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If -風子-コミュの風子AFTER?

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※このスレは、sneachta@plageさんの書き起こしです



「もしよろしければ、風子と付き合ってください!」俺、岡崎朋也は仕事帰りにふと立ち寄った公園で風子と名乗る一人の女の子に告白された。初めて見る女の子だった。普通だったら「何を言ってるんだこいつは?」とすぐに思うはずなのだが、その時俺はなぜか、断ってはいけないと強く思った。同時に何か直感的に運命的なものを感じた・・・

「よ、よろしくお願いします。」

気がつくと、差し出された木製の星(?)を受け取りながら俺はそう答えていた・・・ なんでだろう? 普段の俺だったらこんな事は絶対にありえない・・・
でも今は絶対にそうしなきゃいけない気がして・・・

俺の返事を聞いてとても嬉しそうな顔をする彼女。その顔を見ていると、なぜかとても懐かしいようなそして切ないような感じがした。でも、なんでそんな感覚に捕われたのか全く分からない・・・

「じ、じゃあ自己紹介でもするか。会ったばっかりでお互いの事何にも知らないしさ」

俺はその気持ちを振り払うように明るくそう言った。すると

「・・・風子のこと何も覚えてないですか?」

彼女はとても悲しそうな顔で、そしてとても悲しそうな声でそう言った・・・

全く意味が分からなかった。俺とこいつは初対面なはずだった。覚えているもなにもあるわけがない。だけど、その顔を見たらなぜか心が痛んだ。何かとても大切なことを忘れているような、そんな感じがした・・・ さっきの感覚といい、いったいなんだろう?

「そうですか・・・わかりました。じゃあ風子の自己紹介をします。」

そういって彼女は自己紹介を始める。それによると、彼女の名前は伊吹風子。驚く事に俺と同じ年だった。どうみても中学生にしか見えない・・・ その事を正直に言うと

「風子中学生じゃないです!どうみても大人の女性です!!とても最悪です!!!」と頬を膨らまして怒った。その姿がとてもかわいい。同時にまた、どこか懐かしいような感覚に襲われる・・・
そして俺も自己紹介をしようと思ったのだが、風子はそれを制し

「あなたは岡崎朋也さんです。以前、光坂高校に通っていました。普通なら風子と同じ学年のはずでした。」

そう告げる。俺は一気に混乱した。彼女はなぜ俺の名前を知っているのか? 名前だけじゃない、通っていた学校と年齢まで当てられてしまった。これは偶然じゃない。それに同じ学年のはずだったってどういう意味だ??? さっきから感じている何か懐かしい感覚と関係があるのか? もしかして、昔どこかで会ってたりするのか? それ以前に俺は何でこの子と付き合う事になったんだ。いろいろな考えが頭の中をグルグルと回り、もう訳がわからない・・・ そんな様子を見た彼女は寂しげにふっと笑いそして言った。

「今はまだ、思い出せなくてもいいです。いつか思い出してくれたら・・・」

俺はますます意味がわからなくなる。とりあえず彼女に聞きたいことは沢山あった。それを俺が口に出そうとした時・・・

「風子、今日は遅いのでもう帰ります。明日からもまた会えますよね?」

彼女がそう口にする。

「・・・あ、ああ、当たり前だろもう俺の彼女なんだから。」

俺は精一杯冷静さを保った声でそう言った。

すると彼女はとても嬉しそうな顔をして

「では、また明日同じ場所と時間で良いですか?」

と聞いてくる。俺がそれにうなずくと

「では、風子帰ってしまいます。また明日です♪」

といって、走って帰っていった。

一人残された俺は、今日起こった事を必死に理解しようと考えを巡らせていた・・・



最初から、超駄文本当にすいません!!! どなたかこの後続けてもらえたら、本当に嬉しいです。よろしくお願いします。

コメント(9)

>蒼すきさん
挨拶トピの作成をしていませんでした^^;すみません



(この世界について少し設定的なものを考えてみたいと思います)
まず風子アフターということで風子が朋也の彼女となる、ということなので朋也が卒業した後の渚の位置付けをどうするか、という点についてですが、朋也、渚を含む他のキャラの立場がはっきりとして、時間軸が決まったところで決定する、というふうにしようかと思います
例えば、朋也の回想で卒業して半年、などの表現が出たところで渚はまだ学校にいることが確定する、といった具合でしょうか

この位置付けは次以降の方にお願いしたいと思います

前置きが長くなってしまいました 続きを書かせていただきます


――――――――――――――

10分ほどだろうか、俺はその場を動かずにいた。いや、動けずにいた。

真っ白に混乱した頭に状況と情報を流し込みつつ、自宅へと歩を進める

伊吹風子

伊吹、風子

伊吹、という苗字には聞き覚えがある。いつか古河の恩師だと言って会いに行ったんだっけか

名前は…浮かばないが風子ではなかった いや、そもそも先生なのだから同学年の筈が無い

その伊吹という人も俺の代の入学と入れ替えに学校を去った

つまりその人に対して接点はそうあるわけはない

身内など俺の知る由も無い

そもそもその人と関係があるなんて決まったわけでもなんでもない

でも他にイブキという苗字に覚えがない

じゃあ誰だ…?一体あの娘は…

エキゾーストノートが近づく
帰宅ラッシュの大通りが目の前に現れる

『…覚えてないですか?』

向こうはこちらを知っている

そして言葉からこちらも彼女を知っているはずだ

でも知らない

陽はとうに沈み、旧いアスファルトはまばゆいネオンと街路灯、車のヘッドライトによって存在を訴えかける

後ろから抜き去る白い自転車

ふと胸によぎる違和感

それはほんの些細なもの

でも意識の片隅を捕らえて離さない

『最悪です!』

懐かしい

『風子、    』

懐かしい

『どちらかというと、風子は』

「――心優しい…えっ?」

無意識のうちに自身の口から零れた言葉

聞いたことのない言葉

――何故?

彼女には会ったことすらないんだ

――何故?

…わからない


胸の霧は晴れない

気付けば住み処の前

とりあえず、食欲を満たそう

小さな鍵-ピース-を取り出し、鍵穴に差し込んだ――




現在、午前10時15分

約束の場所で呆としている朋也

「…まだか?」

本日10回目のセリフと共に同じく10回目のため息を吐く

見上げれば空は蒼く澄み渡り…

揺らめく心の足元をすくうかのようだ

「…やめよう」

こころなしか寒い気がする

同じことが懐の中にも言えることがなんとも情けないところである

パタパタパタ・・・・

(おっ、やっと姫君のお出ましか)

風子「はぁ・・・はぁ・・・」

完全に息を切らし、ひっきりなしに肩を上げ下げする少女

風子「ま・・・ま・・・・」

朋也「ま?」

風子「待ち・・・ました・・・か・・・?」

朋也「ああ、17分ほどな」

風子「違います!そこは『いや、僕もいま来たところさ』と大人の対応をするところです!」

息を切らせた姿が一瞬に霧散した

風子「でも風子が遅れたことも事実です。今日は不穏にすることにします」

朋也「(不問・・・だよな)」

不穏にしてどうするつもりだ

風子「では行きましょう」

朋也「おっ、おい!いきなり手を引っ張るな!何処行くんだ!?」

風子「デートなんです!遊園地に決まってます!」

朋也「このあたりに遊園地なんて・・・」

風子「東京ヒトデーランドです!」

朋也「そ、そんなところ・・・うわっ!」

ぎゅむむむぅ〜〜、と手を掴まれ、ぐいぐい引っ張られていく朋也

朋也「(これ・・・デートなんだよな・・・?)」

心の中で自問自答する

答えは、返ってはこない



風子「着きました!」

出発から1時間あまり

連れてこられたのは、水族館だった

朋也「ここは・・・どこだ?」

思考を「?」に染める朋也

風子「どこからどう見ても東京ヒトデーランドです!」

思考を「ハート」で埋め尽くす風子

風子「で、ではいきましょう」

少々ぎこちなくなる風子の足取り

朋也「ああ・・・ってちょっと待て入場料!」






本当に大変だったのは、建物の中に入ってからだった

風子「ほわぁ〜♪♪♪♪♪♪」

原因不明の自己消失を繰り返す風子

その視線の先には、星をかたどった生命があった

朋也「ヒトデ・・・」

世界を離れた風子を呼び戻しながら、朋也はかつて口に出した自身の言葉を反芻していた

『これって星じゃなくて、ヒトデ・・・だよな・・・?』








風子を水族館に連れて行ったら時間がいくらあっても足りそうに無いですね^^;

それはともかく

朋也とヒトデを結びつける意味で「水族館」という場所を選んでみました

デートコースでいえば定番といえば定番ですが・・・

毎度ながら駄文失礼します

次の方よろしくお願いいたします
コッ…コッ…コッ…
てちてちてちてちてち

時と共に減っていった入場者は閉館15分前にはほとんどがそれぞれの日常へと回帰し、水槽に囲まれる館内を満たしていた子供たちの驚嘆と歓喜の波動が二人の細い足音に置き換わる。

「今日は楽しかったです。ヒトデーランドに来れて風子大満足です!」

繋いだ手をにぎりしめ、風子は充足の表情で歩を進める。

「そうか、よかったな」

朋也は半ば意識の薄れた細糸の反応を返す。

帰りがけに駆け込んだ売店。

溢れる品物の中に見つけたヒトデのハンカチを風子にプレゼントする。

高価な品物ではないが、ぴょんぴょん跳ねて喜んでくれた。

少しだけ、心が和らぐ。


二人並んで退場門をくぐる

[☆またのご来場をお待ちしております☆]

ありふれた常套句に想いを浸けた。

――――――――

手を繋いで、しかし言葉のないまま帰路を徃く。

やがて視界に捉える、交差点。

今日の始まり-スタート-であり、終わり-ゴール-でもある二人の分岐点。

―あと30メートル

デートという名のひと時の夢が、終焉へと近づく。

―あと20メートル

二人の時間が、1人1人の時間へと変わる。

―あと10メートル

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・

着いて、しまった。

「では風子とはここでさよならです」

「ああ、次は・・・」

「また、明日です」

「…うん、また明日」

ぺこりと頭を下げた風子はててて…と夕日を浴びて駆けていった。

「・・・・・・・・」

既視感-デジャヴ-と幻想-ファンタシズム-が朋也を苛む。

歪な鍵を無理矢理掛けられた記憶の引き出しはいつになればその中を閲覧できるのだろうか。

朋也は願う。

それが彼女を苦しめないように、と・・・・・・



――――――――――

自室のベッドに倒れ込んだ時には、窓の外には星の瞬きが黒天にちりばめられていた。

デートの土産は水族館の半券とパンフレット。風子の笑顔。

そして、胸の蟠り。

思考回路の手を伸ばせば混沌を引き起こす自分に黒の感情を抱き、風子を想えば迷宮-ラビリンス-に足を取られる感覚に自身を襲われる。


――苦しい。


縋る目で机上に視点を合わせる。

四半畳足らずの平面の隅に、星型の木彫りが引っ掛かっていた。







〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ひとまずデート編の終焉ということで
朋也の困惑が増幅する結果となったわけですが…
ここまで風子喪失が長引くと朋也が風子を取り戻しエンドという可能性も出てきたのかなと感じつつ


次の方、よろしくお願いしますm(_)m

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