しかし発売初年度の売上が3,000枚と惨憺たるものであったので、ポールはヨーロッパ放浪の旅へ出てしまい、アートもデビュー前に通っていた大学院へと戻ってしまったが、プロデューサーのトム・ウィルソンがアルバム収録曲『サウンド・オブ・サイレンス(The Sound of Silence)』にエレキギターやドラムなどを別テイクで加え(オリジナルはポールのアコースティック・ギターと、二人のボーカルだけだった。そして、この別テイクで演奏していたミュージシャン達は近くのスタジオでボブ・ディランの名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」のレコーディングに参加していた。レコーディングも終わり、帰りがけの所をトム・ウィルソンに呼び止められ演奏する事となった)てシングル発売したところ、これが大ヒット。サイモン&ガーファンクルは一躍人気フォークロック・デュオとなる。
なお、『キャシーの歌(Kathy's Song)』は、ポールがイギリスに長期滞在していた際に交際していたガールフレンドに贈った曲である。キャシーは、ポールが歌っていたパブで券もぎ係りをしていた女性であった。また、『アメリカ(America)』の歌詞に出てくる「Kathy, I'm Lost,I said.Though I knew she was sleeping,」で触れているKathyと同一人物で、二人でアメリカ旅行に出かけた際に書いたとされている。ポールのアルバム『ポールサイモン・ソングブック(Paul Simon Song Book)』に若かりしころのポールとキャシーが写っている。
だが、1970年発表のアルバム『明日に架ける橋(Bridge Over Troubled Water)』の製作中に、ポールとアートの音楽に対する意見の違いが表面化した。『明日に架ける橋』は全世界で売上が1000万枚を超える大ヒットとなり、グラミー賞の最優秀レコード賞・最優秀アルバム賞を受賞したものの、このアルバムを最後に二人はソロ活動に入り、サイモン&ガーファンクルは解散した。
しかし、解散後も二人ともお互いを友人だと思うことには変わりが無く、親交は続いた。1975年には『マイ・リトル・タウン(My Little Town)』をS&Gで録音し、それぞれのソロ・アルバムに収録しているほか、1984年にアートが発表した「The Art Garfunkel Album(邦題:天使の夢)」に収録されている「(What A) Wonderful World(同:ワンダフル・ワールド)」では、ジェームス・テイラーと共にギターとボーカルでポールも参加しており、透明感あふれる3人のハーモニーを披露している。
他に『冬の散歩道(A Hazy Shade of Winter)』は、1987年に映画「レス・ザン・ゼロ」の主題歌としてバングルスがカバーを歌い、大ヒットしている。1993年には同曲のオリジナルを野島伸司がドラマ「人間・失格」で使い、日本でのリバイバルを果たした。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] シングル(日本編集盤)
1. 『サウンド・オブ・サイレンス(The Sound of Silence)』1968年 2. 『スカボロ・フェア』1968年 3. 『ボクサー(The Boxer)』1969年 4. 『明日に架ける橋(Bridge over Troubled Water)』1970年 5. 『いとしのセシリア(Cecilia)』1970年 6. 『コンドルは飛んで行く(El Condor Pasa~If I Could)』1970年 7. 『バイ・バイ・ラブ』1970年 8. 『アメリカ』1971年 9. 『エミリー・エミリー』1972年
[編集] アルバム
1. 『水曜の朝、午前3時 (Wednesday Morning,3A.M.)』1964年 2. 『サウンド・オブ・サイレンス (The Sound of Silence)』1966年 3. 『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム (Parsley,Sage,Rosemary and Thyme)』1966年 4. 『ブックエンド (Bookends)』1968年 5. 『卒業−オリジナル・サウンドトラック (The Graduate)』1968年 6. 『明日に架ける橋 (Bridge Over Troubled Water)』1970年 7. 『サイモン&ガーファンクル(Simon&Garfunkel)』1970年(日本編集盤) 8. 『サイモン&ガーファンクルのすべて(The Best of Simon&Garfunkel)』1971年(日本編集盤) 9. 『グレイテスト・ヒット(Simon and Garfunkel's Greatest Hits)』1972年 10. 『S&Gゴールド・ディスク(Simon and Garfunkel's Greatest Hits II)』1972年(日本編集盤) 11. 『ギフト・パック』1972年(日本編集盤) 12. 『パック20』1973年(日本編集盤) 13. 『ニュー・ギフトパック'75』1974年(日本編集盤) 14. 『グランプリ20』1976年(日本編集盤) 15. 『若き緑の日々』1981年(日本編集盤) 16. 『セントラル・パーク・コンサート (The Concert in Central Park)』1982年(ライヴ・アルバム) 17. 『ライブ・フロム・ニューヨーク・シティ 1967 (Live from New York City 1967)』2003年(ライヴ・アルバム)