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Tail'zコミュのLoveIy〜キム・ドウssi

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皆様、久々の韓国ドラマ批評になりますっ!!
まだまだ訂正途中ですが、ひとまずアップさせてください!!
更新遅れましたこと…深くお詫び申し上げます(>_<)

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「私も花!」/韓国ドラマ
http://watahana.jp/

【キャスト】
ソ・ジェヒ   (ユン・シユン)
チャ・ボンソン (イ・ジア)
チョ・マル   (イ・ギグァン)
パク・ファヨン (ハン・ゴウン)
キム・ダル   (ソ・ヒョリム)
パク・テファ  (チョ・ミンギ)

2011年 MBC 全15話
演出 コ・ドンソン
脚本 キム・ドウ


【公式のstory】
仕事熱心だが協調性に欠ける性格で周囲から疎まれている女性警察官のボンソンは、ある日、昇進試験に失敗。
不当な人事考査に抗議して警察署の前で単独デモを敢行し、上司から「懲戒処分か新しく導入された心理治療室行きかどちらかを選べ」と迫られる。
しぶしぶ診察室を訪ねたボンソンは、変わり者の匂いがする心理カウンセラーのテファに唖然。しかもその帰り道、バイクに乗った生意気な青年ジェヒと衝突しそうになったボンソンは、初対面のジェヒからデコピンをくらって憤慨する。

後日、客が暴れているとの通報を受け、新米警官のマルとともに高級アパレルショップ「ペルケ」に出動したボンソンは、ここで駐車場係として働くジェヒと再会。

どさくさにまぎれて足のスネを蹴っ飛ばすが、その帰りにジェヒが運転していた客の車にパトカーをぶつけてしまう。これがもとでクビになると騒ぐジェヒだったが、実はジェヒは「ペルケ」の代表取締役であり、優秀なデザイナー。

正体を隠して自分の会社に極秘潜入し、ショップの問題点をチェックしていたのだ。
家に帰れば高級マンションの最上階で、共同経営者のファヨンとその息子アインと同居しているジェヒ。
そうとは知らないボンソンは、ジェヒに会うたびにいがみあいを繰り返し、少しずつ彼に惹かれていく。


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この「私も花!」は、昨年末のTail'zLiveが終わり、年末の仕事も全て終了した12月29日〜30日にかけて全ての回を観終えました。

当初は作品の内容・韓国での評判など一切の事前情報の無い、
ただただ脚本家キム・ドウさんのファンである理由だけで視聴しました。

第一話を見終った感想として、とにかくスト−リ−展開がキム・ドウさんらしい、
現実にはありえない大胆なシュツエ−ションと、でもキャラクター設定・背景に描かれたリアリティある情景の混合と、どこかしら「地味ではあるけど、隙のない洗練された台詞」に、キム・ドウさんのすばらしい才能の健在ぶりを感じた流れでした。

当然、そこから後は中断することなく視聴しつづけるわけですが、

二話を観ている最中から、理由なき違和感も同時に感じとれる状況ともなり、
その沸き起こる「違和感」の根本理由が何なのか、まだ解読できないまま次々とスト−リ−が展開され続けます。

ただ、その解読不能な心境とは別に、
主人公・ボンソンの相手となるジェヒ役のユン・シユン君の、台詞だけでは表現しきれない「表情だけの演技」が、とにかく多種多様で
ひとつの内容に様々な表情をみせてくれる、
彼の集中力あふれる演技力に、スト−リーとは別に、見入ってしまいました。

ユン・シユンくんの演技力=想像力は、実年齢からは想定できないほど豊かで隙がありません。

ただ、そのユン・シユンくんに対して、ヒロイン・ボンソンを演じていたイ・ジアさんには、シユン君ほどの役柄・表現力、両方面からの「華」を感じることができず、
それが、この主人公・ボンソンの魅力がどこにあるのか…伝わってこないもどかしさを感じたまま、やがて、スト−リーと内容に含まれたテ−マそのものも理解できていきます。


見続けていく過程の中で、徐々に解明されていく、シユン君演じるジェヒの、あまりに辛すぎた生い立ち、主人公ボンソンの家庭事情など、両者の幼児期以降におった傷が明らかになるにしたがい、

お互いが、自身の心の奥底に根付いたまま剥がれることのなかった「傷」に触れ合い、互いの弱さを素直に見せあっていくことで、
本当の恋愛に発展していく様は、さすがキム・ドウさんならではのテイストが溢れておりました。


脚本の内容も終盤以降理解度が増すに従い、
先にうっすらと自覚していた「違和感」への解明に関しても、同時進行していくわけですが、

その違和感の原因でまず1番先にピンときたのは

「各キャラクターの魅力と個性が、実写において伝わってこない」

点でした。
キム・ドウさんが今まで描いた作品の中で共通していた魅力は


「キャラクターの個性と魅力が、演じている俳優人とウリフタツになるほどの一体化となり、表現されている」


のが、特徴だったのに対して、
主役を取り囲む役者も含めて、いまいち光っていない。
特に、主人公のイ・ジアさんそのものに光りを感じないのは、視聴側として1番不満でした。
あとは、脚本と俳優人が演じているキャラクターが分離していて、脚本の展開と台詞を追っている分にはおもしろいのですが、
キャラクター表現にポイントをおいて見た場合、スト−リーの主題そのものがわかりずらく感じてしまうのも、やはり不服でした。

更にキャラクター自体をより深く掘り下げいくと、ユン・シユン君演じるジェヒの抱える背景と、そこから沸き立つジェヒそのものの魅力が、脚本のテ−マ性が難しい内容なだけに、キム・ドウさんの描いたジェヒそのものの魅力もわかりずらい点が、
素直に満足いくレベルに達しなかった理由でもありました。


「脚本はなかなか深いくていい内容だったのに、どうして設定されたキャラクターと俳優の表現力が合致しなかったのだろうか…」


そんなことを思い、キム・ドウさん自身が、この「私も花!」に関して何か語っている記事がないかどうか、
探そうとネット検索していたところ、
韓国で放送され始める前のドラマに対しての記事を見つけました。

それは、ドラマを観おえた後だったこともあり衝撃が強かったのですが…


ユン・シユン君演じた「ソ・ジェヒ」役の、最初の設定が、キム・ドュウォンさんだったことです。

この「私も花!」の内容と全体のキャスティングそのものが、イ・ジアさんとキム・ドュウォンさんの為に描かれた内容であることを知ったことで、
わたしが始めに抱いた「原因不明の違和感」

の謎が全て解明されました。


「なるほど…ソ・ジェヒをシユン君ではなく、キム・ドュウォンさんに置き換えた想定でドラマをみた場合、何故、あのキャスティングがあるのか、
そしてソ・ジェヒの抱えた不運の中での堪え難い過去からくる、孤独・悲壮感、貧困から影響された「成り上がり」のバイタリティと、その引き換えに心に拭えない傷となって根付いてしまった「トラウマ」「壁」等、
キム・ドュウォンさんを通して伝えたかった、ソ・ジェヒの魅力、更にはキム・ドウさんが想定していた、ジェヒの本来の姿が連想されてきました。


「ユン・シユン君は自分以外の役者で作りこまれたキャラクターを、短期間で自分のものにしようとしていた執着心が、脚本とは別に、彼自身のもつ魅力を全快できる結果に繋がったんだな…」

と、思いました。

そしてソ・ジェヒの魅力が何故わかりづらかったか…

それは、ジェヒの根底から消し去ることのできない「貧困」と「孤独」感を、俳優を通りこした「ユン・シユン」そのものが、
人間として持つ人生背景には無い要素であったことも、
キム・ドウさんが描きたかったジェヒの魅力に繋がりにくい結果となったことが解読できました。

ユン・シユンという、俳優としての抜群の演技力と脚本解読のずば抜けた洞察感と才能は感じるもの、シユン君自身がおそらく「貧困」とは無縁な裕福な家庭、英才教育を受けて育った背景が、シユンくんそのものから滲み出ておりました。


後から、当時の批評について詳しく調べていくと、
このドラマが、キム・ドュウォンさんの撮影当日のバイク事故から、念入りに準備してきたドラマの段取りがことごとく変更と延期を余儀なくされ、最終的には主役までが変わってしまうといった悲劇は、
脚本も演出も本当に素晴らしかっただけに、ただただ残念でならないことです。


放送までの事情を知らなかったことで、ある意味、先入観なく視聴できたことはいい面もありましたが、

やはり許されることなら、キム・ドウさんが描きたかった本来の設定で、再度ドラマを観たい思いも募りました。


当時、不運が続く中での放送は、
結果的に平均視聴が6パ−セント弱、全16話が15話と削られての放送終了でしたが、

どんな結果になろうとも演出面において手を抜かずに作り切ったコ・ソンドン監督には、本当の意味でのプロフェッショナルさを感じましたし、
「私の名前はキム・サムスン」「キツネちゃん何しているの?」「マ−メイドスト−リー」から遥かに進化したキム・ドウさんの素晴らしい才能に脱帽です。


……愛しのキム・ドウさん……


韓国エンターテイメントは、一回失敗すると次に出てくる機会がなかなかありませんが、
キム・ドウさんは、視聴率では判断してはいけないほどの作家です。

時間がたたないうちに次回作も観たいですし、
キム・ドウさんが描き続けるかぎり、
私もキム・ドウさんを追い求めていくこと間違いないほど心底惚れてしまいました。

私が惚れこむキム・ドウ作品…
皆様も、機会あれば是非キム・ドウ作品、みてみてくださいませ!!

本当に素晴らしい才女です!!


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