１０月９日に開催される「 ミドル級＆ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント決勝戦」のスペシャルワンマッチに、俳優の金子賢が電撃参戦を表明。１９日、都内のホテルで記者会見が開かれた。
「ＨＥＲＯ’Ｓにはすごく魅力のある選手がたくさんいる。そういった選手たちに胸を貸していただきたいと思い、参戦を決意しました。一生懸命頑張ります。よろしくお願いします」
金子は賛否両論渦巻く中、２００５年大みそかの「ＰＲＩＤＥ男祭り」に俳優ではなく“格闘家”として参戦。強豪チャールズ“クレイジー・ホース”ベネットの前に善戦むなしく一本負けしたが、本気度十分の気迫を見せ、今後の動向が注目されていた。
男祭り後も俳優・タレント活動は一切休止して、親交のある魔裟斗、桜庭和志らとともに連日ハードトレーニングを敢行。次なるリングへの機会を求めていた。
そんな中、ＨＥＲＯ’Ｓ実行委員でＦＥＧ代表の谷川貞治氏のもとにもＨＥＲＯ’Ｓ系の格闘家をはじめとした多数の関係者から金子を推薦する声が多数寄せられていた。
「去年のＰＲＩＤＥでの試合が想像以上に良かったし、魔裟斗選手をはじめ多くの格闘家から『金子選手は真剣にやっている』という声を聞いた。ＨＥＲＯ’Ｓのリングに上がる資格があると思い、オファーしました」と、谷川氏も金子の格闘技への熱意にうたれ、参戦にＧＯサイン。また、谷川氏のもとにはＰＲＩＤＥと契約を解消したフジテレビ側からも「金子選手にいいリングを用意してあげてくれ」という打診があり、ＰＲＩＤＥを運営するＤＳＥとの関係も金子によれば「快く送り出してくれた」とのことだ。
気になる対戦相手に関しては「日本人選手含めて２〜３選手、候補がいる。ＨＥＲＯ’Ｓだったらこういう選手をぶつけるんだ、という選手を用意したい」と谷川氏。当の金子は「ＨＥＲＯ’Ｓには所英男選手や須藤元気選手、ＭＡＸの選手もいますし、色んなタイプの魅力的な選手がいる。どんな選手であろうと楽しみに待っています」と、どんなビッグネームが相手でも真っ向から挑む構えだ。
「初めて自分がやりたいと思うものが格闘技にはあった。芸能界の仕事を棒に振ってでもやりたい。このリングには誰でも上がれるわけではないし、一生懸命練習して、いい試合を見せたい」
俳優業を捨てて挑む金子賢の格闘家人生第２章。いや、ここからが“プロ格闘家”としての真のスタートなのかもしれない。１０．９ＨＥＲＯ’Ｓ、成長した格闘家・金子の姿に刮（かつ）目したい。
■「ＨＥＲＯ’Ｓ ２００６〜ミドル＆ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント決勝戦〜」
１０月９日（月・祝） 神奈川・横浜アリーナ 開場１４：３０ 開始１６：００（予定）
【参戦決定選手】
金子賢
【既出カード】
＜ライトヘビー級トーナメント準決勝 １Ｒ１０分・２Ｒ５分・延長１Ｒ５分＞
桜庭和志（日本／フリー）
秋山成勲（日本／フリー）
＜ライトヘビー級トーナメント準決勝 １Ｒ１０分・２Ｒ５分・延長１Ｒ５分＞
大山峻護（日本／フリー）
メルヴィン・マヌーフ（オランダ／ショータイム）
＜ミドル級トーナメント準決勝 ５分２Ｒ・延長１Ｒ＞
宇野 薫（日本／和術慧舟會東京本部）
アイヴァン・メンジバー（カナダ/トリスター）
＜ミドル級トーナメント準決勝 ５分２Ｒ・延長１Ｒ＞
Ｊ．Ｚ．カルバン（ブラジル／アメリカン・トップチーム）
ハニ・ヤヒーラ（ブラジル／アタイジジュニア柔術）
【参戦予定選手】
曙
宮田和幸 他
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