Dan Hicksファンの中にも、Asleep At The Wheelのファンって結構いるらしいのですが、共通するルーツは確かにあるにせよ、彼らは基本的にはウェスタン・スウィング・リヴァイヴァル・バンドであり、オリジナルを中心に演奏していたHot Licksとは、違う立場にいたと思うのです。70年代にはよく共演もしてはいたようですが。 だから、音楽評論家の方などで、Hot LicksとAsleepやHot Club Of Cowtownを同じ土俵に乗せて論じる人って、僕は絶対に本当のDan Hicksファンではないと思っています。
ところが、ややっこしいことに、70年代後半から80年代初めにかけて、Maryann Priceがこのバンドに在籍して、"FRAMED"というアルバムまで残しているんですよね。 で、困ったことに、当時Danの未発表曲だった"Up Up Up"(後にAcoustic WarriorsでDan自身もレコーディング、また映画"Class Action"ではDanがMaryannとNaomiと共に出演して歌っていました)や、John Girtonの曲などを歌っているのです。 また"Cool As A Breeze"という曲では、Ray BensonがすっかりDan Hicks気取りで、Maryannとスウィンギーにキメています。 でも、それ以外の曲は、カントリーだのビッグ・バンド・ジャンプだのといった、いつもの調子で、どうにも中途半端。 という訳で、アナログ時代はもっぱら上記の3曲を繰り返して聴いていた気がします。
その頃、FENで、”Live From Gilley's"という番組があり、毎週Gilley'sにおけるカントリー系の人たちのライヴを流していましたが、そのMaryann在籍時のAsleepが出演、彼女はおハコの"I'm An Old Cowhand"をソロで歌っておりました。 また同じ頃、Willie Nelsonが"Somewhere Over The Rainbow"という正に今で言うアコースティック・スウィングのアルバムを出した時、"Swingin' Over The Rainbow"というテレビ番組があり、Johnny Gimbleらと共にAsleepがゲスト出演。Maryannのソロこそなかったけれど、楽しいプログラムでした。