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邪道魔法少女フジモトコミュの邪道魔法青年フジモト第2話 「魔法少女ワドリン」

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邪道魔法青年フジモト 第2話「魔法少女ワドリン」






マリア様の庭に集う乙女達が



今日も天使のような無垢な笑顔で



背の高い門を潜[くぐ]り抜けて行く





穢[けが]れを知らない心身を包むのは



深い色の制服





スカートのプリーツは乱さないように



白いセーラーカラーは翻[ひるがえ]さないように



ゆっくりと歩くのがここでの嗜[たしな]み







私立ウエポン女学院



ここは禁断の園







私の運命はここから歩き出した・・・














「わぁ〜ここがウエ学かぁ〜」



一人の少女が校門の前で立ち止まりしみじみと学校を見ている




「今日から私も○学生・・・みんなに遅れをとらないように頑張らないと


行くわよワドリン!ファイト、オー!」





とその少女は一人で自分自身にエールを送った



そして学園生活の第一歩を踏み出した








が、しかし






ズテッ





少女は顔面から地面にダイブした





「いてててて・・・また転んじゃった。テヘッ♪」





と右手でコツンと自分の頭を叩いた



何を隠そう 彼女はドジっ子である



今日も家から学校へ来るまでの20分足らずで



もうすぐ2桁の大台に乗ろうというところである





「大丈夫?ずいぶんと豪快に転ぶのね 思わず笑ってしまったわ」



後ろから背が高く、美しい黒髪の大人びた女性が声をかけてきた



「あわわわわ・・だ、大丈夫れす・・いつものことなので」



ワドリンは頬を赤らめながらそう答えた



「そう それはよかったわ。あなたもウエ女の生徒なのだから・・・まぁいいわ 気をつけなさい」



そう言うとその女性は歩いていってしまった



「はぁ〜綺麗な人・・・私もあんな風になれたらいいなぁ〜」



とその女性が見えなくなるまでワドリンはぼーっと見とれていた



「それにしてもあのネックレス・・・どこかで見た気がするんだけどなぁ」



ワドリンはそんな既視感[デジャヴ]に囚われていた










カラーンカラーンカラーン







「はっ いけない 遅刻しちゃうぅ〜〜〜」



ワドリンは急ぎつつも慌てて転ばないないように歩き出した








この後に起こる大事件など知る由もなく・・・
















カラーンカラーンカラーン




「・・・それでは今日はここまで。みんな気をつけて帰るように」




ガララッ






「ふぅ〜やっと終わった〜」




やっとウエ女の初日が終わりワドリンは一息ついた



そして帰りの支度をし始めた時であった




その声は不意に後ろから聞こえた




「ワドリンさん ちょっとよろしいかしら?」




「あ、はい えーっと・・・」




「イブコよ よろしくね」




「こちらこそよろしく 私ワドリンです」




「知ってるわよ 私さっきあなたの名前呼んだでしょ」




「あ・・そうでした テヘヘ♪」




「フフ あなた ちょっと抜けてるのね」




「そうそう 今朝転んだときに頭のねじを数本垣根の方に・・・


てオイ 誰の頭がグラグラやねん!」




「!!! あなたってコロコロ キャラが変わるのね 正直びっくりしたわ」




「す、すみません 関西人の血が騒ぎだしてしまって・・・」




「まぁいいわ そうそう 私あなたに用があったんだったわ」




「え 用って何ですか?」




「修正液と男じr・・・・いえ これは後でいいわ」




「^^;」




「あなたって・・・・・・・・」




イブコがそこまで言うと周りの景色が急に暗くなりだした




周りを見渡すといつの間にか教室の中にはワドリンとイブコしかいなくなっていた




そしてイブコがいつの間にかうつむいた顔をゆっくりあげながら




「・・・・・・魔法少女よね」




と狂喜に歪んだ顔をし今に襲い掛かって来そうな形相で



じりじりと近づいてきた





「え・・・イブコさん?・・・魔法少女って・・・何?・・・・・・」






ワドリンはイブコの圧力[プレッシャー]に怯えながらイブコと距離をとるように



ガクついた足で後ずさりしていた





「とぼけても無駄よっ!!!!あたし 見たんだから


朝校門のところでハヤティーヌ様と話しているところ・・・」





「ハヤティーヌ様? ・・・あ、あの人はたまたま通りかかっただけで・・


それに私 魔法少女なんかじゃない! そんなの知らない!」




「まぁだ しらをきるつもりね・・いいわ 違うなら違うで・・・・・・」




イブコの服の中が何か蠢いているように見えた








その瞬間







ビシャブォロウ!







なんとも形容しがたい物音が聞こえ




同時にイブコの服を突き破り複数の腕のようなものが出てきた






そう!それは『触手』である!







ぬらぬらと黒光りしたそれはいやらしくもあった







「ちょwちょwwやめっwwwそれww触手wwっうぇうぇ」







ワドリンは'ありえない'出来事に精神崩壊寸前であった



口から耳からありとあらゆる穴から飛び出るソレは



それぞれが意思を持って獲物を求めて動いているようにも見えた





「ゥワァドリィンサァン シニィナサァァアァイ!!!!」




イブコは化け物[クリーチャー]と化しワドリンに襲い掛かってきた






「きゃあああぁあぁぁあぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁ」







・・・窓の方に高速で近づいてくる気配を感じた






「伏せてっ!」







ピシャーン







窓ガラスと共に女の人が飛び込んできた



「大丈夫?」



ガラスのシャワーが降り止んでワドリンは上を見上げた




「あ・・・」




そこには見覚えのある美しい黒髪の人が立っていた




そう 朝に会ったあの人だ




「あなたは・・」




「また会ったわねワドリンさん 偶然・・いや必然。


出会うべきして出会ったということね」





ハヤティーヌはワドリンを背に庇う様にイブコをキッと見据えていた



「ハヤァティィーヌゥ!! ヤハリ オマエ ノ ナカマ ダッタカァ!!」




イブコの口から出た触手にはイソギンチャクのような そんな感じがした




そこから滴[したた]る液体は床に落ち煙を上げて床を溶かしていた




「ワドリンさん 離れていなさい あなたはここにいては危険だわ」




と右手で扉の方へ さっさと行け と合図した




「は、はい」




ワドリンはクリスティーヌの邪魔になると思い扉の方へ走った








が・・・







のちにワドリンはこう語る




「あ・・・ありのまま今起こったことを話すぜ!


『俺はやつの前で扉に走っていったと思ったら

いつの間にか戻っていた』


な・・・何を言っているのか わからねーと思うが


俺も何をされたのかわからなかった・・・


頭がどうにかなりそうだった・・・


催眠術とか超スピードだとか


そんなチャチなもんじゃあ 断じてねぇ


もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ」

                  
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ  
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ イ 










しかし本当は腰が抜けて動けないだけだった




「あなた 何やってるの!死にたいの!」



「はわ わわ わ わわわ わ・・・」



「・・もう 全く世話のかかる子ね」




と言い終わるのが早いかワドリンの周りに【結界】らしきものが張られていた



と同時にワドリンは動かなくなった





「死にたくなかったら絶対そこから動いちゃダメよ


もっとも動けたらの話だけど」





「モウ オソッテモ イイノカ?」





こういうときの悪者というのは律儀なもので主人公が変身とか



しているときは絶対に襲ってこないものである






「あぁ 待たせたわね 掛かってきなさい!」



「ウゴィガァァアァァア!」




イブコは待たされた分醜悪に変化していた


その増えた体積で相手をミンチにするかの如く


直線的な動きで力を放出してきた





「ふんっ 甘いわっ」




ひらりと3時方向に華麗にかわすハヤティーヌ




(ココだけの話:ちょうど今執筆中にイブキがプリントを持ってきてビビった反面悪い気がしてきたwが、俺はやりぬくことに決めた)




そこに



「カカッタナ! クウチュウ デハ カワセマイ!!」




とイソギンチャクから液体を放った






「しまった!」






ブジュルゥゥウ!








ハヤティーヌの左腕に溶解液が被弾した




みるみるうちに肉は腐り落ち骨が見え肘から下は無くなっていった




「ぐぅぅぅぅ・・」




着地と同時に肩膝をつき やられた左肩を右手でおさえた




「ショウブ アッタナ ハヤティーヌ!」





イブコは高らかに耳障りともいえる笑い声を上げていた




「まだよっ」




ハヤティーヌの目にはまだ闘志が残っていた



まさに1%未満でも勝機があれば挑戦する



典型的なギャンブラー気質なのであろうか






残された右手を前に突き出して



「あげるよ♥」



と言ったハヤティーヌ



どこかの奇術師を思わせるセリフである





「グバァッハァァ トウトウ カンネン シタカ

デハ オノゾミ ドオリ コロシテ ヤルヨ!」




弱りきった獲物を前にベロッと口を湿らせた



「ふっ 獲物を前に舌なめずり。三流のすることだな」



「エモノハ ダマッテ クワレテロ!」





イブコは両足に溜めた力を解き放ち獣の如く突進してきた




突進しながらイブコが見たものはハヤティーヌの右手に握られたステッキであった







「リリカル ロリコン サクーラ キャンプ」






このチャンスを逃すかとばかりにハヤティーヌは呪文を唱えた



そうこれが勝利への方程式だったのだ





「シ、シマッタァ〜」








ブァボォオオオーン!








みるみるうちに空間を光が埋め尽くし



光が去った後にはイブコは肉片と化していた




「キ、キサマ ハカッタ・・ナ・・・」




にっくき肉片となってもさすがは化け物[クリーチャー]といったところであろうか





「あんた バカぁ? 何もしないで待ってるわけないでしょ


こっちはしっかりと準備させて貰ったのよ」




首元をみると確かにさっきまであったペンダントが無くなっている




それを右手に握りこんでいたというわけだ




「クソォ・・・・ック・・ックク・・・」





イブコは苦しそうな声とも取れる声を発していた




「さぁそろそろホントに死になさい!」




そういうと再びステッキを構えた







「オソイワッ!」







ビュンッ







目の前から銛のようなものが飛んできた




不意を突かれたハヤティーヌは右肩に直撃を受けてしまった





「ぐあぁあぁぁぁ」





それはあのイソギンチャクから飛んできた




イブコの命と引き換えの道連れの一撃だった









カコーン







ハヤティーヌの持っていたステッキが床に落ちた





その途端 ワドリンの周りにあった【結界】が解けた




「はわわ わ わわわ・・」




ワドリンはまだ はわわわ していた





「あなた」



「は、はひっ」



ガチガチに震えながらワドリンは油の切れたブリキ人形のような動きで


首だけこちらを向いた





「やっぱり あなたも魔法少女だったのね」



「え?私がですか?」





ワドリンはきょとんとして首をかしげた




「そうよ あなたのネックレス それが法具よ」


「法具?」


「そう」




とあごで床に落ちた自分のステッキを指し




「それが私の法具 あなたのペンダントを手で握って


ステッキになれと念じて御覧なさい」




ワドリンは言われたとおりにペンダントを両手で握り念じた



すると手の中に一瞬にしてステッキが現れた




「よくできたわね」


「は、はい ありがとうございます」




ワドエルは何が何だかよくわからないが褒められたから素直にお礼を言った




「だけどね 今度からあなたがあいつらを倒すのよ」



「え・・・私がですか?・・・」



ワドエルに白羽の矢が立った



「そうよ」



「え・・と 今日みたいにハヤティーヌ様が倒してくれれば・・・」



「甘えないでちょうだい!」



ハヤティーヌの叫び声にワドエルは一瞬ひるんだ


しかし顔には歓喜の表情を浮かべていた




「私はねぇ・・・もうすぐ死ぬのよ・・」


「え・・あっ ハヤティーヌ様、血が出てますよっ」




ハヤティーヌは呆れた顔で諭すように話し始めた



「あなたってホントにおかしな子ね


もっと早く出会ってればきっと楽しい毎日が過ごせたでしょうに・・」




一息ついてハヤティーヌはまた話し始めた



「いいこと?あなたは今日魔法少女として覚醒したの


それによりやつらは必ずあなたをねらってくるわ」



「え・・そんな・・だって私・・まだ・・何も・・・」



「最後まで聞きなさい もうあなたはちゃんと魔法少女なの


つまり魔法を使えるのよ その魔法は私にはわかりっこない


だけど私が出来ることは・・・」




そこまでいうとハヤティーヌは目を閉じ精神統一を始めた


するとハヤティーヌの胸の部分から光が出てきた




「受け取りなさい」





その光はゆっくりとワドリンのほうに近づいていき



そしてワドリンの中に入っていった




「これは・・?」



「それは私の魔力 あなたにあげるわ どうせ私にはもう必要ないものだもの」




だんだんとハヤティーヌの体が透けていく



「は、ハヤティーヌ様 体が・・・」



「もう時間が来たのね 私は先に退場させてもらうわ


最後に一つだけあなたにあげるわ」




「もらえるものは病気以外ならなんでもイタダくぜ

・・・・・・タイム・ボーナスはとくにな〜〜〜〜〜〜ニョホ」




「・・・タイムボーナスじゃなくて残念ね。私があげるのはあなたの示す未来」




「未来・・・ですか?」




「そう 予言とでもいうものかしら それはね・・・」










そこまで言うとハヤティーヌの体は完全に消えてしまった







「ハヤティーヌ様〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」








-クチビルよ-








〜続く〜

コメント(6)

作者の気分によってコロコロ変わる登場人物の性格 とくとご覧あれ
今はこれだけ言わせてくれ…


素晴らしい!!!!!!!!!!!



詳しい感想はそれからだwww
やべぇ!激あつっすよぉ♪ハヤティーヌさんやばいっす↑↑
ハヤティーヌの呪文wwwwやばすぎwwwww

ワドリンって誰っすかね?似たような名前の人は知ってますが・・・
リリカル 吹いたw
1話でフジモト死んだままか,,,もう出さなくていいや(ぉ

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