0 -25 -50
100 TEAM KUNIMITSU 0 0 0 0 0 -25 -25
GT300（単位：kg）
No. エントラント名 性能引下げ 性能引上げ
Rd.2で
適用
された
ハンデ Rd.2の
結果で
軽減
される
ハンデ Rd.2
予選
による
ハンデ Rd.2
レース
結果
による
ハンデ Rd.3で
適用
される
ハンデ Rd.2で
の措置 Rd.3で
の措置
2 Cars Tokai Dream 28 40 -20 0 0 20 0 0
4 Team UEMATSU NOVA 0 0 0 0 0 -25 -25
5 TEAM MACH 0 0 0 0 0 -25 -50
7 RE雨宮レーシング 55 -20 0 0 35 0 0
11 JIMGAINER 0 0 0 0 0 -25 0
16 Team UEMATSU NOVA 0 0 0 0 0 -25 -25
19 RACING PROJECT BANDOH 0 0 0 0 0 -25 -25
26 TEAM TAISAN with NISHIZAWA 20 0 0 30 50 0 0
27 TEAM SHADOW 0 0 0 0 0 -25 -25
31 apr 0 0 0 0 0 -25 -25
33 HANKOOK KTR 0 0 0 0 0 -25 -50
43 AUTOBACS RACING TEAM AGURI 0 0 10 50 60 0 0
46 MOLA 0 0 5 10 15 0 0
70 TEAM GAIKOKUYA 0 0 0 0 0 -25 -50
77 CUSCO RACING 0 0 0 20 20 0 0
81 TEAM DAISHIN 10 -5 0 0 5 0 0
87 JLOC 0 0 0 0 0 0 -25
88 JLOC 0 0 0 0 0 0 -25
95 apr 0 0 0 0 0 -25 -50
110 ARKTECH MOTORSPORTS 0 0 0 0 0 -25 -25
111 ARKTECH MOTORSPORTS 0 0 0 0 0 -25 -50
118 TOMEI SPORTS 0 0 0 0 0 -25 -25
666 AVANZZA ROSSO 0 0 0 0 0 -25 -50
SpR第41条2（性能引上げ措置）の場合の重量リストリクター表の運用について
SpR 第41条2（性能引上げ措置）を受け、-25kgあるいは-50kgの重量軽減を許可された車両について、以下の通りの運用とし、41条1（性能引き下げ措置）、41条4（性能の特別調整）分の調整分とは別に扱われる。

１．GT500車両
（1）-25kgの引上げ措置の場合：
2008年国内競技車両規則第8章グランドツーリングカー規定別表2の最低重量・エアリストリクターの適用を1150kgのリストリクターとし、車両最低重量を25kg減算し1125kgとする事ができる。

（2）-50kgの引上げ措置の場合：
2008年国内競技車両規則第8章グランドツーリングカー規定別表2の最低重量・エアリストリクター適用を1150kgのリストリクターとし、車両最低重量を50kg減算し1100kgとする事ができる。

２．GT300車両
（1）-25kgの引上げ措置の場合：
2008ブルテンNo.005-T添付資料2及び3による車両重量・エアリストリクター表内の1200kg以下のランクで一つ上の重量ランクを選択し、そのランク重量の-25kgとする事が出来る。

（2）-50kgの引上げ措置の場合：
2008ブルテンNo.005-T添付資料2及び3による車両重量・エアリストリクター表内の1200kg下のランクで一つ上の重量ランクを選択し、そのランク重量の-50kgとする事が出来る。


今回はＧＴＲ勢を破ってくれ！！！