イタリア世界遺産（JITRA)コミュのイタリアから日本への郵便料金が大幅値上がり

ボンジョルノ　トゥッティ

ジャパンイタリアトラベルオンラインの大島さんから以下の文章が送られてきました。イタリアから日本への郵便料金が大幅に値上がりしたそうです。

イタリアから日本への郵便切手　値上がり！　★★

切手をいれているファイルを久しぶりに覗くとほとんど空なことに気づいたため、
近くに買い物に出た折り、お気に入りのタバコ屋さんに立ち寄りました。

イタリアのタバコ屋、タバッケリアTabaccheriaは大きな「T」の字が目印で
タバコに加え、郵便切手も売っています。

大分前の当欄にも書きましたが、イタリアでは自分の欲しい金額の切手を欲しい枚数
買うことが、それほど簡単なことではありません。
郵便局でも長い行列のあげくに「その金額の切手は今置いていないよ」とそっけなくいわれることも
少なくありません。
街のタバコ屋も国内郵便用切手が申し訳程度に置いてあるような店が多いのです。

その点、お気に入りのこのタバコ屋は、少し前に「発見した」のですが
いついっても、どの金額の切手でも、何枚でも、すぐに取り出してくれるのです。
在庫がないという返事を聞いたことは一度もありません。
しかも計算も手早く、おつりも間違えない。
さらに切手を質素な小さな紙袋にきれいに折り曲げていれて渡してくれるあたり、
「バラバラ」「むきだし」が当たり前の郵便局や他の店を比べると「エクセレント」と密かに
賞賛したくなるレベルなのです。

今回もこの店で「0.6ユーロの切手を15枚と、0.85ユーロを10枚下さい」というと、
いつもは無駄口一つたたかないタバコ屋の主人が
「0.85ユーロの切手は何に使うのですか」とたずねてきました。

「日本への郵便です、いつものように」と答えると
「日本への切手は85セントから1.6ユーロに値上げしたんです」というのです。
「え？そんなこと知らなかった、いつから？」ときくと
「当店でも知らなかったのですが、今年の１月から外国郵便が大幅に値上げしたとお客さんが
教えてくれました。郵便局で出そうとしたらそう言われたと。郵便局から当店には何の告知もなかったので
知らないでずっと売っていたのですが」とのこと。
そして「あわてて、イタリア郵便POSTE ITALIANEのサイトで新料金を確かめたんです」と
それをプリントしたものをみせてくれました。

私も戻って新料金表をサイトで確認しました。
日本は「ゾーナ２」つまり、アフリカ（北アフリカを除く）、アジア、アメリカの地域帯グループ。
確かに、確かに、当然のことながら、別に日本をねらいうちしたわけではなく、
外国郵便はどの地域帯も大幅値上げをしています。

この日本の入っている「ゾーナ２」の場合
これまで、「定型、20Gまで」が0.85 から1.60になっただけでなく、
「小型　50Gまで」が、1.50から3.30と2.2倍に
「小型　100Gまで」は、1.85から4.00と2.16倍に。

正直いうと、今まで、イタリア国内郵便が0.60ユーロで、日本を含むアジアなど１万キロもの遠距離地域が、
葉書でも封書でも20Gまで0.85ユーロというのは随分エコノミーと思っていたのは事実です。
でも今回の値上げはかなりのものという感じがします。
サイトを丹念に読むと、2010年12月29日付官報に発表されたように「外国郵便料金改正」が
行われたとありました。
昨年暮れ、財政赤字や政府の予算緊縮のため予算カットと歳入アップをはかる法案が国会で審理されて通っていたので
その中に盛り込まれていたのかもしれません。国としてもの苦肉の策で、組織だった反対も起こりそうにない
外国郵便への郵税値上げを思いついたのでしょうか？

それにしても、切手を販売しているタバコ屋さんにもその告知が届いていないとは、、、。

イタリア旅行中に、絵葉書を日本に郵送される際、郵便切手の新料金のことをお忘れなく！
おそらく、街角のお土産屋さんや絵葉書売店でも、タバコ屋でも、郵便切手値上げの話は
あまり徹底していないので、当分の間、たずねても、マチマチな返事が戻ってくることでしょうから。
せっかく日本に送った旅の思い出が「迷子」になってしまわないためにも、覚えておかれると
いいかと思います。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（編集部）