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うぱんのおかん日記。コミュの病院、おかん。の巻

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バイクをとばして家に到着。


家中、電気がついたまま。
ストーブもついたまま。
お風呂場も電気がつけっぱなし。
テレビもついてた。
洗い物が、中途半端に残ってる。
洗い場の床が、びしょ濡れだった。



一瞬で、
その光景が、うぱんおかんが倒れた時の状況を物語ってた。



洗い場で倒れたんだ、きっと。



ガス栓、ストーブ、テレビ、電源や元栓をきった。
玄関に鍵をかけた。
うぱんブラザーが到着したら、すぐに出発できるように、
車にエンジンをかけて、門を開けて待ってた。


ブブブブーーーーーーン!!!!!



帰ってきた!早く早く早く!



「家の戸締まりはしたから、そのまま行くよ!
早く早くー!」

「待って!」

「うー早くー運転して、うぱんブラザーの方が道分かるでしょ?」

「オッケー行こう。」




うぱんブラザーと合流。
すぐさま、病院に向かった。




「大丈夫かなー・・・」

『大丈夫だよ。そんな気がする。』

「でも二回目だから、ダメだったらどうしよう。」

『うぱんおとんは、何か言ってたの?』

「特になにも」

『大丈夫だよ、きっと。大丈夫って思わないと!』

「そうだよね。」

『何時頃倒れたのかな?』

「うぱんおとんの着信からだと、
大体8時過ぎとかくらいじゃないかな?」

『その時間、胸がすごく痛くなったんだよね、いきなり。
しばらく痛みが続いてさ。
予知?っての?
なんかさ』

「んとー虫の知らせみたいな?」

『そうそう。でも、しばらくしたら痛みがなくなったんだよね。
だから大丈夫な気がするんだ』

「そうかぁ」





病院に到着。
うぱんおかんの病棟を探す。
2人とも早足になる。
不安なまま、だんだん近づいていく。
救急治療センター。
受付に人がいない。
インターホンを押す。
どんどん、うぱんおかんの病室に近くなる。
奥に入る。
病室を覗いて最初に目に入ったのは、
椅子に座っているうぱんおとんだった。






「うぱんおとん!おまたせ!大丈夫なの?」
病室手前のベット周りはカーテンで覆われて、中が見えない。
『んー今回は前回とは違う場所の血管が切れたんだってよ』

「それってどうなるの?」

『大脳だから手術ができないんだって、今夜が山だって
言われたよ。』

「そうなんだ。」

『今夜、脳で切れた血管の血が自然に流れて、
止血して。後は


カーテンの中から、うぱんおかんの声がした。




「あー・・・あー・・・はい。」
「んー・・・はい、ちょっと、気持ち悪いかなー。」




看護士さんの質問に答えるうぱんおかんの声。
声を聞いたら、
少し、
いや、
かなり、
大分、
安心した。

うぱんブラザーは一気に黙ってた。
顔を見たら少し目が濡れてるように見えた。
安心したのか、



『先生に怒られちゃったよw
なんで定期検診も薬も飲ませなかったのかって。』

「え!薬飲んでなかったの?」

『薬飲むと気持ち悪くなるって言うからさ。
でも、今は一人一人に合う薬があるからって。』

「そうなんだ。」




うぱんおかんが倒れてから知る事が沢山でてきた。
今更だけど、もっと知識を持っていれば、
ちゃんと見ていれば、って思った。




『どちらにせよ今夜からしばらくは入院だから、
必要なもん買っておけ』

「分かった。ドンキーなら、開いてるから今買ってきちゃうよ。」

『それは任せるよ。うぱんおとんは今日まだ病院にいるから。』




カーテンが開いた。





「うぱんおかんー会いに来たよー
大丈夫だからねー」

『!@:*@*¥。;「」うううー』

意識はあるけど、口がうまくつかえず、言葉もうまくでないみたいだ。
うぱんやうぱんブラザーの顔を見たら、
目にいっぱい涙を浮かべて泣いた。
ずるい顔だーって思うくらいに顔をくしゃくしゃにして泣くから、
つられて泣きそうになった。

『あんまり話しかけるなよ、話せないし、まだ安静にしないといけないから』

「そうだねー」
「したら、もう必要な物買いに行こうか。」

『行ってこい。うぱんおとんはいるから。」


そう言って、病院を出る事にした。






ドンキで、メモを広げる。
洗面道具、コップ、パジャマ、スリッパ・・・・。
結構あるなー買う物。
使いやすそうで、名前を書くスペースのある物を選んでいく。

「あと、あれもいるんじゃん?」
「そっか、一応買っておこう。」
「タオルは何枚いるかなー」
「歯ブラシは柔らかいのがいいよね」
「名前書くペンも一応買おうか」
「パジャマは前開きがあるのがいいよね」

あれよこれよで、カゴはいっぱい。
入院ってお金かかるなーって現実に戻る。


「♪♪♪」


うぱんおとんだ。


『なんか病院には付き添いでいられないみたいだ』

「え?なんで?」

『救急で女性限定の病室なんだってよー
困っちゃったよw
追い出されたよw』

「じゃあ迎えに行くから待ってて」

『携帯も充電切れるから、病院の入り口にいる』

「了解ーじゃあね」



追い出されたって・・・ちょっとウケた。
親戚やら、連絡しないといけない人が沢山いて、
倒れてから、病院に着いてから、落ち着いてから、
いっぱい連絡したんだろうなーうぱんおとん。



病院でうぱんおとんをひろい、
3人で自宅へ向かった。



今晩が山。
5年前も、倒れたその日次第って話だったなー。
また同じような日が来る事なんてないと、
きっと、3人とも思っていた。
そうきっと、うぱんおかんも。




今一番大変のは、
今一番辛いのは、
今一番苦しいのは、
今一番悔しいのは、
おかん。




今日から、いつまで続くか誰も分からない、
うぱんおかんの病院生活が始まった。

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