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創作恐怖話〜新感覚恐怖へ〜コミュの裏技【心霊系創作】

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裏技

この間彼女の話投稿した者なんだけどさ、そん時ファミコンの話したよね。


そんでもう一つ思い出しちゃったから書きます。

ファミコンのさ、裏技って有るじゃ無い?

グラディウスの上上下下左右左右BABAとか、アトランティスの謎の最初の音がなる前にセレクトボタン24回押したらすんごいワープ出来るとかさ。

合ってるかわかん無いけどまぁそんな感じのやつ。今の子はわかんねーか。

まぁ昔のゲームには結構どんなのにでも裏技があってさ、中でも結構強引な裏技が有って、ドラゴンボール半分だけ本体に刺して、電源入れるとレベル1なのにマップが全部埋まってるとか。あっ、ピッコロがラスボスのやつね。

後、昔俺らの中で流行ったんだけど、任天堂のテニスと初期のスーパーマリオブラザーズ用意して、電源入れたまんま交互に刺してバグらせると裏世界に行けるってやつ。

まぁ、裏世界っつっても海の敵が全部クッパになってるとか、絶対クリアとか出来ない仕様なんだけどね。

んでその時よく一緒に遊んでた一個上の健ちゃんってのがいてさ「もっと他に色々試してみよーぜ!」とか言うの。

健ちゃんは超金持ちで、10階建てくらいのマンションの最上階に住んでて、テレビは50インチだし、ファミカセ50本位持ってたんだけどさ、そんなにファミカセ有ったらもう組み合わせなんて無限じゃん?

そんで俺もノリノリでやろーやろーって事になって、適当に健ちゃんにカセット渡して次々試してたんだよ。

まぁ当然、そんな簡単に裏世界なんてもん出る訳無いんだけどさ。

んで、一時間もやってたら健ちゃん飽きて来ちゃって「もういいやっ」っつってその辺の漫画読み始めたんだよね。

俺は健ちゃんと違ってビンボーでさ、そんな贅沢な遊び方出来ないから、その後も夢中でやってたんだよ。


そしたら出ちゃった。


俺はテンションめっちゃくちゃ上がって、「健ちゃん!健ちゃん!すげーすげー!すげーの出た!」って言ったのね。

そしたら健ちゃんも画面見て「おい!聡どうやってやったんだ!?」とか言って、テンション上がっちゃってさ、でもさ、さっきも言ったけど、カセット多すぎて、組み合わせなんか覚えてねぇっちゅうの。


まぁ、最後のゲームは良くわかん無いロープレだったんだけど、マイナー過ぎて名前は忘れちゃった。


そんで肝心のゲーム画面なんだけど、多分ラスボスまで後少し的な雰囲気出てたと思う。

健ちゃんもそのゲームあまりにも面白くなくてクリアとかしてないって言ってたし、正直わかん無いんだけどさ。


んで、健ちゃん俺のコントローラー奪う様にして、そのロープレ始めちゃったわけよ。


しばらくはうおー!とか、すげー!とか言いながら二人で騒いでたんだけどさ、そこはまぁ、腐ってもクソゲー?クソゲーだから腐ってる?

まぁどっちでもいいんだけど、やっぱクソゲーなんてつまんないし、ロープレなんか二人でやっててもつまん無いよね?

そんで、俺が見つけたのにって思いながら健ちゃんが読んでた漫画俺も読み始めたのよ。まぁ画面はチラチラ見てたけどね。


そっからもう少しした位かな?
なんかさ画面がチラチラ赤い画面になり始めたのよ、分かりやすく言ったら、宝箱→調べる→薬草を手に入れた!→赤チラって感じかな?

でもまぁバグ技だからこんな事も有るわなって感じで進めてたら、どんどん赤チラの頻度が上がって来てさ、もう赤チラってより、プレイ画面チラッて感じになってたんだ。

さすがにその頃になると俺も画面ガン見よ。そしたら健ちゃんだんだんイラついて来て

「なんだよこれ!?壊れてんのか?おい!聡!おめー壊したな!弁償しろよ!」
とか言うんだよ。

俺金ねーしとか思いながら焦っちゃってさ「リセットボタン押したらなおんじゃ無い?へへっ」っとか言っちゃって、俺超卑屈。


まぁいいやそんで、リセットボタン押しても画面変わん無いし、電源切ってもダメ、有り得ないよね?電源切ってんだよ?普通砂嵐とかじゃん?

そんな俺の姿見ながら健ちゃんは「聡、テレビも壊したのかよ!テレビも弁償な!」って言うのよ。


俺泣いちゃったよ。鼻水と涙で顔面グシュグシュになりながら、電源スイッチ入れたり切ったりしてた。

だってどうしたらいいかわかん無いし、うちの家金無いのに、母ちゃんにこんな事言える訳無いしさ。

んで何回か電源スイッチ入れた時に画面がさ、パッてオープニング画面になったのよ、俺超安心したよ。だってうちの母ちゃん、めちゃめちゃこえーんだよ。


俺は「健ちゃん直った!」って言ったら健ちゃん「まだやって見ねーとわかんねーだろ」とか言うのよ。

俺はマジぶっ殺すとか思ったんだけど、そこは卑屈な僕ちゃんらしく、へへって笑ったよ。

んで、健ちゃんコントローラー握ってさ、スタートボタン押したんだ。

そしたら画面上半分が空でさ、下半分は、ビルかな?なんかマンションの下から上に見上げる感じ?が映って、で、何か見覚え有るなぁとか思ってたら、上の方にちっちゃい黒い点が有って、どんどんこっちに近づいて来て、多分2、3秒も無かったと思う。

それが何か分かった瞬間画面一杯にめちゃくちゃ怖い形相の女が、ビターンって張り付いて来たんだ。

そしたら外でバーンって、でかい音がしてさ、画面又真っ赤になっちゃったんだよ。

俺と健ちゃんはギヤーってさ、飛び上がったんだよ。んで、健ちゃんテレビ目掛けてコントローラーぶん投げてさ、そしたらブラウン管割れちゃって、どんだけの力だよって思う反面、俺弁償免れたって思ったね。へへっ。

まぁわかるよね?俺達泣きながらベランダの下見てさ、案の定だよ。女の人が血の海の中で倒れてんの。

その後は警察やら救急車やらいっぱい来てさ、あたりは騒然となってたんだけど、俺は怖くなって家に帰りたいとか思ってさ、でも怖いから母ちゃんに迎えに来てもらって、その日は帰ったんだよ。


で、その日の夜、金縛りみたいになってさ夢にあの映像が繰り返し繰り返し、出て来るんだよ。


俺、相当うなされてたみたいで、母ちゃんに起こされて、どうしたのって聞かれて、あん時の事話したんだ。


そしたら母ちゃんすげー怒って「あんたなんでそんな事すぐに言わないのっ!」って言って、健ちゃん家に電話かけたら、やっぱり健ちゃんも同じ感じになってて、そっから又どっかに電話してから俺は着の身着のまま車に放り込まれたんだ。

そっから一時間位かな?山ん中走ってやっと車が止まったと思ったら、超でかい門があってさ、なんかゾルディック家かよっ!って感じの。あれ?知らん?H×Hね。冨樫らぶ♪

まぁいいや、んで、門の上になんたら道場って、書いてあって。その門の下に健ちゃんとその両親がいて、心配そうにしててさ、そしたら母ちゃんが皆に、

「多分ここなら大丈夫だと思います。中に入ったら絶対に声は出さないでください」とか言うのよ。

それから皆で一緒に門くぐってしばらく歩いてるとさ、耳元で急にバーン!て鳴ったのよ。


俺はびくぅってなって声出しそうになったんだけど、母ちゃんが睨んで来て俺的にはそんなのより母ちゃんの方が怖かったからさ、声は出なかった。


んで、健ちゃん見たら健ちゃんもこっち見てて、俺、産まれて初めてアイコンタクトって意味分かったよ。多分健ちゃんにも聴こえてる。


そのうち幻覚なのか、俺の目の前に赤いチラチラが見え出してさ、あん時の映像が頭の中で繰り返される様になって、赤チラ→迫る女の顔→バーン!赤チラ→迫る女の顔→バーン!て感じかな?まぁ、とにかく俺は恐怖で、吐きそうになりながら歩いたよ。


どの位歩いたかな?俺の視界にちらほら蝋燭みたいな明かりが見えて来てさ、その明かりの間に山伏って言うのかな?そんな感じの格好した人達がいてさ、こっち見てんのよ。

そしたら母ちゃんが、黙ってその山伏みたいな人達に礼してさ、俺と健ちゃんを前に歩かせて、暗くて気付かなかったんだけどそこにはちっちゃな門みたいなのがあって、そこを俺、健ちゃん、うちの母ちゃん、健ちゃんの母親、父親の順にくぐったんだよ。


するとあら不思議、今迄鳴ってたバーン!も女のダイブ映像も急に消えちゃった。

俺は健ちゃんと目を合わせ、お互いの状況を確認し合った。今なら掛高サッカー部に入れそうだぜ。

「お疲れ様でした。」

おぉ?その時いきなり、山伏が話しかけて来たんだ。

すると母ちゃんが「こんな遅くに申し訳御座いません。どうかこの子達を、宜しくお願い致します。」って言いながら俺の頭を押さえ付けて来てさ、俺、母ちゃんのそんな丁寧な言葉使い聞いた事無かったからさ、こりゃ相当やベーんだなってのは、分かったんだ。

母ちゃんには、いっつも口を開けば、馬鹿だのなんだの言われてたからね。

そっからは俺と健ちゃんだけ別の部屋に連れて行かれて、詳しい話をさせられたんだ。

そんで話し終わると山伏は語り始めたんだ。山伏は見た目と違って、優しい声だった。

「先ずここはどこだか、分かるかな?」

俺達は分かるはずも無いので、黙って首を振った。

「ここはね、簡単に言うと病院だよ。

君達は風邪や腹痛の時、かかり付けの病院に行くよね?

ここはね、そういった類の病気では無く、人外の物に干渉されて、障りを受けた者、つまり憑れ人を治す所なんだ。

言ってみればこの辺りの土地の、憑れ人専門かかり付け病院みたいな物だよ。

で、今回君達がかかった障りは、まぁ物もらいみたいな物だね。」


んん?わかんねえ事だらけだ…
「俺達病気なんですか?後、人外って何なんですか?」


「病気か。まぁそんな様な物だ。そして人外とは、要するに死者の念で有ったり、動物などの本能の強い者達が、放つ念の事だよ。

そして今回の事はね、運が悪かったとしか言いようが無いのだがね、いろんな要素が混じってこんな事になってしまった。

まず聡君。君の母さんの事なんだがね、君の母方の血筋には、多少だが人外の物を惹きつける力がある。

たまにだが、私達も君のお母さんの力を借りる事が有る程度にね。そしてその力は、君にも引き継がれている。」

まじか…俺超能力少年だったの?

「そして、君達が言うにはゲーム機の電源を、聡君が繰り返し繰り返し付けたり消したりしていたそうだね。

これを健君がやっていれば、こんな事にはなっていなかっただろう。

繰り返し繰り返し、それは古来より凡ゆる儀式の中で使われる共通のキーワードと言っていいだろう。

そしてその行為を力を持つ聡君が行った。

そして間が悪く、その直上では、死の決意の強い念を抱えた者がいた。

そして念とは、流れる物、つまり水や今回の様に電流の様な物に触れると、その流れに乗り憑る事が多い。

そして電流に触れた念は、ゲーム機と言う変換機を通り、テレビと言う媒体を通し君達の中に留まってしまった。

水がその流れを止め、一つ所に留まると澱み腐って行く様に、君達の中に留まった念はいずれ、澱み、腐り、君たちを崩壊させる。

そうならない為に、君達には、して貰わなければならない事が有る。」

「あの、さっき通った門って何なんですか?」俺は気になってたから聞いたんだ。

「ん?あの門かね?あれは君達の事を、肝試ししていたのだよ。

と、言っても世間一般で言う所の物とは少し違うがね。まさに文字の通り、君たちの肝を試す行だよ。

あそこで声を出していたら、今頃はもっとひどい状態だっただろう。そうなれば緊急オペだ。」

そう山伏は冗談ぽく言うと、付いて来いって感じで、俺たちを促したんだ。

よくわかん無いけど、笑えねぇよ。

んで、俺達は山伏に続き、建物の奥に進むと、観音開きの小さな門が有って、そこを開けると本当に細くて狭い道があってさ、大人だったら這って行かなきゃ入れないくらい。

そこに俺と健ちゃんだけ、裸にされて入れられたんだ。正に一糸まとわぬってやつだ。


そこは薄暗くて、小さな滝と、露天風呂みたいなのがあったんだけど、風呂と違うのは、お湯じゃなく、流れてるのが、水だったって事くらいかな。

そんで外から山伏が、

「今から一時間おきに鐘を鳴らすから、そこの滝に次の鐘が鳴る迄打たれなさい。

それはいつ迄かかるかわからないが、今外で聡君の母さんと他の修験者が、亡くなった方からの君達への念を断ち切る為頑張っている。

だから君達も頑張りなさい。」

とか言うんだよ。言い忘れてたけど今10月。プール遊びにはちょっと遅いよな?


どれくらい滝に打たれたかな?初めはさ「うわっ!健ちゃんすげー!毛生えてる!」とか「お前はちっちぇーな。」とか言って、お互い余裕だったんだけど、いつ終わるかわかん無い、滝打修行って結構辛いぜ?

おまけにここって、時計も無いから、何時かとか全然わかん無いし、かなりお互い参ってたと思う。

眠りたくても寒いし、鐘がうるさくて眠れない。てか寝ちゃ駄目みたいなんだけどね。

そんで、どん位経ったか考える余裕も無くなった頃、唐突に終わりは来た。

「おーい!大丈夫かね?出で来られるかね?」

俺達は朦朧とする頭で山伏の声を聞くと、這って入り口を転がり出た。

そしたら、俺と健ちゃんの親がいてさ、泣きながら、「もう大丈夫だからね!」とか言って俺たちの事抱きしめてくれたんだけど、そこで俺達二人は重大な事に気付いたんだ。


俺達は裸だったって事に。


思春期の俺達にとって、裸を他人に見られるのは死ぬより辛い。

俺達はそこから、もういーよ!やめてくれよ!服くれよ!とか言って体をくねくねさせてた。


そん時山伏は笑って見てたけど、あいつ絶対分かってて服出して無かったんだ。

感謝はしてるけど、今でもこの恨みは忘れてないぜ。だって俺健ちゃんの母ちゃんの事ちょっと好きだったしね。

俺の淡い初恋ってやつだ。


と言う訳で俺の長い話はこれでお終い。


思ったより長くなってごめんね、次有ったらもうちょい上手くまとめるからさ♪





帰りの車中…

「なぁ、母ちゃん?母ちゃんはさぁ霊能者?たまに近所の寄り合いに行くって言ってるのって今回みたいなの?」

「まぁ、そうだねー。そんなとこ。」

「後さ、父ちゃんは?」

「父ちゃんなんかいても役立たないから置いて来た。多分家で寝てるよ。」

まじかよ母ちゃん…そして、子の一大事に家で寝てるってどうなんだよ。

父ちゃん…

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