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クリエイター&デザイナーコミュのイラストの相場報酬は?

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フリーのイラストレーターとして活動してる者です。(まだまだ未熟の新米者ですが)

イラストの報酬の相場について考えています。
ネットの普及と、「クリエイター」という言葉が流行してから相場はどんどん下がってきているのではないか?と。(以前某掲示板でもこのような意見が飛び交っておりました)
プロ意識が低い人が増えてきているのが現状で、そういう人の足元を見てるコンペなどもチラホラ見かけます。
「Tシャツデザインコンテスト!採用作品には報酬として¥1000!」とか。
販売用のデザイン料が¥1000なんて馬鹿げた価格があっていいのでしょうか?
「Tシャツデザイン5千円で買取ます」というようなTシャツサイトも見かけました。
コレも販売する物にしては安すぎだと思います。

このように販売権が生じる物はどのくらいからが相場なのでしょうか?
又、web用カット・広告用カットなどイラスト全般の報酬なども気になっております。
皆さんは、どのような仕事をどのくらいの金額で受けてますか?(考えてますか?)
意見をお聞かせいただけると幸いです!

コメント(14)

個人個人(キャリアやレベル)に差がある上に
条件(日数、分量、サイズetc)によっても異なるので
イラスト全般、幾らですっ!とは
とても言えないと思われます。

プライバシーの問題上
答えづらい方も居ると思われるので

もし回答を得たいのであれば
条件を想定して
アンケートを作るのがベストでは?

●例

あなたがTシャツをデザインするとすれば
いくらが妥当ですが?

1.1万円未満
2.5万円未満
3.10万円未満
4.30万円未満
5.50万円未満
 …etc。


またイラストレーターを軽んじた
サイトやコンテストがあるとの事ですが
応募者が納得しているのであれば良いのでは?
私はイラストなんてあまり時間かけないというか
あまり上手に描けないので、一枚5000円程度でしたよ。
ガス会社のロゴが20000円でしたか。

プロ意識が低いってのはちょっと・・・。
市場的な問題もあると思います。
私的には金額に見合ったイラストかなって思いです。
あくまで私のやった仕事はですけどね。
製作時間3分で5000円。これで安いっていうのは
贅沢かも知れません。もちろんデザインってのは
インスピレーションですから時間じゃないんですけどね。
おそらくその広告を出された方はクオリティは二の次なんだと
おもいますよ。


こだわりってのは理解できます。
私は看板屋出身ですから、看板の仕事をフリーで受ける時は
定価より高額請求いたします。それだけの技術があるのですから
文句があるなら他に頼めって感じです。
それでも仕事は貰えますけどね。
プライドを持って仕事がやっていけるなら、
それが一番だと思いますよ。
ここのコミュを参考になさっては如何でしょうか?
http://mixi.jp/view_community.pl?id=185283
早速沢山のご意見お寄せいただきありがとうございます!
難しい質問に答えていただいて本当にとても嬉しいです。
参考にさせていただきます!!

イヌロー様>
確かに、個々のレベル・仕事の条件等によって価格は様々ですよね。アンケートを取るという方法もありましたね!

sasuke様>
「タダで〜」という方、私も見かけます。本人が良いなら構わないんじゃない?と思う方もいると思いますが、やはりイラストレーターの地位というものが危ぶまれる事ではないかと危惧しています‥。

如水あん様>
制作時間が短く済むのであれば充分という考え方もありますね!

ひで様>
お金に関わる事は本当に難しいですよね。なかなか強気に出れない気持ちよくわかります。

migui様>
早速参加してみようと思います!
素人が応募するコンテストに、プロの報酬をからめて話するのは無理があったような気がします。
それとも素人が登竜門として利用するコンテストも、プロトしての報酬も同じと考えているのでしょうか。

まぁでも名のとおっていないデザイナー(デザイナーになりたい素人)の絵を使った商売としては妥当な値段かなと思います。作ってもたぶんそんなに売れないリスクが高いですしねぇ。

対してその絵そのもので商売する場合、たいていはレベニュー契約を結びます。二次利用権の買い取りは今時珍しいのではと思います。この場合、売れた額に応じての報酬を受け取りますが、まぁたいていは想定額に満たない事が多いです。

この設問に抜けているモノは
■Tシャツのロット数が不明。小ロットだと5000円でも…。
■制作依頼をうけたものではないとの明示。
■仕事の依頼ではなく、素人などが参加するコンテストとの明言(あやふやにデザイン・プロ意識・相場と言う言葉で混乱させてはいないか)
■コンテストから販売用のデザインの依頼をプロとして受けた場合の相場への飛躍の解消。
■プロではない人に"プロ意識が低い人"と言っていないか。クリエイターが全てプロだと思っていないか。
■デザイナーと工業デザイナーの違いに触れていない。

まぁそれはさておき、
さて、簡単にシュミレーションしてみましょう。

僕はプロとは、時間をかけて100点のものを作る素人とはちがい、しっかりとした期限内に常に合格ラインである70点ものものをあげ続けられる人(中には70-100の間をうろうろしながらも70以下は取らない)と考えています。故に、時間単価的に「プロ意識」を持ち出す場合、人日計算を用います。(私は…ね)

http://mixi.jp/view_enquete.pl?id=1143610
において最も多いデザイナーの年収である300万円。月額約22万程度の手取りだと考えます。
まぁだいたい月26万(税保抜く前)だとして、こいつが1人月20日駆動で日当は約1万3000円程度だと考えます。こいつはWebページをイラストカット・画像加工・デザイン込みで1人日に4ページは完成させるように駆動させます。8時間労働なので一ページ2時間でつくってもらいましょう。一ページの制作コストを考え出すと、まぁだいたい最低の単原価2500円(Web1ページ/ヘヴィなデザイン無しの日々の業務)くらいと考えています。これから会社のもうけなどを乗せていきます。まぁそれはおいといて、源単価はそれくらいかなぁとぼんやり考えています。
これが会社からクライアントに出ると、事務所の維持費や経理の人などの人件費や機材の消却などを考えて(以下省略)ガンガン値段が上がっていくわけですが、個人だと!?

まぁ平均的なデザイナーがどれほどの時間でしあげるのかに加えて経験・年齢も無視できないファクターであると考えます。

と、すると無名の素人が参加するTシャツデザインコンテストで妥当な値段とは!?

たまたま100点取ったものにこの値段は安いとかいうのではなくって、「いくらならそこそこのものを定期的に納品できますよ」といった提案をデザイナーさんから聞きたいなぁ…。

あと、レベルってのがあるので、上の方々がわざわざ初級にでむいて「そのギャラはやすい」というのもお門違いかもしれません。そういうのを考えると、値段って難しいですね。


ありゃ、トピ主の回答への答えに全然なってない( ̄□ ̄;)!!
♨ฺKAIN様>
私の方も言葉・説明足らずになってしまってますね‥申し訳ないです。(自らトピックを立てるというのは難しいのですね^^;)
それにも関わらず、大変貴重なお話をしていただきとても嬉しいです!!スゴク参考になります。
確かに素人の登竜門としては報酬が安い云々は関係ないのかもしれませんね。そういう事はプロとしてまともに食べて行けるようになってから言うべき事かもしれませんね‥。
ざっと読ませてもらいましたが、
私はモノ創りに『早い・旨い・安い』はあり得ないと思ってます。
良いモノ、つまり独創性があるとか、インパクトがある....
さらに平たく言うと理屈抜きに『なんとなく良いねぇ〜コレ』
と思えるモノには相応の価値があって、適正な対価が支払われてしかるべきだと思ってます。
そこに、プロ・素人の区別はありません。
でないと、世の中のクリエーティブのレベルなんて進歩しない。
もちろん、多少対価が犠牲になっていても、世に露出する機会が多く設けられる事は歓迎すべきだとは思いますが....。

そのTシャツを幾らで売って、どれだけの収益を見込んでるのかは判らないけど『採用作品に報酬¥1000』っていうのはあまりに誠意が感じられません。
あまり過激な発言は控えるべきとは思うけど、個人的にはTobigeriの一発でもお見舞いしたい気分ですね....。

ただ、結局お金が絡んだり仕事となると、仕事を出す側と受ける側の関係っていうのは、利用する者とされる者、それ以上でもそれ以下でも無いと思います。
条件が合えば握手するし、合わなければしない。
どんな条件出すのも自由だし、またそれを受けるのも無視するのも自由。
その良し悪しは結果がおのずと語るものですね。
どのくらいの金額で受けてますか?
って質問の答えが無かったので追伸です。

それを使う場所と、要求されるレベルにもよりますが、
簡単なカットレベルなら1点5,000〜10,000円。
メインなグラフィックとして使うレベルなら30,000円以上で見積ってます。
そこから下がる場合もありますが。

ちなみにその基準としては、一般的なフォトストックのライセンス料金との兼ね合いで出してます。
オリジナルで起した成果物が、既製品より安いワケ無いでしょ!って考え方です。
ナオコ さん。おきになさらずに。
問いかけや命題に対して思いをはせているだけなので、貴方の言葉たらずをせめているわけではありません。
相場をかんがえるにあたり、まず我々自身の姿勢を見直してみるべきではとおもったわけです。

オカモト侍 さんの投稿をみて思ったことは…つまり適正な対価が支払われてしかるべきだと思っているだけで、実際はそうではないことが多々あって憤りを感じるクリエイターやデザイナーが少なからずいる…と、そう感じました。
ビジネス的に考えると旨いものをより早くより易く仕入れてまわして行くのが最も正しい。ビジネスというラインで考えると価格競争と質と速度の反比例のなかでのせめぎあいが適正を出すはずである。ではズレルノはナンデダロウ。

そもそもの問題は、デザインを言値のような価格で決めている者もいるのに加え、自分の能力の適正価格を割り出せない多くの人たちではないか。
「オレのギャラはこんなはずではない」と言った若者にありがちな妄信的ファイトは別にして、適正デザイン料金とはどういうものだろうか。

ぶっちゃけていうと芸術家は金の勘定をしてはいけない。出来た作品に対して皆が値段をつけるものだ。

芸術家ではなくプロだとしたらどうだろう。
実際にはちゃんとしたところは営業さんが値段の規定に沿って見積もりを立てる。
この場合レベルは一定でなくてはならない。秀でたものよりも「一定のサービスをこの料金で提供できる」といってものがベースとなる。
もう一つの勢力にフリーと呼ばれる自営の方々がいる。彼らの料金決定はあやふやで、実際には人のつながりから仕事をもらうため、そのつながりのあるところの予算に左右される。

ともなると相場は存在するのだろうか。

いや実際にはデザイン物の値段は名前料だろう。無名には所詮無名の基本料金しか出ないのは確かだ。プラスは知名度から出ることになる。いや悲観することは無い。名を上げればプラスされるのだから。

実は、相場を崩しているのはフリーな方々で、新たしいつながりの仕事をとるのに少々安くても受ける。また安いコンペでも露出のために受ける。

企業デザイナークリエイターは人件費ベースの最低限の相場が存在して、企業収益のためにそれをしたまわることは無い。

ここに、フリーの方々のジレンマが存在する。

ただ、一ついえることは、「それは安い」とか文句をたれながすのではなく、その料金で動けないのならば毅然として受けないことだ。自分の値段を守り、その値段で動かないことだ。決して「それは安い。ありえない」とこえたからかにわめき散らすことではなく、その値段では受け手が居ない事をわからす必要がある。
企業対企業には人件費ベースの相場がある。それを崩すのはフリーの方々の仕事のとりようであって、売名のため安くても受けて良い物を納品したりするわけだ。

例としてオカモト侍さん(mixiプロフィールによると33歳)のカット料金を見てみよう。
この年齢と経験で、簡単なカットレベルなら1点5,000〜10,000円だそうだ。良い値段設定だと思う。メインなグラフィックとして使うレベルなら30,000円からというと、以前このコミュニティで騒がれた簡易コンペのデザイン料が「30,000円は安すぎ。相場が・・・」という話は実はけっいう良い線の値段設定だってのではとか思ってしまう。

これだと、芸樹系大学卒業25歳のデザイナーの経験と実績だといくらになるだろうか。
ましてや、専門学校卒業レベルのあまりけい経験のないデザイナーだといくらになるだろうか。
まぁ、値段は常識的にみなさんの頭の中に描いてもらうとして、仕事を発注するほうの理屈としては「あがってくるもののレベルがわからないものに相場とかいうほうがおかしい」ということ。
作業ステップによる人日計算ならともかく、レベルかばらばらなものに相場を持ち出すのはどうだろうか。

とまぁ、まだまだ考え中。

逆に相場について文句を言う人たちの「正しい相場」はどうなんだろうか。
企業としての見積もりの相場か、個人事業としての相場かを明示的にして語ってくれる人はないなのだろうか…。

余談だが、デザイナーの初任給は月給17万〜25万前後(北海道等の地域では手取り12〜13万が多め)だという。ともなると間をとって手取りベースで17万として一ヶ月20日駆動として8.5k円。8時間労働としてまぁ時間給1000円ちょい。まぁ実際はデザイン業界の労働時間って(以下省略)

相場ってなんだろう…。
まずコンペで1000円ってのはプロを想定した値段設定じゃないと思いますよ。主催者の思惑がどこにあるかはわかりませんが、無視すればいいんじゃないかなあ。いまだに「著作権は弊社に帰属します」という文面がある公募とかと同様に、プロにとってはアンタッチャブルな領域かと。

で、相場に関してデザイナーとイラストレーターをまとめて語るのは無理があると思いますよ。

なぜこの辺がごっちゃになるのかな?現場感覚からするとあり得ないんだけど、、、と思うに、ここが「クリエイター&デザイナー」コミュで、「Tシャツデザイン」というタイトルからかということに思い至るのですが、まあ一般の人のイメージもここら辺、明確な線引きがないのかも、という点に改めて気がつきました。建築業界に於いて設計士と大工は分業化が進んでるけど、昔の大工は区別がなかったってのに似てますね。
分業化が進んだ現在でも、やれと言われりゃ餅は餅屋と思いつつ、イラストレーターでもデザインはするし、デザイナーでも絵を描くし、と。

で、デザイナーの場合はおっしゃる通り、基本となるのは企業間取引の相場(フリーはその何割引)ってことで、フリーの立場が基本のイラストレーターとは動く金額も利益率の考え方も違います。自分はデザイナーじゃないからわかりませんが、企業デザイナーの場合、経費や厚生年金、保険料なども入ってきますから、余談とはいえ、初任給を基準にされちゃたらボリュームゾーンの人は困っちゃうんじゃないかな?テリトリー(WEB、DTP、インダストリアル、等々)が違えば全然違う話しになっちゃうし。

でまあ、イラストレーターに限定すれば相場って曖昧ながらもありますね。
詳細はこのスレに以前出ていた別コミュのリンク参照ってことで。

まず現実問題として、最低線の算定基準は書籍の予算組から出て来るわけで、刷り部数X単価と取次ぎと版元との力関係で大枠の予算(取次ぎからの仮払い)が出て、おおよそのページ単価を基準に各々の値段が決まってきます。これは使う側の都合ですが、ないものは払えませんから、この基準に収まる範囲で大御所でも新人でも老若男女かかわらず、大幅な違いはないです。おつきあいのあるところの初刷り部数が大きければ、そこそこいいという程度です。初版売り切らなかったら版元がかぶり、重版したら版元と編プロで山分け、下請けは特別な契約をかわさない限り関係ないことが多いです。

その基準から行けば、オカモト侍さんの基準はまあ妥当な線だと思います。
雑誌中扉だともうちょっといいかな?と思いますが、最低線としてはそんなもんかと。
後はその値段を基準に、時間のかかるタッチを望むなら単価増やして、とかグロスで出すから値引きして、といった交渉次第。
こちら(イラストレーター)ができるのは予算内でなるべく高率よくって工夫ですね。

で、イラストの場合、レベルに関しては発注側が「このタッチで行こう」と決めた時点で、リアルだろうがヘタウマ、しろうと同然のヘタヘタだろうがレベルを問題にすることはない(はず)です。他人のタッチを見本にすることはあり得ないので、このタッチでどうあがるかは発注側がイメージできるし、それが欲しいから発注してるわけで。ですので、経験年数による違いもないです。「こいつとオレと同じギャラかよ」なんてこともあんまり思わないです。ときどき思うけど(笑)

経験や才能でつけられる差はおいしい取引先をチョイスできるだけの仕事量を抱えてるかって部分ですね。有名になったらそこが楽になるし、強気にもなれるけど、使う側が「じゃいいです」って言ったらおしまいだし、、、。以前宇野亜希良先生がユニクロのCMで愚痴こぼしてたけど(爆)単純に金だけ考えたら他の仕事した方がいいですね、、、、ってのはよけいな話か。

で、「発注側があがりをイメージできなきい」とか「おいしい取引先」ってのは広告業界の話しになってきます。クライアントの都合でちゃぶ台返し上等な世界で、さらに間に何社も代理店等絡む話しですから、動くお金も書籍の数倍から数十倍ってことになります。ここは複雑だしケース・バイ・ケースなんで基準を語るには不適切かと思われます。手間賃を超えてガッツリ稼ぎたい人はこっちを狙うといいでしょうけど、「この業界ではこの値段だからイラストの相場はこれだ」とは語れないと思います。

以上、「職人仕事」「手間賃(基本給)+能力給」のお話を中心に発注側の基準で語ってみました。下請けのこっちはまあ現状それで納得せざるを得ないということで。
イレギュラーな発注(web経由でしろうとさんから)で相場を言って引かれたり、「え?そんなんでいいんですか?」って言われて「しまった!」と思ったりってのもありますけど、まあここら辺は自分で納得済みですから。

アーティストやロイヤリティー絡み(キャラクタービジネス等)の場合はまったく別のお話ですが、そこら辺はさらに複雑になるから、今回はノーコメントです。

余談ですが、mixiの場に於いて発注側トピ主とのギャラその他に於けるずれが生じてスレ上でもめるってのは致し方ない部分だと思います。そこを避けたかったら手間はかかるけど、【求人/発注】仕事関係【売り込み】で募集して、後はメッセージで交渉ってことにすればいいんだし。

よくわからないんですが、以前出てたロゴデザインのお話はロゴ・デザイナーさんの基準で語られてたんじゃないでしょうかね?業種が違えばギャラや著作権に関する基準も違うし、文句が出るのはその業界内のお話で、それもひとつの見識に基づく行動としてあり得ると想像するにとどまりますが、イラストの相場のスレででその話しをしても仕方ないかなとも思います。イラストで著作権込みで3万なんてあり得ないです。
このトピの趣旨ってのは、皆さんが『どのくらいのギャラで仕事してます』ってのを共有して、見積り出す時の目安にする事だと思って、何はともあれ参考までに数字を出したんだけど、やっぱ補足説明が必要っぽいですね。

イラストレーターの見解はhayakawazさんがすでに書かれているようなので、私は企業のインハウスデザイナーとして、特に広告分野寄りな話をしてみます。多分、とても長くなると思います。興味のある方は参考までにどうぞ。

(11)で挙げた数字は最低限のガイドラインです。
これ以下にしちゃうと人件費とか、機材の維持費とか、家賃とか、その他雑費etcetcひっくるめると、仕事として成り立たないでっす(泣)....というあくまでも目安だと思ってください。
イラストにせよデザインにせよ、付加価値でご飯を食べる仕事なので、ケースバイケースで対価ってのは変わります。画一的に『一山なんぼ』で算出する事なんてできません。

つまり、本質的に大切なのは例に挙げたような金額の事例ではなくて、なんでそんな金額になんの?って『考え方』の部分だったりします。

お金がからむ取引....いやさ、ビジネスなので、お客さんも、自分とこも利益を追求したい訳で....さらに、お互いに健全でないとビジネスとは言いません。

とはいえ、お客さんの方にも思惑はあって、出費はなるべく低くしたいってのが切実。一方的に『ウチはこの金額でないとお断り!』なんてスタンスでいると、あっと言う間にお仕事なんて来なくなってしまいます。

さて、ここからがビジネスのお話になる訳ですね。
ちょっと打算的になって嫌かもしれないけど、お金は楽して儲かるものでは無い....ってのは皆さんご存知のとおり....。

お客さんと仕事の内容には何パターンかの種類があります。

●お客さんその1
予算も無ければ、付加価値に対価を払う概念も無い人。※1
●お客さんその2
予算はあるけど、付加価値に対価を払う概念が無い人。
●お客さんその3
予算は無いけど、そういった仕事はやっぱそれなりに費用かかるよね....と思ってる人。
●お客さんその4
予算もそこそこあるし、そういった仕事はやっぱそれなりに費用かかるよね....と思ってる人。
●お客さんその5
全てにおいて神

◆仕事の内容その1
お客さんの利益に全然関係の無い仕事(福利厚生の説明用冊子とか、社内報とか)
◆仕事の内容その2
お客さんの利益にちょっとだけ影響する仕事
◆仕事の内容その3
お客さんの利益にメチャメチャ影響する仕事

※1【付加価値にお金を払う概念が無い】
ユニクロに行けば、フリース一着1000円程度で買えるご時世に、何で、お絵描き一つに何万円も払わなくちゃいかんのだ!?....と憤慨しちゃったり、美大の学生にバイトでもさせりゃいいだろ!?とか言い出す人。

それぞれのケースと組み合わせによって見積る提示金額と折衝のスタンスが変わります。

●お客さんその1は、とりあえず収入を確保しておきたい間は泣きながらお付き合い。

●お客さんその3は、何とか最低ラインを確保できるようにお願いしてみて、駄目だったら『次お願いしますね』とか言ってみます。※2

●お客さんその2と4は、必死に交渉します。どんな話をするかは、後でまとめます。

●お客さんその5、代理店さんがガッツリ囲ってるので、直接ってのはほとんど無いでしょう。特別ルートがあったり、コンテストとかで賞とったりしてたら別だろけど。

※2【次お願いしますね】
この業界、『次とお化けは出てこない』という有名な格言がありますね。

ちなみに、仕事の内容については、それに応じて話す強さが変わります。
いずれにしても、押し付けがましかったり、強硬な態度で接するのは自分の首を絞めるだけなので、いただけません。....当たり前の事ですけどね。ただ、対価に不満があるけども、お客さんにも無い袖は振れないといった状況がある場合は、とりあえず『恩はしっかり売っておく』事が大切でしょうか、一番良く無いのは『苦労した事を黙ってる』って事ですね。主張すべき事はオブラートに包みまくってでもちゃんとしないと、単なる価格破壊になってしまう。...と私は思ってます。

ではケースバイケースでどんなふうに金額を提示して、どんな話をするのかをまとめてみます。
最初にも書いたけど、付加価値の対価は画一的に算出できるしろものではありません。
それは、いろいろな事例を踏まえた上で、それを根拠としてお客さんに提示・説明して、納得してもらうものです。その為に、説明材料はたくさん用意しなくちゃいけないし、言葉もたくさん費やさなくちゃいけない。

結局、ビジネスである以上、条件を提示する側は、その認識の度合いにもよりますが、自分にとって都合の良い条件しか出しません。言われるがままだと一方的に利用されるだけで、される側は全然ハッピーにはなれません。全てのお客さんが良心的なら良いのだけど、そうでないお客さん....知らず知らずのウチに非良心的になってるお客さんってとても多いと思います。だから、利用される側も、自分の利益を守る為の知識の防御線を張る必要がある訳です。それは、ビジネスとして健全でごく当たり前な行為です。

仮に、自分はクリエーターなので、そういった折衝事は営業がするもの....と思ってる方がいたとします。クリエーターであっても、コスト意識やお金の根拠は知っておいた方がベターですし、フリーランスなら、そういった防御線の張り方を知っていて損な事など無いと思います。それはプロ・非プロは関係無いでしょう。
そういう努力や勉強が、対価や、対お客さんの地位の確保に直結するものですから。
ちなみに、呑みに行った時の話のネタにもなります....いや、これは単なる副産物....。

では、私がよく交渉時に出すネタをまとめます。

●同じ成果物でも、使う場所と、使い方によって対価は変わるって事。

例えばこんな事例があります。世界規模で展開してるフォトストックや、国内大手フォトストックのライセンス料金。
以前、同じ写真1点の見積り取りました。
・印刷数量数千枚程度のチラシのメインで使います。=7万円
・山の手線をジャックします。=4〜50万円

それと手前味噌だけど、私自身の制作費も参考までにいくつか晒しときます。
ちょっと乱暴だけど、成果物の対価というよりも『私自身の売値』の変動差ですね。
・取引先で予算が無いけど、新会社を立ち上げた有限会社にCIお願いされました。=3万円
・とある、大手商社のプロジェクトで利用するプラスチック会員カードのデザイン。=40万円
・予算は無いけど、販促ツールにイラストが必要だったので、描いてあげました。=5千円
・大手通販会社の会員向け資料発送用封筒のイラスト。=8万円
・さっきとは別の有限会社のweb。=居酒屋接待×2
・公共団体から制度説明用冊子の制作。=120万(40頁、頁単価3万円)
・エステ会社から、商品案内用ツールの制作。=80万円(8頁、頁単価10万円)
・大手IT企業の会社案内の制作。=240万(12頁、頁単価20万円)
当然、これら金額に応じて、内容の充実度も変わるし、外注のイラストレーターさんやカメラマンさんを使う際はそのギャラも変わります。とりあえず、最低ラインを見積もってもらって後はケースバイケースで乗せて支払ってます。
ちなみに、ボソッと独り言を言ってしまうと、個々の案件の予算が上がれば上がるほど、要求されるクオリティーの合格ラインが等加速度的に(自他ともに)上がって行くので、個人的にはとてもしんどくなります。200万の仕事1本受けるより、10万の仕事を20本やってる方が気分はとても楽です。

大手旅行代理店の旅行パンフの中で試用された観光イラストMap(見開き頁で使用)の制作費=7万円
おまけ、知り会いの個人デザイン事務所のデザイン制作費底値=頁単価5万円(肝臓がバカになって入院する程働いて、年商1,000万)

思いつくのをざっと例示しましたがこれが付加価値と、対価の金額例です。
はっきり言って脈略は無いように思えるでしょう、確かにそうですね。
結果的にはお客さんの予算というか、体力に依存するといった方が事実に沿っていると思います。

でも、これらにも基になった『基準』というものがあります。
付加価値の基準については、私がここであれこれ語るよりも、参考になる資料があります。

社団法人日本グラフィックデザイナー協会/JAGDA(ジャグダ)
http://www.jagda.org/

ここに制作料金についての考え方と、規定料金というものがあります。
(ちょいと失礼して直リンク...http://www.jagda.org/designfee/designfee.html)
イラストレーターの方にとっては微妙に守備範囲が異なるところかもしれませんが、対価についての考え方は参考になるはずです。制作費について、手がかりすら見えずに悩んでる方がいれば、一度目を通しておくのは有意義な事だと思います。何より、一般に公開されている付加価値とお金を結びつける概念の資料ですから、利用しない手はありません。交渉の機会があるならネタにはなるはずです。

ちなみに、この中で述べられている制作費の算出基準の要に『y指数』(質的指数)というのがあります。
これは言ってしまうと、その制作に携わる人間のスキルというか、ネームバリューというか、能力を数値化して計算の要素に加えるもので、制作能力が普通レベルであれば『1』、賞とか取って名前が売れてる方とかは、3とか4とか5とかに上がって行きます。
以前JAGDAに現状の実態を接尋ねてみると、賞も何も取った経歴の無い方ならだいたい1〜2が一般的、でも実際には0.5とかそれ以下になってる方もけっこういる....との事でした。

それと、特に注目すべきは『付加価値料』ですね。付加価値がどういう根拠で金額に換算されるか、その数ある答えの中の一つがここにあります。

●力関係で対価が変わるって事。

・ちょいと極端な実例。
知り合いがマルチメディアコンテンツ制作でフリーランスやってます。
某大手広告代理店→某中規模代理店といった流れで、某大手通信会社のネット加入拡販用CD-ROMのコンテンツ制作を受けました。
その人のギャラは500万、中規模代理店のマージンが1500万、でもって、大手代理店から大手通信会社への売値はいくらかと言えば1億でした。
こういう世界だったりまします。代理店はもの凄い暴利をむさぼってるように見えるかもしれないけど(実際そんな気もしますが...)それにはそれなりの根拠があります。それはリスクの所在です。例えば、大手通信会社発の発行物が原因で何らかの業務を阻害するような問題が発生した場合、当然それは訴訟問題になる事もあり、制作成果物に対する責任を誰かが持たなくてはいけないって事があります。そういった時の保険金的な意味がありますね。大手企業間の訴訟ともなると、数億なんてポポンのポ〜ンと飛びますから。

で、この話を組織ではなく、個の制作者に落し込んだ時には、コンテストでの受賞ってのが判りやすい基準になりますかね...。
でも、それだけでは無いと思います。って言うか、切っ掛けの一つにはなると思うけど、実務には何ら関係ありません。成果物のクオリティーは当然のこと、関連する予備知識、例えば著作権の事とか、付加価値の価格事例とか、そういった知識を持っている事、そしてそれをお客さんに理解してもらう事が、個人レベルでの力関係に影響します。価格にダイレクトに反映される事は、予算の関係上あまり無いかもしれないけど、少なくとも扱いは変わります。結果、見積り内容の説得力にも繋がります。
お客さんの上に立つ必要は無いと思うけど同等ではあるべきだし、そうなろうとすると相当言葉を費やしたり、説明して理解してもららう為の努力が必要ですね。

....ここまで書いてて、ふと......お金の話するとやっぱ大げさな事になるなぁ〜......と、つくずく......。つまりそれだけ画一的に説明できる事ではないって事ですね、ちゃんと話そうとすれば尚更.....。
ビジネスの価格設定と落しどころの模索ってのはバランス感覚とさじ加減の問題です。自転車の乗り方と一緒で、事例に基ずく経験即を養うしかなかったりします。

では、最後に1つだけ.....

●著作権の事。

これは、言わずもがな.......しち面倒くさい事ではあるけども、実際に口に出す出さないは別として、知っておくべき事だと思います。
私の場合、常に頭には入れてる訳では無いけれど、必要に応じて調べてお客さんにウンチクします。
お客さんから「この人ちゃんと解ってる」って思ってもらえてるのとそうでないのとでは、さっきと同じく扱いが変わります。
http://www.hou-nattoku.com/special/ipr/index.php

ちなみに、純粋にデザインの価格交渉をしようとすると、マーケティング的な要素とか、セールスプロモーション戦略全般の中での制作の位置づけとか、さらにその中でのコンセプトワークとか、コンサル的な要素もからんで来て、お金に直接影響するような折衝の内容はいろいろあります。

結局は『営業活動』に触れる事だとは思うけど、これを押さえないとお金儲けなんて出来るもんじゃない.....と、色々模索した結果実感している今日この頃です。何もせずに自動的にギャラが上がる事なんてはあり得ませぬ....。一応言っとくと、ウチの会社の営業部隊はクリエーティブの何たるかは全く理解してないので交渉事は私がします。入社当初はデザイン頁単価5千円なんてとんでもない価格設定だったのを(うち単なる印刷会社ですから....)8年越しくらいで今の水準まで引き上げました。当然、価格交渉だけでギャラは上がりませんが....つまり、それなりに苦労しましたって事です。

結局のところ、イラストもデザインもコピーも、『私の労働力は幾らです』の商売ではなく、『私の力を貸しましょう。分け前これくらいくださいね♪』ってのが、受ける立場からすれば本来正しい考え方だと思ってます。だから、自分の仕事の『これくらい』に説得力を付ける根拠が必要なんですね。現実は、仕事を出す側にも予算の限界があるので、思いどおりには行かない事の方が多いんですけどね。でも、言葉を費やせば理解はしてくれます。そこから脱却しようとすると、お客さんもステップアップしないと仕方がありません。となるとやっぱ『賞』なのかなぁ。

この長い話しが現実に即していない方も大勢いらっしゃるとは思います。活躍してるフィールドによっても千差万別でしょうし...。あくまでもこんな考え方もある、という参考にしてもらえると幸い....って言うか、逆に違う意見も聞いてみたいですね。しかし、長文ですな。

極論、『相場』とは、お客さんの懐具合なり.....もしやトピからズレてますか?

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