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オーストラリア放浪記!1997コミュの初めてのホストファミリー

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シドニー空港からホストファミリーの家までは3時間ぐらいかかった。
EFインターナショナルスクールの職員が僕を含む生徒4人を各ホストファミリーへ送迎し、僕はシドニーの北部で一番遠くで最後だった。
他の3人はアジア人顔だが、日本人なのか中国人なのか全くわからない。
話しかけようにも、まず英語がわからなかったので話しかけることができなかった。僕は助手席に座っていた。沈黙は苦手なので運転手とは少し話した。
「ナイス to ミート you. My ネイム イズ NORIO.This カー is very グット. TOYOTA イズ ベスト カンパニー. My father ヲークス in TOYOTA.・・・」
相手に通じたかどうかはわからない。一応うなずいていてはくれていたけれど、向こうからの問いかけには全く反応ができなかった。

僕の初めてのホストファミリーはスカイラインにあった。市内からバスで50分。緑が多く丘陵が多く、神戸によく似た場所だった。近くには牧場があり、テニスコート、サッカー場、公園など空間にゆとりがありジョギングするにはもってこいの場所だった。ホストファミリ−の家は2階建てで、一階に8畳ほどの部屋が各3部屋と2台分のガレージ、2階にはキッチンとバストイレ、リビングと他2部屋があった。裏庭ではテニスができるぐらいの空間が広がっていた。
僕が始めて玄関を開けて入ると、雑種の小柄な黒い犬が尻尾を思いっきり振って飛びついてきた。バジルと言う名だったが、後に俺が勝手に”源蔵”と呼ぶようになってかわいがる。
ホストマザーはガイ。ファザーはジョージ。二人とも50代で離婚を経験しておりそれぞれに子供がいた。名前はわからないがたまに遊びに来ていた。
他に俺と同じ学校に通う生徒が3人いた。
イザベラ(スイス人、20歳女性)、セージン(韓国、18歳女性)、そして俺の相部屋相手のラファエル(フランス人、17歳男)

初めての夕食タイムのことはよく覚えている。
ミートスパゲッティにカボチャスープとサラダ。ヨーロッパ人はスパゲッティーはフォークで巻いて食べるものだと思っていたのが、フランス人のラファエルがいきなりナイフとファークでお好み焼きを食べやすく食べるのと同じように、さらに盛られているスパゲッティを切り刻み出したので驚いた。彼だけかと思いきやスイスのイザベラもやりだしたので、俺の思い込みは大きくはずされた。ファザーもマザーも最初は巻いていたけれど途中から切り出してファークですくって食べだしたので俺はどうしようか迷ったけれど、結局最後までスプーンとフォークで巻いて丁寧に食べた。そのほうが美味しく食べられると思ったからだ。俺の前で座って大人しく食べていたセージンは、切って食べたり巻いて食べたりと迷っていた。
「ズズズズズー。」突然、ラファエルがスープ皿を両手に持ってすすり飲みだした。「JAPANESE!」と言い、もう一度「ズズズズズー。」
西洋人には笑いを取れていたが、俺とセージンには受けなかった。

マザーは生徒一人ひとりに優しく話しかけてくれた。 
俺は自分の名前を言うのが精一杯だった。一番話せるのがイザベラ、その次にラファエル、セージンだ。悔しかったけれどしかたが無い。1日でも早く英語が話せるなるよう勉強しよう思った。


カチンコその夜
隣のベットでラファエルの泣き声が聞こえた。
何ごとかと思って僕はベットから起きて電気を付けた。ラファエルが何かを言っている。さっぱりわからない。彼の机の上を見るとフランスー英語の辞典があったので、俺も和英辞典を取り出し身振り手振りで「辞典で会話しよう。」と辞典を手渡した。
 彼はホームシックで泣いていた。ヨーロッパ人は皆早熟で大人びていると英語の影響で思い込んでいたのが、またまた崩れだした。そんなことを彼に言っても気の毒名なけなので、「パリとシドニーでは時差が7時間ぐらいあるのだから練れなくて当然だよ。」と言って、慰めてやった。

僕は少し安心した。
「さて、明日は何をしようかな?」
再び僕は、眠りに入った。

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