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イタリア世界遺産(JITRA)コミュのナポリ建築王国

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NHKの番組を見て生まれた本です。

皆様 ボンジョルノ。
友人の河村英和さんが「ナポリ建築王国」を書きあげましたが、本の誕生は
以下の様な本ですので是非皆さんも読んでください。この本は私の夢が実現した素晴らしい本です。
また建築の本ですので、建築、ナポリに興味ある人におすすめください。
宜しくお願いします。

ナポリ建築王国 「悪魔の棲む天国」をつくった建築家たち
自然科学・理工書

河村 英和(著/文 他)

発行鹿島出版会

A5判 256頁

定価3,600円+税

ISBN978-4-306-04628-3 C3052

発売予定日 2015年10月7日

紹介

「悪魔の棲む天国」を跋扈する怒涛の建築美。バロックの祝祭、ロココの可憐、新古典主義の静謐が太陽に照らされる。「ナポリを見て死ね」といわれてきた風光明媚の地、その黄金期を築いた王国と建築家たちの一大絵巻。

目次
第1章 ナポリ・バロックのはじまりと前夜――後期ルネサンスと反宗教改革の建築家たち
第2章 ナポリ・バロック黄金期――聖と祝祭の建築家ファンザーゴ
第3章 ナポリ流バロックと、ビザール(奇抜)な建築家、サンフェリーチェのロココ
第4章 ヴェスヴィオ火山と古代への情熱――エルコラーノ遺跡の発見と古典主義的バロックの流行
第5章 カゼルタ王宮造営とルイージ・ヴァンヴィテッリ
第6章 ブルボン王朝の最後の華、王国の終焉――新古典主義様式の流行とその後のナポリ建築

著者プロフィール
河村 英和(カワムラ エワ)
河村英和(かわむら・えわ) : 東京大学特任准教授/イタリア建築・都市・美術史、ホテル・観光史1972年生まれ。東京工業大学工学部建築学科卒、ナポリ・フェデリコ2世大学建築学部建築史科・phD博士号修得。現、東京大学大学大学院人文社会系研究科特任准教授、東京工業大学外国語教育研究センター・イタリア語担当、イタリア観光学会(SISTUR)会員、イタリア観光史年刊(Storia del Turismo Annale)査読委員など。主著に『カプリ島──地中海観光の文化史』白水社、『イタリア旅行──「美しい国」の旅人たち』中公新書、『観光大国スイスの誕生──「辺境」から「崇高なる美の国」へ 』平凡社新書、『タワーの文化史』丸善出版など。

「ナポリ建築王国 」−“悪魔の棲む天国”をつくった建築家たち

本書誕生のいきさつ 牧野宣彦

「2011年11月私は、イタリアから帰国し、友人のHさんと食事をした。その時彼女が

一冊の本を持って来て、素晴らしい本なので是非読むようにといった。それが河村英和
著「イタリア旅行」(中公新書)だった。私はその題名を見た時、それ程関心がわかなかった。私自身「ゲーテのイタリア紀行を旅する」(集英社新書)などを書き、またイタリア旅行に関する本は、ゲーテ初め、モンテニュー、ディッケンズなど多くの人が書いているので、特別関心は湧かなかったが、読んでみて驚いた。河村さんという人は、文献を緻密に調べ、

イタリア旅行が時代と共に変化し、現在の形態になったという事を実に見事に描いていると思った。早速私の属しているイタリアを愛する人のサークルイタリア研究会で講演をお願いしたいと思い、会の事務局長にメイルしたら、本人が外国に住んでいるので連絡先がわからないという。それで私は、インターネットで色々検索したら名古屋に住んでいるピアノ調律師の方が自身のブログで、河村さんは私のナポリでのイタリア語の先生だったという文章を見つけた。それでブログを書いた方にメイルしたら、私のイタリア研究会での講演要請のメイルを河村さんに転送してくれ、そして本人から私に直接メイルをいただいた。

その頃NHKテレビのBSで「時を刻む」「庭〜楽園のつくりかた」という番組が放映された。その番組の内容は以下の通りである。

かのゲーテもあのトム・クルーズも「でかい」と驚いたイタリア南部カゼルタ宮殿の庭園。かのゲーテもあのトム・クルーズも「でかい」と驚いたイタリア南部カゼルタ宮殿の庭園。ひいおじいさんルイ14世の築いたベルサイユ宮殿を超える、地上の楽園を作ろうという野望の産物です。

英語でいう庭「ガーデン(Garden)」とは、Gar Eden、「囲まれた楽園」という意味です。人は、古くから庭という形で「理想の楽園」を築いてきました。

 カゼルタ宮殿を作ったのはナポリ王国の王カルロ7世。曾祖父ルイ14世が作らせたベルサイユ宮殿の庭は膨大な数の噴水や大運河など、空前絶後のスケールで「究極の庭」と呼ばれていました。その究極を超えるため、もともと水のない土地に40キロも先から水を引き、300を超える人工の滝に見事な装飾を施し、世界中の木が集められたカゼルタの庭。この壮大な事業は意外な産物も生み出します。イタリア名物のトマトやモッツァレラチーズとこの庭園の不思議な縁とは?地上の楽園を求めたガゼルタ宮殿の庭に人の夢と知恵を追います。

私はこの番組を見て、ナポリ王だったカルロ7世がいかに人々の事を思い、また産業を興したかを見て感動した。カルロ7世が建築家ヴァンヴィテッリに命じてカゼルタ宮殿より40キロの遠方から引いて来た水道によって、後のナポリの産物になるトマト,モッツァレッラチーズ、またイタリアで初めての織物工業などがサン・レウチョに勃興した。イタリアの産業革命は一般に19世紀後半といわれているが、実は、それより1世紀以上前サン・レウチョにイタリア初の水力を利用した工場が出来ていたのだった。余談だが、この工場は現在でも稼働し、質のよい絹織物を生産し、ホワイトハウスにまで、製品を納入している。ヴァンヴィッテッリの建造したカゼルタ宮殿、水道橋、サン・レウチョは、ユネスコの世界遺産になっている。

私はこの素晴らしいカルロ7世の偉業と世界一大きな宮殿を造ったヴァンヴィテッリの事を日本の人たちに是非伝えたいと思った。しかし私のイタリア語の能力では、ヴァンヴィテッリに関する文献を読み書く事は困難なので、半分あきらめていた。そんな時ナポリに12年以上も住み、東京工大で建築学を専攻した河村英和さんと知り合い、この人ならヴァンヴィテッリの伝記を書くのに相応しい人だと思い、2012年の2月に初めてお会いした。驚いた事に河村さんの名前は「英和、ひでかず」だと思っていたが、会って見ると河村さんは魅力的な女性で、名前は「ひでかずでなく、えわ」と読むそうだ。彼女にヴァンヴィテッリの話をしたら是非やりたいという話になり、彼女の手で企画書が出来た。それを以前名刺交換した事のある建築書を沢山出版している鹿島出版会に企画書を持ち込んだが、ヴァンヴィテッリという名前が、日本であまり知られてないという理由で、企画は一時潰れそうになったが、しかし担当の川嶋さんの尽力で、範囲を広げて「ナポリ建築王国」という題名で出版する事になった。この本を読んだ方が、ナポリの建築の素晴らしさを理解していただければ幸いです。(牧野宣彦)

この本の最後に僕のこの文章が掲載されています。

どうか宜しくお願いします。



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