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myheadswimsコミュの【第1話】 出発〜明け方

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myheadswimsギター・イリエつまり私がお届けする
7月30日31日に断行された関西ツアーレポート
我等東京ミーハーバスターズ!

初の遠征が決まった我々myheadswims。
車で遠出というシチュエーションだけではしゃげるのに
ライブをやりに行くだなんて!
道中僕らを待ち受けていたものは一体なんだったのか・・。
「第一話 出発〜明け方」 どうぞお楽しみください。

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■イントロダクション

会社のチャイムが鳴ると俺は周りの目を気にしながら、
そしてきっとにやけながら帰り支度をはじめていた。
あらかじめ、会社には「関西ツアー行ってきます」と報告をしていた。
そう我々はサラリーで生きる男なんです。
それを俗世ではサラリーマンというんです。
それぞれ形は違えど我等サラリーマン。
炸裂したかのような音を奏でるドラム男・スーは
繁忙期という渦に立ち向かうため、涙のツアー断念。
変わりに前ドラム・ナグが今回の同行を快諾してくれた。
メンバー以外で参加は、笠沼氏(運転・起爆担当)、
東海林氏(癒し・話相手担当)
そして我々という合計7名の珍道中。
集合は23時時渋谷!大人!

入社以来数えるぐらいしか無い定時退社で会社を出た俺は、
つい10日前のことを考えていた。
俺は10日前、原因不明、かつ毎度おなじみの有り得ないぐらいの腹痛に襲われていたんだ。
ヤツを退治するためにはトイレットペーパー3玉、
約90分の点滴が必要で、酷い時には1週間程の監禁生活
(人はそれを入院と呼ぶ)を強いられるわけで、
まさかこのタイミングでくるなんて、
貧乏くじ選手権があれば余裕でシード枠だと思いつつも、
毎度おなじみだからこそ得られる痛みへの耐性とゆとりが、
安易なロードトゥ病院を封じ込めた。
俺が女性だったらこんなガッツのある男性の妻になりたい。

そんな苦難を乗り越え、後数時間後には大阪に向けて出発しているんだと思うとニヤニヤとロマンティックが止まらない。
いそいそと予備の弦と電池を購入。
そうか、定時に帰ると普通に買い物ができちゃうんだ。
思わぬ副産物的な事柄だけで幸福感を味わえる俺。
俺が女性だったらこんなつつましい男性の愛人になりたい。

帰り道、景気付けで買ったアルコールは実に10日ぶりのもので
特に飲む気もなかったけど、それこそ、景気付けでグビビと飲み干す。
気付くともう出発の時間。
どうやらレンタカー取りに行ったオカモト君・ユーイチ君は
渋滞にはまっているようで、出発が少し遅れそうだ。

■太陽を追いかける

待ち合わせの渋谷にかなりのゆとりを持って到着。
ほどなくヘルプドラムのナグと合流するが、様子がおかしい。あぁ、酔ってるのね。バカヘルプ!(WithLove)
到着がだいぶ遅れそうなので、とりあえず二人で飲みに行くことに。きゃはは!
そうはいっても飲みすぎないように(理由:車酔いしたら嫌じゃん)しんみり飲んでるとショウジ到着の一報。
すぐさま居酒屋に招き入れる。飲もうが飲むまいがこれで共犯だ。

そうこうしているうちに、他のメンツも揃ってきた。
車組から連絡あり。さあいよいよ。イヨイヨですよ。
もう何がなんだかわからないようなテンションでとりあえず車に乗り込む前からはしゃいでみる。
道行く人達は酔っ払いよりも扱いづらそうな感じで距離を保っている。
ツアーに慣れていないどころか初めてのツアーである我々は
思い思いに何事かを喋ってやれ飲み物は買ったほうがいいだとか、記念撮影をするべきだと餌を待つ小鳥以上の賑やかさ。
おかーさーん!!! 
2日間まるまる世話になるバンの扉を開けることでさえ、
何かの始まりを予感させる。
誰が荷台部分に座るかというジャンケンだけで、大盛り上がり。
今の俺なら当時の俺に「よしなよ二日目つらいよ」っていえる。それが成長ってやつさ。

いよいよ我々、日没に遅れること数時間、
遥か西に向け面舵一杯である。
ここぞとばかりにワーキャー言ってみる。
今言わないでいつ言う?

道中、女性がいるだけで、
アメリカンヤンキーばりの興奮っぷり。
「彼女ーどこいくのー」的ではありつつも、
大人な僕らは窓は開けない。

高速道路に乗ってやいのやいの!
料金所を通過してきゃっぴきゃぴ!
さながら密入国のようなスタイルで
(本来の乗員制限を越えて高速移動している)
荷台側にいる人間は人目につくポイントでは
毛布をかぶるというナイスな演出
(・・・ではなく本当にポリスにとがめられるらしい)
で、益々気分は盛り上がり、
高速道路に灯りがついているだけで悲鳴にも似た嬌声があがる始末。
本当にいい加減にしろと今更ながら咎めたい。

誰かがぎゃあー!って言えば、それに応えるその他。
きっかけはいつだって、ちょっとした勇気と楽しもうという意地だけで。
たったそれだけのことで、ただ夜中に高速道路を走ることが楽しくなるんですよ。皆さん。

ひとしきり騒ぎ、はやくも声が枯れて来たところで一時静まる車内。
何人か眠りに入ろうとしている。
俺はといえば、全く眠気が来る気配もなく
ひたすら、酒飲んでエヘエヘ状態になったナグや、
眠る気配を漂わせないオカモト君と、何事か喋っていた。
何も覚えていないのは当時から時間が経過したからではなく、
本当に意味の無い刹那的なことを一生懸命喋っていたからだと思う。
サービスエリアにちょこちょこ立ち寄り、お菓子を食べたりタバコを吸ったり。ツアーに来ていることを微塵も感じさせない俺たち。実はまだ、静岡県にも入っていない。

■真夜中と並走

ようやく静岡県に入ったあたり、ユーイチ君(この頃から自然発生的に社長就任、以後社長)から静岡県は長いという旨を告げられる、どれだけの長さなのか、見当もつかない俺は何ら変わることの無いテンションを維持していた。他のメンツは流石に疲れているようだ。
だが、注意しなければならない。
まだ、なにも始まっちゃいないことに。
グングン闇から闇へと突き進む。
俺が、選曲はもちろん、曲順までこっそりこだわって
皆のためにこしらえてきたベストテープは、
車に積んだラジカセと相性が悪いようで
回転スピードがおかしなこととなり、
かといって爆笑できるほどのものでもなく、
非常にアンニュイな密空間形成に大きな貢献を果たしていた。
すこしばかりの静寂、それはただひたすら騒ぎすぎて疲れたせいで、自己管理だとかライブに向けて体力温存だとかそういう類のものではない。
だってもうとっくに疲れているんだもの俺たち。
月に代わってお仕置きしてやりたい。

浜名湖到着。時刻は4:30頃。声が、掠れて、聞える。
眠くはないが、身体がもう寝ろと言わんがばかりにダルい。
ようやく大人の落ち着きを取り戻しつつある我々。
えーと、まだ静岡県なんだよね。長い。静岡県は長い。

コメント(2)

お待たせしました 第二話公開です。
ちょっぴり引き篭もってました。

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