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整体的子育て&生活術コミュのブログより『息を合わせる』

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今日の講座は話の大半を「息を合わせる」ということに終始する。

人のからだに触れるときに限らず、誰かと一緒に何かをしようとするときに、まず「息を合わせる」ということは何よりも大切なことである。

私たちはみんな、それぞれ独特の波のリズムでもって生きている。

それは脈であり、呼吸であり、眠りであり、月経であり…。

小さなリズムから大きなリズムまで、まるで入れ子のように波が波を作りあげ、フラクタルな構造を形成している。

その波の繰り返しの独特さこそが個性と呼ばれるわけだけれども、その独自の波のリズムに乗って行動しているとき、人はきわめて効率の良い動きができるのでほとんど疲れることはない。

人が自分のリズムに乗ってもっとも効率の良い動きをしているのはどんな時であるかというと、それは「遊んでいるとき」である。

人は遊んでいるときにもっとも高いパフォーマンスを示し、大きな仕事を果たす。

(そういう意味ではいかに「仕事を遊ぶか」ということが目指すべき方向でもある。)

けれども、誰か他の人と一緒に何かをしようとするとき、お互いのリズムがバラバラであるとお互いのリズムが乱されてうまく協働できない。

そこで、お互いのリズムを「同調」させるということが必要になってくるのである。

もともと「息の合う」者同士であれば、お互いのリズムがきわめて近く干渉しやすいので、どちらからともなく同調(シンクロ)してたちまち波に乗れるのだけれど、世の中そうそう「息の合う」人たちばかりではない。

お互いのリズムを同調させるためには、自分のリズムを操作しなければならないことになるのだけれども、人のからだに見られる、数ある波のリズム(脈動、呼吸など)のうち、もっとも意識で操作するのに適しているもの、それが「呼吸」である。

ふだん私たちは呼吸を、意識することなく無意識に行なっているが、やろうと思えばいつでも意識して止めることができる。

つまり呼吸は、人の「意識」と「無意識」の狭間でその両方にまたぐようなカタチで現われる、とても特殊な波のリズムなのである。

だからこそ、人間の無意識部分に働きかけるための自己啓発メソッドとして「呼吸法」というものが、さまざまな宗教や鍛錬法の秘儀として世界中で伝えられてきた。

そして、その「呼吸法」というものは他人の波と同調するときにも非常に重要なメソッドなのである。

相手の息に合わせて、相手の波に沿う感覚。

同じ振動数を持つ二つの音叉が、片一方が振動し始めるともう一方も振動し始める「共鳴」という現象を示すのと同じように、きわめてキメ細かく息の合った者どうしのあいだには「感応」という現象が現われる。

そのときその二人はつながっている。

それは喩えるならばまるで、頭が二つ、手が四本、足が四本ある一つの生命体のようである。

(もちろんその数はもっと増やすことができる。)

古人はそのような状態を「自他一如」と呼んだけれど、それは息を合わせて「大きな一つの波を生み出しそれに乗る」ことによって可能になる。

その現象は自然界にも見られる。

例えば「渡り鳥の編隊」である。
(右写真、渡り鳥の編隊)

渡り鳥の編隊の形態の多くは「斜め一列」か「逆V字型」であるけれども、それは湖の上を進む船の後ろにできる波の形に喩えることができる。

ふつうの手漕ぎボートでも、大きな船の後ろにできる「逆V字型」の波にうまく乗ると、きわめて軽い力で先導する船と同じくらいのスピードで進むことができる。

適切な位置と速度さえ保てれば、大きな推進力の後押しを受けることができるのである。

渡り鳥たちの編隊もそれをうまく利用しており、先頭の一羽の生み出す波に乗ることによって、後続の鳥たちは一羽で飛ぶときよりも少ないエネルギーで翔ぶことができ、また後続の鳥たちが羽ばたくことによって波を増幅し、群れ全体(先頭を含め)にエネルギーを返すという、何千キロという長大な距離を翔ぶために編み出された「省エネ飛行法」なのである(見事と言うしかない)。

その飛行法によって彼らは、年寄りも若い者も、大きい者も小さい者も、群れ全体がお互いを支えあって、広大な地球を優雅に翔びまわっているのである。

その姿は一つの大きな生命体としか言いようがない。

そして人間のからだというものも、そのようにいわば一つ次数の繰り上がった自我に動かされる状態になると、不思議なことにすこぶる快調になるのである。

なぜかはよく分からない。

(おそらく、その「場」がコヒーレントな(足並みが揃った)状態になることで、個人的なゆがみや偏りといったものが「場」の波によるフィードバックによって是正されてくるのではなかろうか、と思うのだけれど限りなく仮説の段階に過ぎない…って文章硬いですね。スイマセン。)


であるので、誰かと何かを一緒にやるとき、あるいは人のからだに触るとき、「その人の息に合わせる」ということをすると、きわめて物事がスムーズに進む上に、なんだかからだまで軽くなってきちゃう、ということが起きたりもするので、ぜひぜひみなさんにもそのような感覚を身に付けていただきたいと思っているのだけれども、そんなややこしいことまでは講座の中では特に触れずに、とりあえず「相手の波に乗りましょう」と、お互いのからだをユラユラ揺らしてみる。

この「からだを揺らす」ということも、その揺らしのリズムは相手のからだにいわば「発見する」ものであるので、それはまたクドイようだけれども「打検士の叩き」にきわめて似ているものなのである。

相手のリズムに乗って自ら揺れていると、まるで一体となって揺れてくるので力はぜんぜんいらない。

むしろ一緒に揺れて気持ちよくなってくるくらいである。

ユラユラ。私はカモメ(笑)。


「子育て」についての講座であるはずなのに、何だか全然カンケーないことやっているような気もするけれども、イヤイヤ、そんなことはない(ハズ)。

子育てにおいて「子どもと息を合わせる」感覚というものは、とてもとても大切なことであるので、このように訓練しておくのはとてもとても良いことなのである(ハズ)。


私はときどき電車の中で、テキトーな人を見つけてその人の呼吸を観察しながら、さりげなくその人の息に合わせる、という「遊び」をするのだけれど、それはそのまま「息を合わせる訓練」にもなるし、けっこうオモシロイ。

きちんと「息が合ってくる」と、その人になにか変化が現われるので、それを見ているのもオモシロイですよ、とママさんたちにお茶目なイタズラを勧める。

「まずはダンナさんの息に合わせてみてください。」とも、さりげなく付け加えて。


『息を合わせる 2006年02月01日』山上亮先生ブログより一部抜粋
----------文章およびイラスト『ブログ:雑念する「からだ」』より-------
 ⇒http://zatsunen-karada.seesaa.net/

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