フィラデルフィア日本人教会コミュのﾌｨﾗﾃﾞﾙﾌｨｱ日本人教会を訪問しました

この度、私たちは友達の息子さんが結婚されることになり、その結婚式に出席するためにNJに行くことが出来ました。結婚式にはこのお友達の家族や親戚の方だけではなく、私たちの子供が一緒に学校へ通っていた方たちのご両親も来られていたので懐かしい再開も楽しめました。

結婚式は9月5日（土）だったので次の日の日曜日には久しぶりにフィラの日本人教会に出席することが出来ました。
NJの宿舎のホテルから懐かしいﾌｨﾗﾃﾞﾙﾌｨｱへ通じるベンジャミン　フランクリン橋を渡り、スクーキルエキスプレスに入ると、ﾌｨﾗﾃﾞﾙﾌｨｱの中心部を抜けてフェアモントパークが見えてきました。昔この公園の中で、イースターの早朝礼拝をやっていたことを懐かしく思い出しました。

公園を抜けると、フィラデルフィア独特の石造りの家並みと大きな並木が両側続きます。曲がりくねった道を通ってカトリック教会を過ぎると、懐かしい日本人教会に到着しました。少し早く着いたので駐車場で庭やご近所の様子がどうなっているかを見ていると、昔お世話になったジョンソンさんや婦人会の方が来られました。

礼拝では、懐かしい人たちに混じってJoseph　Baker牧師夫妻もおられました。この方は以前ﾌｨﾗﾃﾞﾙﾌｨｱに居られが桜井さん一家と交わりのあった方です。当時は、今では皇族となられた紀子様ご一家も居られ、お互いにベイビーシッターをされたりして家族同士で交流もあったそうです。ﾌｨﾗﾃﾞﾙﾌｨｱ日本人教会はノーベル賞学者の白川先生も来られたこともあるとのことですし、そういう意味では日本の歴史を創られる方たちとも縁があったわけです。

私が始めてフィラの教会に行き始めた１９７６年頃は移民として来られた一世の方たちが沢山居られて、戦争中の収容所での暮らしや戦争後の苦労話などをよく聞かせていただいたものです。
６５周年を迎えた日本人教会の歴史は戦争を知らない私たちには想像も出来ない苦労をされた一世の方たちや戦争花嫁として来られた方たちの努力に支えられているのだなと思わされました。
私がフィラにいたその頃に、教会員のみなさんがそれまでの教会の貴重な歴史を記録しておこうと、一世の方たちのインタビューをして「教会のあゆみ」という小冊子にまとめまたことがあります。
そのコピーも今回の訪問で撮った写真と一緒にアップロードしておきますのでご一読くだされば幸いです。

礼拝では少しお時間を頂き私たち夫婦の証をさせて頂きました。
3年前に妻のやよりがくも膜下出血で倒れてから、開頭手術、ICUでの二週間、その後半年のリハビリと入院生活を通して、神様が如何にやよりと私たち家族を憐れみのうちに置いてくださり、守り導いてくださったかをお話しすることができました。
やよりの発病で私たち一家の生活は180度と言っていいくらいの変化が起こりました、それも待ったなしの突然のチェンジでした。
私はそれまで仕事中心で残業や出張の多かった生活も全て終わりになりました、仕事だけは続けたものの5時になれば病院へ直行という生活が半年続きました。
病院での手術とその後やよりがリハビリに励んだおかげで後遺症も何とか自分で生活することが出来るレベルにまで回復しました。
そしてこのようにﾌｨﾗﾃﾞﾙﾌｨｱに来られるまでになったことを本当に神様に感謝したいと思います。
このことでやより本人は勿論のこと家族が失なったことも多いのですが、命の尊さや本当に私たちの生活の中で大切なものは何か、そして私達が如何に神様の憐れみのうちに日々守られているかなど、学んだことや得られたことも多かったと思います。

礼拝の後楽しく昼食を頂き皆様と交わりの時間を持たせていただきました。
フィラの日本人教会は決して大きな群れではありませんが神様はこの教会に大変大切な使命を下さっていると思います。
日本人教会は６５年の歴史の中でﾌｨﾗﾃﾞﾙﾌｨｱとその近郊に住んでおられる多くの日本人やフィラを訪れる方たちにイエスキリストの福音と心休まる交わりの場を提供するという大切な役割を果たしてきました。そしてこの働きをこれからも続けていくことが必要とされていると思います。
ﾌｨﾗﾃﾞﾙﾌｨｱ日本人教会にお世話になった家族としてこの様な主にある交わりと恵みが与えられたことを感謝し、いつか日本でも楽しい交わりの機会があればと願っています。

これからのﾌｨﾗﾃﾞﾙﾌｨｱ日本人教会の働きが祝福されますようにお祈りしたいと思います。