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現代アート @GALLERY タグボートコミュの表現しない表現としての絵画

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絵画の歴史の始めから人は常に何かを描いてきた。洞窟壁画を例に持ち出すまでもなく、常に人は何かを描き、何かを表現してきた。それは現在に至っても同様だと言って良い。しかし表現とは表現することだけに限定される狭量な営為なのだろうか。そこには表現しないという選択肢はないのか。
具体的なものを描かない絵画の端緒となった抽象絵画を更に展開したアメリカの抽象表現主義の作家たちは、表現しない表現の一歩手前まで到達していた。しかし彼らの革命的な絵画もまた何かを表現することに縛られていた。そこでは確かに具体的な何かは表現されていなかったが、崇高だとか神秘だとか心象風景だとか抽象的な概念や抽象的なイメージが奇しくも表現されていたのだ。だから表現しない表現としての絵画は、常に現れようとしては頓挫することを繰り返してきたのではなかったか。
だから今こそ表現しない表現を、ここに展開したい。
それは、何も表現しない絵画の復権もしくは誕生である。端的に言えば、絵画とは、即興的に描くことにより、何も表現しないことである。
たとえば両手で描く、見ないで描く、即興的に描く=何かを表現するために描くのではなく、何も表現しないために描くことである。
これから展開を企画しているのは、即興的に線描を繰り広げる線描絵画、即興的に最小限の直線を引く直線絵画の2種類だ。それが表現しない表現としての理想の絵画である。
即興的に展開される何も表現しない線描絵画と直線絵画が、ただひとつ表現しているのは、絵画は何も表現しないということである。

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