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富山デザイン話dayコミュのLattice Deformation を使っての自由曲面のテスト

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CGやCAD、CAIDにおいて、Lattice (ラティス)=ケージを 使って オブジェクトを変形できるソフトウエアは殆ど無い。

建築デザインにおいては、平面の組み合わせが多いのが殆どで、自由曲面を使った建築では フランクゲーリー位である。曲面を使っての建築はややこしいのである。

フランク O ゲーリーのオフィスのコンピュータの専門家と10年位前に話しをした時には、飛行機のボディを設計する ボーイングを使っている CATIA というソフトウエアを使っているという話を聞いた。
どうやら、FGはそれで特許かなんか取って技術を売込んでいる様だ。

僕が実際に フランク ゲーリーの建築を見たのは シアトルの ポール アレンの寄付によって作られたEMP (Experience Music Project) と、彼の自宅と、神戸の魚のみであるが、結局の所、ファサードのみが変わっていて、中身はただのがらんどうである。 

ちょうどあの頃 LAのデスニーの工事が始まった頃で、今はもう少し進化しているかもしれないが...

FGの作品は、見た目で彼の作品と判るもので、それがアートであるとも言える。

恐らく今の萎縮した日本ではこんな建物は建たないであろう。





コメント(14)

ちょうど先月 ゲーリーの映画を見てきました。
内容なゲーリーがどうやって建築を設計しているかというもの
でしたが、その中で CADについても説明がありました。

スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー公式サイト
http://sketch.cinemacafe.net/


建築の図面は全体の切断面でしかないので どこを切っても違う形に
なる 複雑なボリュームを表現する事は出来ません。

かつては模型を正確に作り その採寸するという方法を取っていました。

谷村美術館/村野藤吾
http://www.st-sora.jp/toyama/tanimura.htm
も確かそうだったと思います。

大きな彫刻を作るイメージです。

ところがゲーリーの事務所は 専用の三次元CADを開発して
パソコンの中に 実際に建物のボリュームを作り 施工者は必要な
寸法を好きなだけ その立体から採寸するという方法を作りだしました。

すごいっす。

でも 肝心なゲーリーはパソコンを使って 設計してません。
模型をいくつも作って 壊して 変えて あくまで リアル立体で
検討していました。(ま〜おじいちゃんだからなんですが・・)
でも やっぱその方がイメージが膨らみます。

最近 建築界では 自由曲面ブームです。

一つは 構造ソフトの進歩により 自由曲面シェルの解析が
可能になった事があげられます。
もちろん、一部の構造事務所しか扱えませんが・・

佐々木睦朗  http://www.com-et.com/colonne/002/sasaki/sasaki.htm


こういった 構造計算の進歩と共に
日本でも ゲーリーほどではないけど 自由な建物が建ちはじめてます。

やっぱ、うごうごしてる造形って面白いです。

あ〜〜上の写真は 瞑想の森 市営斎場/伊東豊雄 構造 佐々木睦朗
です。

http://www.ddd-studio.com/archimap/archimap007.html
彼のオフィスの作ったソフトウエアはおおむねこんな所であると想像出来ます。


1.CATIA で自由曲面を作る。
2.そこから施工に必要な板金の形を、構造鉄骨の位置と合わせ、必要な間隔で 切り取り紙の様に線を引く。

3.切り取り線で切り取られた曲がった曲面を平らな面に押しつけ、型枠を作る。
4.レーザーで切り取り出来るよう、CAM に情報を入れる。

5.切断、パネル曲面加工

これで技術特許を取れるかは疑わしい所ですが、それを商売にしようとする所が、
Frank O の建築家というよりも 商売人の現れです。

それが悪いとかいいという事よりも、もっと大事な事は、

日本でこの様な建築の許可が下りない という 由々しき事態です。
ゲーリーのグッゲンハイム美術館は 地元の船の造船の技術を
取り入れて作っているそうです。

建築を面白くする時 建築以外の技術を応用すると面白くなる場合が多い
です。 どんなアートもだと思うけど・・・


写真は まつもと市民芸術館 / 伊東豊雄 

「ぞうがん」という材料を切り抜いた所に違う材質のものをはめ込む昔ながらの技法を利用して ガラスを外壁にはめ込んでます。
一般的な建築の納まりとはまったく違います。
 へええ、模型の役割って大きいのですね。

 私は建築のことは全くの素人で想像なのですが、実際には建築士さんが描かれた図面どおりに建物ができるっていうのは難しいのではないのですか?木材ひとつとっても、ミリ単位の誤差くらいありそう。
 作りながら修正していっている?
 自由曲線だったらムズカシそう。

 もしそうだったら、そういった誤差が出来上がりや強度などに影響することってないのかなあ。
 
車 2ミリ 誤差範囲

建築 10ミリ 誤差範囲 (建物によるが)

飛行機 3ミリ 致死範囲

飛行機の内側と外側の仕切りは3ミリの厚さ

建築は ショップドローイングと言って、現場合わせで臨機応変にする事が多いのです。

フランク O は 飛行機のボディ設計の為のCADの CATIA など触れる訳が無い、CADの経験がある人が、普通に使って3ヶ月から半年マスターするのにかかるでしょう。





 車、建築の誤差範囲に対して、飛行機は致死範囲!へえー。

 以前東京で、宮脇檀さんという方の作品を建てている最中に見せていただいたことがあるんですが、
「ここはどうなってるの???」
と思うところが、完成時にはキレイに辻褄があってました。
大工さんの技量も求められますね。
建築は工業製品というには程遠い 誤差が生じてしまいます。

工作って感じです。

その誤差を踏まえた 仕上がり 納まりになってます。

宮脇まゆみさんは 建築家の教科書みたいな人で、僕も結構影響を
受けてます。 
 はあ、そんなに有名な方だったのですか。

 私の恩師の家なのですが、確か宮脇さんの遺作になったおウチではなかったかな。1億5000万円(荻窪駅から徒歩15分くらいの一等地 土地込みの金額)の家だって聞きました。

 それこそ屋根の形が体育館みたいに曲線になってます。”面白い”形の家ですよ。
 
宮脇さん 建築業界では超有名人です。
本も沢山出版されていて 学生時代に良く読みました。 写真左

解かりやすい内容でとても参考になります。
一般の人でも読めるレベルです。

「中から中が見える家は楽しい」
「アプローチの軒は低い方が趣がある」
みたいにキーワードが書いてあって その例が掲載されている感じ
です。

それを参考にしているって訳ではないのですが 僕の設計している
家も基本 ポーチの軒高は低くしています。
包まれる感じになります。   写真右

遺作って町田の家ですかね〜〜  写真中
住宅建築って雑誌に掲載されてました。
王道のデザインです。

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