ピーター・ガブリエル(Peter Brian Gabriel, 1950年2月13日 - )は、イギリス生まれのミュージシャン。1970年代にはロックバンドジェネシスのボーカリストとしてライヴに劇場的効果を導入し、奇抜なファッション(衣装)でのパフォーマンスで一躍有名となる。ソロ活動を初めてからはワールドミュージックの普及に尽くすとともに、自らの音楽にも大胆に取り入れてきた。 また、技術革新を生かした創作活動にも積極的に取り組んでいる。日本における音源リリースの名義表記は(ジェネシス時代から)一貫して本項表題の「ピーター・ガブリエル」だが、音楽雑誌で特集が組まれる場合などは原音により近く「ピーター・ゲイブリエル」と表記されるケースも増えている。 目次 [非表示]
* 1 バイオグラフィー o 1.1 幼少期からデビューまで o 1.2 ジェネシス在籍時 o 1.3 ソロ・キャリア o 1.4 多方面への活動展開 * 2 ディスコグラフィー o 2.1 ジェネシス o 2.2 ソロ o 2.3 ソロ以降のライブおよびベスト・アルバム o 2.4 サウンド・トラック o 2.5 映像作品 o 2.6 マルチメディア作品 * 3 関連項目 * 4 外部リンク
ドラムを叩くことに精神的活路を見出した彼は、The Spoken World, David Thomas Band, The Garden Wall といったバンドを経て、1967年にパブリック・スクールの仲間であるアンソニー・フィリップス、マイク・ラザフォード、トニー・バンクス、クリス・スチュワート等と共にプログレッシブ・ロック・バンド、ジェネシス(Genesis)を結成する。ピーターは、後にフィル・コリンズやスティーヴ・ハケット等が在籍したそのグループのヴォーカリストとして中心的な役割を果たした。
ワールドミュージックに傾倒していることでも知られ、1982年以来、『ウォーマッド』 (WOMAD, World of Music, Arts and Dance) フェスティバルを主宰し、ワールドミュージックの普及に貢献している。現在では、世界最大規模のワールドミュージック・フェスティバルとして知られている。
さらにウィルトシャー州ボックスにリアル・ワールド・スタジオを建設すると共に、1988年にはワールドミュージックのレーベル、リアル・ワールド・レコーズ (Real World Records) を立ち上げている。これらの活動によって、ヌスラット・ファテ・アリ・ハーン、ユッスー・ンドゥール等のアジアやアフリカの多くのミュージシャンをヨーロッパ世界に紹介するのに大きな役割を果たした。
* 1969年 『創世記』 (From Genesis to Revelation) * 1970年 『侵入』 (Trespass) * 1971年 『怪奇骨董音楽箱』 (Nursery Cryme) * 1972年 『フォックストロット』 (Foxtrot) * 1973年 『ライブ』 (Genesis Live) * 1973年 『月影の騎士』 (Selling England by the Pound) * 1974年 『眩惑のブロードウェイ』 (The Lamb Lies Down on Broadway)
[編集] ソロ
* 1977年 『ピーターガブリエル』 (Peter Gabriel I または Car, 全英7位・全米38位) * 1978年 『ピーターガブリエル II』 (Peter Gabriel II または Scratch, 全英10位・全米45位) ― ロバート・フリップがプロデューサーを担当した。 * 1980年 『ピーターガブリエル III』 (Peter Gabriel III または Melt, 全英1位・全米22位) ―「ビコ」は、南アフリカの運動家スティーヴ・ビコに捧げた楽曲。 このアルバムで、ドラムを担当したフィル・コリンズがスタジオで偶然作り出したスネア音はゲートエコー (gated reverb) として有名になった。 * 1982年 『ピーターガブリエル IV』 (Peter Gabriel IV または Security, 全英6位・全米28位) * 1986年 『So』 (So, 全英1位・全米2位) * 1992年 『Us』 (Us, 全英・全米2位) ― 当初の日本版にはレコード会社の判断でボーナス・トラックとして “Bashi-Bazouk” が追加されていたが、ガブリエルの抗議により他国版と同じ内容で再リリースされた。 * 2002年 『Up』 (Up, 全英11位・全米9位)
なお、1977年から1982年までの 4 枚のアルバムの欧米での正式なタイトルはすべて番号の無い “Peter Gabriel” であり、しばしば混乱の元となった。 このため欧米のファンの間では、ジャケットのデザインから I は “Car,” II は “Scratch,” III は “Melt” の愛称を付されて呼ばれた。また IV の米国盤のみ “Security” の名が正式に付けられている。 またこれらの他に、III と IV のドイツ語バージョンがリリースされている。
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Peter Gabriel (ぴーたー・がぶりえる) [ピーター・ガブリエル] 60年代後期にジェネシスのアート・ロック小僧として出発し、80年代から90年代にかけて世界的に認知されたスーパースターとなった今も、ピーター・ガブリエルのような広い音楽的視野を持ったアーティストは、ロックという傘の下に守られたミュージシャンの中には存在しないだろう。また、バンド全員をコンサートの終盤に巨大なスーツケースに入れるというわかりにくい方法であろうと、制作費をたっぷりかけたビデオという(『スティーム』や『スレッジハンマー』)ガブリエル特有の壮大な方法であろうと、これほど演劇的な傾向を持ったミュージシャンも他にいないだろう。どんなスケールで作られた作品であっても、ガブリエルのソロは危険なまでに個人主義であり(『ソルスベリー・ヒル』や『ディギン・イン・ザ・ダート』)、あからさまなまでに政治的であり(『Biko』)、深い憂鬱を(『エデンの情熱』や『マーシー・ストリート』)たたえている。彼のアルバムはどれも、ワールド・ビートの感触、毒気のないファンク、リズミカルなパーカッション、そして他に例を見ないストレートな歌詞が、程度の差こそあるが共通して盛り込まれている。 Peter Gabrielの公式サイト(レーベル):http://realworld.on.net/ Peter Gabrielの公式サイト(アーティスト):http://www.petergabriel.com/