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激ロック -DEAD OR ALIVE-コミュのvol.28 激ロックDEAD or ALIVEスタッフが送る、激ロック的アーティストの紹介!!

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きのうに引き続き木曜のまめです。

もうすぐ30回目を迎える激ロック的アーティストの紹介ですが、「読んでるよ」と連絡を下さる方々の言葉、本当に嬉しいです。ありがとうございます。本家激ロックの方々に比べればまだまだで見苦しい部分もあるとは思いますが、これからもよろしくおねがいします。

さて僕は激ロック「的」にあまりこだわらず、自分の大好きなバンドを毎回紹介してまいりましたが、本日はその中でも特に僕が大好きなデトロイトパンクバンドThe Suicide Machinesから紹介させていただきます。


スケートムービーとともにお楽しみください♪バンズ、ディッキーズなど古きよきスケーター達も熱くなる、スケートの疾走感にマッチした駆け抜ける爽快感、オペレーションアイヴィ直系のスカパンクサウンドが、聴けば聴くほど病み付きです。
紹介したNew Girlが収録されたDESTRUCTION BY DEFINITIONは、彼らの「原石」とも言える記念すべき1stアルバムです。荒削りですが味があります。しかしアルバムが出る度に同じバンドなのかと疑いたくなる彼らの自由すぎる音楽スタイルに戸惑う方も多いですね。
しかし今改めてこの1stを聴くと、スカパンクに根を張る生粋のパンクバンドであることが理解していただけるかと思います。ホーンセクションなどを多用し、この頃世に出た様々なスカパンクバンドの中でも一際輝く才能を見せ付けられると思います。たくさんのスーサイドファンの中でも、このアルバムをフェイバリット・アルバムと推す意見が多いのも納得できますね。ジャケットの「らしさ」も個人的に大プッシュ。名盤です。

The Suicide Machinesコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=15433

彼らに最も影響を与えたオペレーションアイヴィですが、僕がvol.5でも紹介した通り現在はランシドとして活動しています。初期のスーサイドがランシドの前座で登場したり、彼らの関係は一言で言い表せないものがありますね。
vol.5(http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=28284249&comm_id=2999393)



しかしまあ…みなさんの中にはふとこう思った人もいると思います。なぜイギリスで生まれたパンクが、当時からジャマイカの音楽、レゲエ・スカのテイストを多く取り入れていくことになったのかと。




ある一つの答えが彼らにあります。
アラビア語で「黒」を意味するブリティッシュレゲエバンドAswadです。
彼らの始まりはイギリスの歴史を見ていけば紐解くことが出来ます。
1967年に英国政府が移民を制限するまで、ジャマイカからのイギリスへの移民の数は膨張し続けました。労働者としてジャマイカの人々は植民地支配を受けていたイギリスへ連れて行かれていたのです。「人」が運ばれるということは「音楽」も運ばれていきます。音楽は人々の頭の中にずっと流れているのですから。

1958年8月23日に「ノッティングヒル暴動」というあまりに悲惨な事件が起こります。
当時ジャマイカをはじめ西インド諸島から大勢の人が移民としてイギリスに流入し、 それによって元から貧しかった白人の労働者階級の者たちはより生活が苦しくなり、職を失っていっていきます。人種間の緊張、対立が深まる中、ひとつの事件をきっかけに白人の怒りが爆発します。黒人の少年が白人を刺殺してしまったのです。 彼らはカリブ系移民移住区であるノッティングヒルを襲撃、暴動は1週間以上に及びました。
その後、1965年にこのノッティングヒルで初めてのカーニヴァルが開催されます。それはカリブ系移民、イギリスに住む黒人の祭典としてとても重要な意味を持っています。
この時結成されたのがASWADです。彼らは在英二世でした。

ASWADコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=233048


階級差別の激しいイギリスでは、労働者階級の白人もジャマイカ移民の黒人も、社会の底辺としてしか扱われていなかったという現実が、そのベースにあります。
この労働者と共に生きてきた、貧しい美大生の若者の一人に、ジョーストラマーがいました。彼は日常の中で自然とジャマイカのブラックミュージックに触れて育ちました。


あまりにも有名な「白い暴動」とは、ジョーがこの事件をキッカケに、黒人に対する羨望を歌った曲と解釈できます。

「白い暴動だ 暴動を起こしてえ 白い暴動だ 俺たち自身の暴動を」

歌はこう続きます。

「黒い奴らは やたらに問題を抱えている だけど奴らは レンガを投げるのを躊躇しねえ 白い奴らは学校に行く そこじゃあどうやったらデブになるか教えられるのさ」

当時、イギリスの若年失業率は最悪でした。日本より一歩早く成熟した後期資本主義に突入したイギリスにおいて、ブラブラしている若者たちは自分たちが「先の見えない退屈を余儀なくされている」原因として、どこに怒りをぶつけていいかが分りませんでした。パンクは、そうした鬱屈した社会状況の中、疎外と退屈を燃焼させるエネルギーを得て、大きなムーブメントになっていったのです。

黒人達にはレンガをぶつける相手がハッキリ見えるが、俺らは一体どうすれば良いんだ!
そう思ったジョーは「暴れろ!暴動を起こせ!」と歌ったのです。

「THE CLASHが見たい」コミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=516830

これ以上語るととても難しくなっていくのでやめておきますが、結局のところ「戦争」や「人種差別」の問題が、黒人と白人を「音楽」のフィルターを通して交じり合わせたということですね。
音楽と政治、そして僕達のアイデンティには密接な関わりがあります。アスワドとクラッシュ。全く違う道を辿った黒と白の若者は、互いの立場からその頃のイギリスにうごめく社会問題から懸命に抜け出そうと必死になっていたんですね。

こうしてロンドンパンクとレゲエ・スカは交じり合って
いきました。本当に皮肉なことだと思います。

木曜日のまめでした。


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