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創作恐怖話〜新感覚恐怖へ〜コミュの【合作】『流れる月/淀む日』

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原案:キート⇔ゼトワール
執筆:13ri




■ 子供時代 ■

私は小学校1年生から6年生までずっとケイちゃんと同じクラスだった。

二人は放課後になると、いつも近所の神社に行き鳥居脇の大きな杉の木に寄りかかりながら二人してとりとめもない話に夢中になっていた。

「今日の体育。きつかったね」
「跳び箱5段なんて不可能だよね」

私もケイちゃんも二人で話しているこの時間が好きだ。
少し棟が傾いた古い社の屋根の向こうを白い雲が流れていく。



やがて、白かった雲が夕日に照らされて赤みを増してきたとき。



「ケイちゃん・・・・ケイちゃん。おばあちゃんが・・・」

近所のおばさんが息を切らせて神社の階段を上がってくる。

「ケイちゃん・・・おばあちゃんが・・亡くなったよ・・・」
いつもケイちゃんを優しく見守ってくれている大切なおばあちゃんが亡くなった。








ケイちゃんは、通夜や葬式が続いて学校に来ることが出来なかった。








一週間くらいして、やっとケイちゃんが学校に来るようになった。

「ケイちゃん。放課後、神社に行こう」

久しぶりに誘ってみたけど、ケイちゃんは放課後一人で帰ってしまった。
なんとなく元気の無いケイちゃんを私は心配した。




それからも、ケイちゃんは放課後になるとすぐに帰宅してしまった。




そんな日が何日が続いたある夜。

電話が鳴った。
「はい、もしもし・・・」お母さんが電話に出る。
「はい・・はい・・・。ちょっとお待ちください」
「おとうさん、消防団長の田上さんからよ」

父が電話に出る。
「はい、わかりました。すぐに行きます」
電話切ると、父は出かける支度をしながら
「ケイちゃんが行方不明だ」と言った。

私は急に胸騒ぎがして家を飛び出そうとすると、
「いま様子を聞いてくるから待っていろ」と険しい顔で父が言った。




しばらくして帰ってきた父が詳しい話をしてくれた。

「と言うことで、消防団で山狩りをすることになった。これから出かける」

再び家を出ようとする父に、私も一緒に行きたい素振りをすると

「子供が山狩りに連れて行けるか」と怒られた。



父を見送ってから母が言ってくれた。

「私たちも心当たりを見て回りましょう」

私はいつも一緒に居た神社へ言ってみたいと母に言った。



懐中電灯を手に、母と二人で神社に来てみると、雲に見え隠れする月明かりが杉木立の陰影を見せていた。

灯篭や狛犬などの影が、まるで何かが居るような錯覚を思わせる。
私は思わず母の手を握り締めた。


そのとき、神社の片隅に人影を感じた。
とっさに『ケイちゃん』って思い、母の手を離して駆け寄った。


近くまで行って、声を掛けようとした時、足が止まった。

ケイちゃんには間違いないが、その見つめる先には・・・・








風に吹かれて移動するようないくつかの影の列。

そのひとつを良く見ると、ケイちゃんのおばあちゃん?

その時、ケイちゃんが引き寄せられるようにして、列の後ろへ加わってしまった。


『ケイちゃん、行っちゃだめ!』と言おうとして私は気を失った。















気づくと私は自宅で寝かされていた。

そばに母がいて
「夜で暗いのに急に駆け出して転んで気を失って。本当に家につれて帰るのに大変だったわ」と苦笑されてしまった。

ケイちゃんのことや亡くなったおばあちゃんを見たことを話しても、母は笑って信じてくれなかった。

父の話してでは、山狩りが本格的に行われたが見つけられなかったと言う。


ケイちゃんはどこに行ってしまったんだろう。



--------------------------------------------















■ 大人時代 ■


私はケイちゃんが行方不明になってから、猛勉強をして優秀な大学院に進にみ、今では
大学院に残って研究を続けています。

私の研究は民俗学と考古学で、伝承と事実とを照らし合わせる手法が学生達の支持を受けていて、講義には多数の学生が集まってくれます。まったく、ありがたいことです。

講義の中ではトトロとかもののけ姫の話もするので、内容を勘違いして参加する学生もいるようですけどね。



仕事としての研究とは別に、ケイちゃんが行方不明になった神社の事を調べています。

地方の小さな神社なので特別な資料が揃っていないことから、調査は遅々として進みません。

それでも、周辺や他の神社の資料と照らし合わせていると、あの神社にはやはり何かがあるようです。

ケイちゃんが行方不明になったことには、どうしても神社が関係しているように思えてならないのです。




「先生、荷造り完了しました」
助手のジュンちゃんがドアを開けて声をかけてきた。

「ありがとう。録音機も入れてくれた?」
「はい、デジカメも準備できてます」

ジュンちゃんが調査の準備をしてくれるので助かっています。

ジュンちゃんはまだ大学生ですが、勝手に研究室に来ては私の手助けをしてくれるで、一番の助手に認定しています。



この週末に研究室の院生達と一緒に、あの神社を調査しに行くことになっています。
助手のジュンちゃんは院生でないので参加できません。
仕方なくわずか5名だけで調査班を組みました。

研究室のメンバーはもっと多いのですが、予算の問題で5名という超精鋭主義で調査班を組みました。気心の知れた仲間との合宿みたいなものです。

院生達はキャンパスの外に出られるではしゃいでいますが、私はケイちゃんの事を思うと浮き浮きする気分にはなれません。



今回の調査班の目的は、あの神社には二つの鬼門のあることの検証です。

一般的にも表鬼門(艮=うしとらと読みます。丑と寅の間の方位)とともに、裏鬼門(坤=ひつじさるの方位)があって、この方角も忌み嫌われています。
普通は「鬼門は鬼の通り道」とも言われています。

しかし、あの神社の両鬼門は単なる通り道ではなくて、通り道の始点と終点ではないかと思われる節があるのです。

このことが、あの神社でケイちゃんが行方不明になったことと関係があるように思えるのです。

普通の家でも風呂を鬼門方角に作らないのですが、これは鬼門が水気や汚水を嫌うからです。
だから風呂を鬼門の方角(北東・南西)には作らないのです。

でも、あの神社の北東の角(表鬼門)に湧き水が出ているのです。地元では農家の人が野菜を洗ったり時には飲み水にしたりして生活に利用しています。

この水で野菜を洗うと野菜が長持ちすると言われています。これは明治初年に書かれた名主の日記から、ずっと昔から信じられていたことがわかります。

しかし、その日記には南西の角(裏鬼門)にあった水路で野菜を洗うと、すぐに腐ってしまうと書かれていました。

この南西の水路は20年前の県による圃場整備事業によって水田の位置や形が大きく変わったために、現在では痕跡すら無くなってしまいました。

土地の長老に聞き取り調査をしたり、圃場整備事業の計画図を検証することによって、有ったらしい事はつかめましたが、実態は不明です。

ケイちゃんの行方不明は圃場整備事業関係していて、それで鬼に引き込まれるようにして消えてしまったのではないかと考えている事です。

でも、そんなことは大学院や研究室の院生に知られるわけにもいきません。内緒にしながら、あの神社の表鬼門と裏鬼門の実態を確かめたいのです。

これによって、ケイちゃんを見つけられるかもしれないのです。





翌日、私は調査班のみんなと一緒に電車であの神社に向かいました。






バスを降りて村の中を歩くと、圃場整備事業の水田だけが村の風景を写しているけど、集落の家屋や山林の匂いは当時のままでした。

私たち調査班は村長さんの配慮で民宿を用意してくれましたが、神社の雰囲気を肌で感じたいとの思いから、丁寧にお断りをして神社の境内の社務所に泊まらせてもらうことにしました。

大学で準備している時は境内にテントを張る覚悟でしたが、神社の方から体よく断られてしまいました。
食事は社務所の台所を借りて自炊し、トイレも社務所のお世話になりました。
布団は自分たちで持ってきた寝袋を使って、社務所の大広間でみんな一緒に寝ました。
もちろん、男の子たちとの間には屏風を立てて仕切りました。

社務所といっても普通の民家の造りで普段は無人のものです。私たちの調査班5名の貸し切り状態です。

遅くまで雑談に興じて、みんなが寝たのは午前1時頃だったと思います。私は疲れが出て、他のメンバーよりは早くに寝てしまったようです。








朝日が大部屋に入り込み、皆が起き始めました。

私も起きて、境内で思い出しながらラジオ体操を行っていると、

「先生、朝食が出来ました」
「ありがとう」
「早く来ないと、冷めちゃいますよ」

食事係の女子が声を掛けてくれました。



全員そろって

「いただきまーーす」
「私、生卵はダメだあ」
「じゃあ、俺が食べてやるよ」
「え”−。だめ!」
「なんだよ、苦手じゃないのかよ」
「苦手だけど、人に取られるのはもっとイヤ!」

若いものは食事中でもうるさい。
女の子くらいは、食事中はもうちょっと静かにしなさい。
と言おうとおもったら、一人だけ静かだ。

「礼子ちゃん、食事進まないね。どうしたの?」
と映像係の礼子ちゃんが気になった。

「先生、私・・・」
「うん、なあに」
「私・・・今日、帰ってもいいですか?」

食事中の全員が礼子ちゃんを注目する。

「私。見ちゃったんです」







食後に、今日の調査予定の打ち合わせを兼ねて、みんなで礼子ちゃんの話を聞いた。

礼子ちゃんの話では、夜中(=午前2時頃か3時頃だという)にトイレに起きたら、境内をタタタッって走る子供の足音が聞こえたと言うのです。

トイレの窓は高くて、礼子ちゃんには窓から外を見る事は出来なかったといます。
もし見える高さでも、とてもじゃないけど見たくなかっただろうと思いました。

それは猫か犬の足音では無いかと言うと、絶対に二本足で走る音で、しかも小さな子供(=幼稚園児くらい)だと言って、礼子ちゃんは勘違い説を強く否定しました。

「それだけでは無いんです」

礼子ちゃんが話を続ける。

トイレから帰って、寝袋に潜り込んだ礼子ちゃんは横向きに寝たのですが、枕に当たる耳にはっきりしないけど女性の声で「・・・・く・・い・・」って聞こえたそうです。

何だろうと思っていると、もう一度「・・・く・い・・」って聞こえるのだと言うのです。

え?って思って頭を上げようとしたら、反対の耳に「に・・・く・・・・い・・」って聞こえたのだと言います。

思わず条件反射で、そっちの方を見てしまったけど、、なにも無かったとのことでした。
礼子ちゃんがここまで話したときに、記録係の由香ちゃんが「きゃー!」と大声を出したのです。

みんながこんどは由香ちゃんの方を思わず見つめてしまいました。

「私も聞きました・・・」由香ちゃんの声が震えている。
「私も聞いたんです。“にくい”って女性の声を・・・」



「私、帰りたい」二人は声をそろえて言ったのでした。

怖がる二人を励ましながら調査をしても、今晩にまた怖い思いをされても困るので、お昼前のバスで東京に帰ってもらいました。

二人を見送った残りの3名(私と男子院生2名)では十分な調査が出来ないのは承知の上で、今日と翌日に調査を続行しました。。

帰りに駅で電車を待っていると、男子院生の二人が「俺の携帯、時間が狂っている」って騒ぎ出しました。

ホームで他人の目もあるので、恥ずかしいから静かにって注意したら、私の時計も日付が一日ずれていました。

そのときは3人で「しっかりしようぜ!」って、お互いを励ましあいました。









中途半端な調査を終えて東京に帰った私たちは、早速調査資料をまとめましたが、やはり十分な資料ではありませんでした。

虫食いのように大事な部分が欠落しています。
これでは、まだまだ外部への発表は出来ません。

幸いに懇意にしている大学教授が、研究している資料を見せてくれたので、今回の不十分な部分の一部を埋めることが出来ました。

これによって、中間報告と言う形で学会で発表をさせてもらいました。









資料を教授から分けてもらったとは言っても、どうしても最後のつじつまが合わずに研究成果が中途半端で終わっています。

私は再度、調査班を組ました。

今度のメンバーは前回の男子院生のほかに新しく、由美ちゃんと恵ちゃんが加わってくれました。

今回も2泊で予定したが、最初の晩にやはり同じ問題が起きて、由美ちゃんと恵ちゃんの二人が翌日に帰る事になってしまったのです。

二人は由香ちゃんや礼子ちゃんとは面識が無いので、聞いた話を真似た訳ではないことははっきりしています。

だから、この二人も同じ声を聞いたのだと思います。



次の晩に強がっている男子院生の二人をボディガードにして、深夜まで起きていました。
三人で雑談に興じ、それらしき時間になって私はトイレに行ってみたのでした。

何も起こらないので、しばらくして大広間に帰ると、男子院生の二人がなんと抱き合っているではないですか。

「あなたたち。なにしているの」
と私は二人が怪しい関係でも有るかのように勘違いして、声を出そうとしたら。

「シー」
「静かに」

と二人は指を口に当てて、私に声を出すなと合図したのです。

手招きする二人に誘われて、そっと外の様子をうかがうと・・・


タタタターッ

と、子供の走る足音が聞こえるではありませんか。

「礼子ちゃんあなたは正しかった」
「由香ちゃんあなたは正しかった」
「由美ちゃんあなたは正しかった」
「恵ちゃんあなたは正しかった」

私は男子院生と3人で抱き合ってふるえていました。

その時、まさにその時に・・・・

3人の中心の床下から「・・・に・・・く・・・い・・」と女性の声が聞こえてきたのです。

もう3人は寝るどころでなく、だからといって起きても居られずに、夜が明けるまで恐怖に震えて、抱き合ったままでした。







結局、翌日は朝になってから寝たために、調査は午後だけになってしまいましたが、幸いに旧家から貴重な文献がみつかり、もしかしたらこれで報告書の足りない部分を補えるかもしれないのです。

二度もメンバーが途中で帰ったり、昼間も寝てしまったりと、さんざんな調査でしたが、この資料のおかげで調査班の面目は保てそうです。



もう、これで安心と最後の晩には男子院生と一緒になって、社務所に有った御神酒を飲んでしまいました。

しばらく飲んでいて、疲れも有ったのか3人は揃って酔いつぶれるように寝てしまったのです。

ふと、気づきトイレに行こうとしました。時刻はたぶん午前2時ごろか3時頃だと思います。

3人で飲んでいたときに、暑いからと開けた縁側の雨戸の隙間から月明かりが漏れてきます。

「飲んでいるときには月明かりは気づかなかったなあ」

などと、気楽なことを考えながら、月明かりに誘われて、濡れ縁に出てみました。

境内の杉木立の上に半月が掛かり、地面に大木の影を落としていました。




「え?」

杉木立の間に人影が見えたのです。月明かりを背にして黒い影が人の形をしてこちらを見ているのです。
いえ、実際には見えていることなど分かるはず有りません。

でも、そう思ったのです。



そして、同時に「ケイちゃん」って声に出していました。

そうです、紛れもなくケイちゃんです。子供の頃に行方不明になったケイちゃんです。

私は濡れ縁から裸足のまま、境内に飛び出して杉木立へ走っていました。



でも、杉木立にたどり着いてみると、ケイちゃんと思った人影は有りませんでした。

絶対に見間違いではありません。あの人影はケイちゃんでした。



翌朝、男子院生にこの話をして、一緒に杉木立に行きましたが、そこから見えるのは圃場整備事業で幾何学的に整備された水田の水面に朝日が反射して眩しい風景でした。



「あ!」

私は思い出してしまったのです。

裏鬼門にあった水路とは、この幾何学的に区画された水田につぶされてしまったことを。
鬼門は表でも裏でも“水”を忌み嫌うのです。

でも、この神社の鬼門だけは、表鬼門に限り「鬼の通り道としての始点」として、野菜を腐らせないなど、人間に恩恵をを与えてくれていました。

しかし、その分、裏鬼門は野菜を腐らすなど人間には災いをもたらしたのです。



「この神社だけは、表と裏の鬼門の意味が大きく違っているんだ」

「特に裏鬼門には、表鬼門以上に気をつけなければならなかったのだ」

「以前は、元々自然にあった水路だから無くすわけにもいかないから、せめて使用しないことで裏鬼門とは縁を切って村民は昔から暮らしてきたんだ」

いろいろな事が頭をよぎります。

「でも、20年前に圃場整備事業で水路がつぶされて新しい水田になった」

この新しい水田は神社から見ると裏鬼門に当たるところです。
米の出来具合は分からないですが、裏鬼門の“水”と関わらずに暮らしてきた村民が、裏鬼門に当たる場所で水田という形で“水”に関わってしまたのです。



だから、鬼門を通る鬼たちが見せしめのために、ケイちゃんを連れて行ってしまったのだ。

ここまで気づいた私は、男子院生を引きずるようにして東京に帰って行きました。







東京に帰った私は、調査班が撮った映像を全部チェックしました。

ほとんどは風景ばかりで、一部に村の人達を取材している場面も混ざっていました。

残念ながら、映像係の礼子ちゃんが途中で帰ったことなどもあって、十分な映像が残されているわけではありませ。

しかし、私の目を釘付けにしたのは、最後に男子院生と社務所で飲んだときの映像です。
誰が撮るって事無くスイッチを入れたままになっていただけのものなので、映っているものは、変な方向を向いていました。

きっと、床の上に適当に置かれていたのだろうと思います。



映像的には最初から最後まで同じアングルですが、始まって34分あたりに変なものが映っていました。

画面にはずっと雨戸の隙間が映っているのですが、男子院生が「ギャー」とか「ワー」とかと騒ぐ少し後に、雨戸の外に黒い人影と赤黒い人影が映っています。




画像処理を専攻している学生に調整してもらって、その場面を拡大すると、黒い人影に見えたのは、ケイちゃんです。

映像的には若干透けて見えるけど、ケイちゃんに間違いありません。



さらに、赤黒く見えた人影は女性だと分かりました。
音声は男子院生の大声で聞こえませんが、口が動いているように見えます。

いまさらに思えば、これが「に・・・く・・・い・・」の声の主だと思えました



画像を調整してくれている学生があることに気づいてくれました。

「先生。この黒い影が赤黒い影の手を握っています」
「あら、本当。そのように見えるわね」
「先生、これの動きをスローモーションにすると、赤黒い人影がこちらに向かおうとするのを黒い人影が手を掴んで阻止しているように見えますね」

と教えてくれた。


隣の席でデジカメの画像をチェックしてくれている学生が聞いてきた。

「先生、この記念撮影の映像には3人しか写って居ないけど、調査班って5人じゃなかったですか」



私はその学生に対して、躊躇すること無く「いいえ、はじめから3人よ」と答えていました。

私は最初5人だったとは分からなくなっていました。



映像と画像をチェックしてくれていた学生が、講義があるからと退席したので、私一人で映像を見直し始めました。


先程、学生が3人写っていると言う記念写真を手にしました。

そして私は、その記念写真の中で「杉木立を背景に一人で写っている私」を見つめていました。
















「先生、遅くなりました」と言って、さきほど講義があると言って出て行った学生が二人戻ってきた。

「あれ? 先生」
「居ないんですか?」
「外出したのかな」

と言いながら、学生が手にした記念写真には、ケイちゃんと楽しそうに手をつないでいる“小学生の私”が写っていました。

コメント(8)


キート⇔ゼトワール さんから合作のお誘いを受けて、原作をいただきました。

何もないところから原案を考えるのは大変だったと思います。



さらに、遅筆な私としては、きっとキート⇔ゼトワールさんに「いつ出来るのか?」とヤキモキさせたことでしょう。

書き上がるまで忍耐強く催促無く黙って待っていてくれた助かりました。




読者の方には、せっかくの原案の味をずいぶんと捻ってしまいました。

キート⇔ゼトワールさんの世界観を理解しきれずに、勝手に変えてしまったので、話が見えにくくなってしまったこと申し訳なく思っています。


読みにくかったりつまらなかったりしたことなどの苦情は13riにください。



どうぞ、読者の皆様。
広い心で読んでいただけるようにお願いいたします。

神隠しとかの話は好きなので楽しく読ませていだたきました指でOK
ケイちゃん…(´;ω;`)ツレテイカレタ

お二人ともお疲れ様でしたわーい(嬉しい顔)
とても読みごたえのある作品でした指でOK
エビちゅ 様

 「神隠し」の部分は重要なテーマなのに、ちゃんと書けていなくて申し訳ない気持ちです。
 その辺りについては“続編”を書いてでも、もっと突き詰めてみたいものです。


R嬢 様

 貴重な時間を費やして読んでいただいてありがとうございます。 R嬢さんにはいつも暖かいコメントをいただいて感謝しています。
 ケイちゃんを続編で助け出したいです(と希望的な思い)



追伸:“続編”に関してはキート⇔ゼトワールさんの了解を得た事ではないので、確約は出来ませんのでご了承くださいm(_ _)m

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