ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

イタリア世界遺産(JITRA)コミュの偉大なエノロゴジュリオ・ガンべッリ氏が死去

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 天才的な試飲能力を誇ったイタリア・トスカーナの伝説的なエノロゴ(醸造家)ジュリオ・ガンベッリが、3日、亡くなった。86歳だった。

 ガンベッリは1925年、シエナのポッジボンシ生まれ。14歳から「エノポリオ・デ・ポッジボンシ」で働き始めた。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの基礎を作ったタンクレディ・ビオンディ・サンティに才能を見いだされ、ラボラトリーでサンジョヴェーゼの研究をスタート。1942年にはカステリーナ・イン・キアンティのビッビアーノでキアンティ・クラッシコの生産を始めた。

 正式な教育は受けていないが、天才的な試飲能力と体験から積み上げたノウハウで、トスカーナ州の偉大なワイナリーをコンサルティングし、「マスター・ワインテイスター」と呼ばれた。偉大なブルネッロ・ディ・モンタルチーノを手掛けるジャン・フランコ・ソルデラは「ジュリオは他人が味わえないものを見わける。彼のような試飲家はいない」と語ったという。。

 70年近いキャリアの中で、モンテヴェルティーネ、ソルデラ、ポッジョ・ディ・ソット、オルマーニなど数多くのワイナリーのコンサルタントや醸造家を務めた。大樽を用いた伝統的な醸造が特色で、産地に合わせた栽培を助言し、気難しいサンジョヴェーゼのエレガンスを引き出した。

 バローロ・ボーイズを世に出したマルク・デ・グラッツィア氏は、偉大な試飲能力を物語るエピソードを、かつてこう語った。グラツィア氏が、青っぽさと乾いたタンニンが気になるアレッツォ産サンジョヴェーゼのサンプルをブラインドで試飲してもらったところ、「アレッツォのサンジョヴェーゼの特徴だね。半年もすれば消える」と見分け、実際に、そうなったそうだ。

(2012年1月5日 読売新聞)

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

イタリア世界遺産(JITRA) 更新情報

イタリア世界遺産(JITRA)のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。