アイルランド語には本来１８文字しかありません。前世紀（１９００年代）では文字の名前を一時一部の人は英語読みしていましたが、現在下記の伝統的な呼び方に戻っています。スコットランドでは同じ１８文字を使いますが、呼び方はおそらく英語読みになっていると思います（？）。
An Aibi/tir [anabi:chizh ァナビーチリ゛]：
a a/ [ao: アォー]
b be/ [be: ベー]
c ce/ [ke: ケー]
d de/ [je: ジェー]
e e/ [e: エー]
f eif [efy エフュ]
g ge/ [ge: ゲー]
h he/is [he:sh ヘーシ]
i i/ [i: イー]
l eil [ely エりゅ]
m eim [emy エミュ]
n ein [eny エニュ]
o o/ [o: オー]
p pe/ [pe: ペー]
r ear [ae:r アェール]
s eas [ae:s アェース]
t te/ [che: チェー]
u u/ [u: ウー]
外来語の文字：
j je/ [jwe: ジュェー]
q cu/ [ku: クー]
v ve/ [ve: ヴェー]
w wae [wae: ウァェー]
x ex [eks エクス]
y ye/ [ye: イェー]
z zae [zwae: ズァェー]
この後のレッスンで発音の詳しい説明をしますが、今上記の発音記号の注意点を幾つかあげます。ネット上では本格的な発音記号が文字化けしますので、ちょっとローマ字っぽい表記に切り替えています。
ネット上では「/」マークをアイルランド語の延ばしマークに代用していますので、発音は「[ ]」の間に区切ります。
[ao]は日本語の「青」ではなく「ア」と「オ」の間の中間母音です。[ae]も同様に「ア」と「エ」の間の中間母音です。それぞれカタカナで「アォ」と「アェ」で表記します。
[zh]は[ch]の有声音です。フランス語の「je」の「j」です。つまり、[j]に当たる日本語の「ジ」より軽い音です。「シ」を言いながら声を出す音です。（論理上、日本語の「ジ」は「ヂ」で書くべきですが、現代の日本語では「ジ」と「ヂ」の発音を区別しなくなって、ほとんど「ヂ」で発音するのに、全部「ジ」で書くようになっています。日本語も面白いですね。）
アイルランドゲール語では今後のレッスンで説明する「狭音のr」は語頭では日本語の（やくざっぽい巻き舌の）「リ」「レ」として発音して、語中と語尾では濁音されて[zh]に変わります。カタカナ表記では[zh]を（私は）「リ゛」と「レ゛」で表します。発音できなかったら、普通の巻き舌の「リ」と「レ」でも問題はありません。
発音の違いはあとでしますが、かなでの表記では、「r」をカタカナ、「l」をひらがなで、わざと区別しています。
発音の語尾に[y]があれば、[イ]ではなく、小さい「ゆ」の[ュ]として発音してください。
最後に、アルファベットの「f」、「l」、「m」、「n」ですが、英語ではそれぞれ広音の[ef エフ]、[el エる]、[em エム]、[en エヌ]になりますが、アイルランド語では狭音の[ef エフュ]、[el エるゅ]、[em エミュ]、[en エニュ]になっていますので、ご注意ください。
次回は発音の詳しい説明にしたいと思います。
An Aibi/tir [anabi:chizh ァナビーチリ゛]：
a a/ [ao: アォー]
b be/ [be: ベー]
c ce/ [ke: ケー]
d de/ [je: ジェー]
e e/ [e: エー]
f eif [efy エフュ]
g ge/ [ge: ゲー]
h he/is [he:sh ヘーシ]
i i/ [i: イー]
l eil [ely エりゅ]
m eim [emy エミュ]
n ein [eny エニュ]
o o/ [o: オー]
p pe/ [pe: ペー]
r ear [ae:r アェール]
s eas [ae:s アェース]
t te/ [che: チェー]
u u/ [u: ウー]
外来語の文字：
j je/ [jwe: ジュェー]
q cu/ [ku: クー]
v ve/ [ve: ヴェー]
w wae [wae: ウァェー]
x ex [eks エクス]
y ye/ [ye: イェー]
z zae [zwae: ズァェー]
この後のレッスンで発音の詳しい説明をしますが、今上記の発音記号の注意点を幾つかあげます。ネット上では本格的な発音記号が文字化けしますので、ちょっとローマ字っぽい表記に切り替えています。
ネット上では「/」マークをアイルランド語の延ばしマークに代用していますので、発音は「[ ]」の間に区切ります。
[ao]は日本語の「青」ではなく「ア」と「オ」の間の中間母音です。[ae]も同様に「ア」と「エ」の間の中間母音です。それぞれカタカナで「アォ」と「アェ」で表記します。
[zh]は[ch]の有声音です。フランス語の「je」の「j」です。つまり、[j]に当たる日本語の「ジ」より軽い音です。「シ」を言いながら声を出す音です。（論理上、日本語の「ジ」は「ヂ」で書くべきですが、現代の日本語では「ジ」と「ヂ」の発音を区別しなくなって、ほとんど「ヂ」で発音するのに、全部「ジ」で書くようになっています。日本語も面白いですね。）
アイルランドゲール語では今後のレッスンで説明する「狭音のr」は語頭では日本語の（やくざっぽい巻き舌の）「リ」「レ」として発音して、語中と語尾では濁音されて[zh]に変わります。カタカナ表記では[zh]を（私は）「リ゛」と「レ゛」で表します。発音できなかったら、普通の巻き舌の「リ」と「レ」でも問題はありません。
発音の違いはあとでしますが、かなでの表記では、「r」をカタカナ、「l」をひらがなで、わざと区別しています。
発音の語尾に[y]があれば、[イ]ではなく、小さい「ゆ」の[ュ]として発音してください。
最後に、アルファベットの「f」、「l」、「m」、「n」ですが、英語ではそれぞれ広音の[ef エフ]、[el エる]、[em エム]、[en エヌ]になりますが、アイルランド語では狭音の[ef エフュ]、[el エるゅ]、[em エミュ]、[en エニュ]になっていますので、ご注意ください。
次回は発音の詳しい説明にしたいと思います。
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