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大人は伝えているか?コミュのつながり

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 今から30数年前、中村雅俊の「ふれあい」という歌が大ヒットしました。
以来、「ふれあいコンサート」や「ふれあいの家」など、
「ふれあい」という言葉が時代のキーワードになりました。

 10数年前からは、「かかわり」という言葉が新たなキーワードとして
使われています。地域と学校との「かかわり」など、特に教育現場で
目にすることが多く、平成16年にスタートした山形県の第5次教育振興計画の
スローガンも、「いのち」そして「まなび」と「かかわり」―でした。

 一方、ここ数年は「連携」、「協同」、「共育」などの言葉をよく耳にします。
演歌でもヒップホップでも、最近の流行歌のテーマは「仲間」や「家族」が
多くなりました。小中学校のクラスや生徒会、さらには運動会のスローガンにも、
「絆」や「連帯」という言葉が多く使われています。

 これらの言葉が意味するものは、「ふれあい」や「かかわり」ではありません。
言うまでもなく、「つながり」です。

 中学時代の恩師は、「大切なのは、手法ではなく目的だ」が口癖でした。
すなわち、大切なのは「伝える」ではなく、「伝わること」だ。
「謝る」ではなく、「許してもらうこと」だ。
「ふれあい」や「かかわり」でなく、「つながること」だ―と。

 恩師は、「伝えた、謝った、ふれあった、かかわった」で満足しがちの
我々生徒を、常に強く戒めてくれたのです。
 おかげで医師となった今でも、
「手を尽くして治療するのは手法であって、治ることが目的だ」という意識で
仕事をしています。

 そういう意味では、恩師は人生で大切なことを「教えた」ではなく、
「身につけさせた」のでしょう。
亡き恩師との心の「つながり」は、今でも私を律してくれているのです。

 さて、今回の東日本大震災では、誰もがこの「つながり」の大切さを
身にしみて感じていると思います。

 実際、被災地や被災者に対し、物心両面からの支援が続いています。
支援する誰もが、「一人じゃないよ」、「心ひとつに」、「支え合って」、「絆を」と
いう気持でしょう。
 被災者にしても、そういう「つながり」を実感できるからこそ、
「頑張ろう」とか「負けない」という強い気持が持てるのだと思います。

 被災地を慰問され、被災者を励ましてくださっている天皇陛下は、
今年、新年を迎えるにあたって次のように述べられました。

「家族や社会の絆を大切にし、国民皆が支え合っていくことを願う」

 まさに今、時代のキーワードは「つながり」だと思います。


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