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世界一美しい嬢がいるキャバクラコミュの世界一美しいキャバ嬢が出てくる小説

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コメント(12)

ん、いきなり間違えたか?まぁいいや。誰もこないし。コメントで書いてやる。
1、和歌山13段積み編
「牌を崩すんじゃない!」
幼い俊太郎の首筋に焼き火箸が伸びる。首筋の薄く浮き出た血管に火箸が触れようとしたその時、姉の蒼が母親を後ろから抑えつけた。「お母さん、止めて。止めてよ。俊太郎はまだ5歳なのよ。」
母親の貴子が蒼を振り払い腹を蹴り上げる。「それがなしたっ。この子は麻雀打ちの子ぞ。河内夜叉富一の子ぞ。」腹を思いっきり蹴り上げられて、息の出来ない蒼の背中にもう一発蹴りが飛ぶ。
「止めて、お母さん。僕、できるよ。だから止めて。お姉ちゃんをぶたないで。」
俊太郎の幼い手が牌を積む。7段、8段、9段、そしてついに13段目が積み上げられた。「お母さ〜ん。出来たよ。ついに出来たよ。河内流麻雀秘技、13段の塔が。」
「やったね。俊ちゃん。」蒼が叫ぶ。
「そうね。出来たわね。それが河内夜叉流の基本、縦13段積み・13段の塔。無敵の構えだわ。」母が優しく俊太郎を抱きしめる。
「でも、これ誰もやってないよ。ルールとかマナーとか大丈夫なの。」と俊太郎は以前からの疑問を口にしてみた。
母は俊太郎の目を見つめ「大丈夫、河内夜叉流はずっとこれでやってきたの。マナーなんて敗者の遠吠えよ。だって牌を縦に積んだらダメとは本に書いてないでしょう。」「でも誰もやってないよ。」「それは河内夜叉流が一子相伝だからよ。最強は常に一人なの。」最強は常に一人。
孤独。
みんな敵。
世界中で戦った男、田辺俊太郎が世界を相手に目覚めた瞬間であった。









2、死闘アワビ編

あれから早5年の歳月が流れて、俊太郎は10歳になっていた。
その間姉の蒼はふっと家から出て行ってしまい、俊太郎は母貴子と二人だけの生活になっていた。
小学校には1年通ったが、教師とのいざこざもあり通わなくなった。貴子はその事については何も言わなかったが、家業の手伝いはさせられた。
家業は海女であった。貴子は漁協に入っておらずいわゆる密漁であったが、気にしなかった。この辺の経緯については、「貴子外伝」で、蒼が家を出て何をしてたかについては、「空唄−蒼の旅」で
明らかになるので割愛する。
俊太郎が母貴子に命じられたのは夜海に入って朝までにアワビを素手で採る事であった。(夜、何も見えない海の中で感じろ。全ての危険を。そこにある宝物の気配を。)
俊太郎は深夜の海の中で五感の全てを使って獲物を探した。
息が出来ない海の中で神経は限界をはるかに越え研ぎ澄まされる。見えるはずの無い獲物が白く浮かんで見えてきた。生と死の狭間の中で獲物を確かめるように手を伸ばした。
大物だ。とてつもない大物だ。しかし、岩から剥がせない。
逆に硬い殻が手を切り裂く。無理だ。意識が飛びそうになり、無意識に身体が水面を求めた瞬間、首筋に鋭い刃物のような感触を感じた。5歳のあの時の火箸の記憶がフラッシュバックされる。
「これ持って帰らんと母ちゃんにシバかれる〜。」
右手首が回転し、小さな渦が竜巻になる。竜巻から雷が発生して岩を砕く。
気合い一発、渾身の電撃ツモ。
気を失い、溺死寸前の俊太郎は60センチのお化けアワビを掻き抱き岩場に打ち付けられていたのであった。首には伊勢エビの触角が深く刺さっていた。

倒れてピクピク痙攣する俊太郎を見下ろし、仁王立ちの貴子は人知れず呟いているのだった。
「俊太郎は必ず世界を取るわ。きっと和歌山を救ってくれる。」
貴子の目に涙が光った。

ついに貴子とわかり遭えたのでしょうか
3、決闘高野山(前編)
アワビを抱いたままピクピクしている俊太郎に近づいた貴子は、いきなり首筋の大伊勢エビの触角を引き抜いた。
「ギャーッ。」
悲鳴をあげて再び気絶した俊太郎の首筋を一舐めして貴子は言った。
「これで大丈夫よ。俊太郎。貴方はどんな怪我もこれで治ったわね。」
唇から顎を真っ赤に染めて貴子は言う。
「貴方はこれから高野山に行くのよ。あの男を倒し、真の伝承者になるの。」
妖艶な微笑みを湛えた貴子だったが、首筋から血を吹き出し気絶した俊太郎に言葉は届かなかった。
再び生死の境をさまよいはじめた俊太郎を救ったのは、突然舞い戻ってきた蒼だった。
蒼は自分の胸に巻いていたサラシを解き、俊太郎の首に巻いて何も言わず急ぎ足で去って行った。頬を伝う涙を一粒残して。
この後、俊太郎は3日3晩高熱が続き、ついに4日目の朝「お姉ちゃんの匂いは、ええ匂いやで〜」と一声叫んだ後、目を覚ました。母貴子は不機嫌そうに言った。
「蒼はいないよ。お前をおいて出て行ったよ。お前の事が嫌いなのさ。」
だけど俊太郎にはわかっていた。蒼は俊太郎の事を嫌ってなどいない事を。
この事件後、死ぬまで俊太郎は蒼の事を思うたびに涙を流した。麻雀界最強、麻雀神といわれながら姉の事を思っては泣く俊太郎を人々は少し気持ち悪い人だと思ったという。

母貴子の話は衝撃的であった。
高野山にいる珍念和尚を麻雀で倒してこいという。まぁ麻雀最強伝説だから、麻雀で敵を倒すのは、当たり前かもしれないと俊太郎は思った。
倒す前に奥義を盗めと言った。敵の流派の奥義を極めるのも最強流派の宿命かと俊太郎は思った。
ここまでは良い。
貴子は珍念和尚の寝室から免許皆伝のお免状も持って来いと言い出した。
俊太郎は言った。
「母上、道場破りで看板を賭けて闘う事はありますが、他流派の免状など集めても仕方ないではありませんか。」
「他流派の免状じゃないさ。河内夜叉流の免状さ。」と貴子は言った。
「!?、河内夜叉流の免状を何故和尚が?」貴子はゆっくりと話し始めた。
「河内夜叉流には、元祖と本家があるわ。珍念和尚が本家で、狂い熊哲太が元祖。貴方は本家の分家。本家と元祖には免状があるわ。ウチは分家だから免状がないの。本家の免状は豪華よ。元祖と競いあって作ったから。確か表紙はバーコラメ印刷でかっこいいの。」母の話を聞きながら、今までの命がけの修行は何だったんだろうと思う俊太郎であった。
4、決闘高野山(中編1)
「あの。」
俊太郎は恐る恐る聞いてみた。
「ウチが分家ということはウチと珍念和尚は親戚か何かでしょうか?」
貴子は俊太郎の顔を覗きこんで
「ウチに家系図なんてないからわからないわね。でも向こうも楠正成の末裔だなんて聞いたことはあるけど、今の時代、先祖が何かなんて関係ないわよ。」
そうかもしれない。たがやはり…
貴子が続ける。
「和尚にはね山口に子供がいるわ。孫もね。和尚は孫に河内夜叉流の後を継がせたかったみたいだけど、息子さんが反対してねぇ。」
河内夜叉流の修業が俺のやってきた修業だとするなら普通反対するだろうと俊太郎は思った。

4、決闘高野山(中編2)
俊太郎は高野山へと登って行った。高野山の入り口で俊太郎は母の指示に従い、珍念和尚に電話をかけた。
「オレ、オレだけど。」
「誰じゃい。」
和尚はぶっきらぼうに応えた。
さっき取り次いだ坊主に山口の孫から電話だと伝えてくれと言ったのに伝わってないようだ。
「山口の…、和尚の孫です。」
「はて、そんなんおったかのう。名前は。」
まずい、名前は聞いてなかった。とりあえず無視するしかない。
「オレですよ〜。おじいちゃんに会いたくて、家出してきたんです〜。山口には帰れないんです〜。」
迫真の演技。心震わす泣き声。貴子譲りの泣き落としだ。
「まず記憶にないのぉ。人違いじゃ。名前を言ってくれまいか。」
全然ダメ。もう諦めて別の方法を考えるしかない。
「じゅ、潤です。」
思わず口から出た名前は
近所に住む憧れの女子大生の名前だった。
「潤などという孫はおらん。んんっ、潤。まっ、まさか大勝大師様では?」
「へっ?」
「死ぬ前に一度お会いしたいと願い続けた大師とこうして会えるとは。名無阿弥陀物、名無阿弥陀物…」
俊太郎は、大勝大師として珍念和尚と対峙する事になったのだった。

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