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世の中謎だらけコミュの宇宙研究の調査報告

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……シンジョウホウデス……

……セッショクシマシタ……



以前、『はやぶさ』成功の裏側には我々の功績が大きく関わると報告した。
そこで今回、その調査の核となる情報を発表しようと思う。



先ず、我々が所属する研究機関=JAXAN(正式名=Japan Aerospace eXploration Agency Nazo)は、
宇宙全般を調査する機密機関である。

天体観測から始まり、ブラックホール、UFO、ウラシマ効果、スペースコロニーの設計、
果ては宇宙人に埋め込まれたチップの摘出手術まで幅広く研究しているのだ。

数ある研究チームの一つに小惑星専門チームがある。
そのチームの注目した小惑星が『イナガワ』と言い、
奇しくも『イトカワ』とニアミスだ。

『イナガワ』を調査する為の探査機開発にとり掛かったのが2001年のお正月。
それから二年の歳月を経て、雑煮とコーヒーを飲みつつ完成したのが2003年のお正月。
それから1ヶ月後の寒さの厳しい2月上旬。
我々JAXANは小惑星探査機『かさぶた』の打ち上げに成功する。

こちらは『はやぶさ』とニアミスのようでニアミスじゃない。

『かさぶた』は『イナガワ』迄の50億kmを一年弱で渡りきり、更に四年の調査が進められ、それから一年弱経った2008年大晦日、
我等が地球へと舞い戻って来たのだ。



では、その四年の間に発見された調査結果を、全世界が早とちりしない程度に発表しよう。



惑星『イナガワ』に降り立った小惑星探査機『かさぶた』は至ってシンプルな構造だ。
それはハッチのついた球体で、成人男性が一人入れるスペースがある。
そして『かさぶた』の中には二足歩行可能なハイテクメカが搭載されており、その名を『じゅんぢ』と言った。



『じゅんぢ』は先ず地表調査に当たった。
五本の指を巧みに動かし、地球から持参したレジ袋に一握り。
それを『かさぶた』に放り投げ見事に始めの一歩(一放)を踏み出した。
採取した微粒子には地球に存在しない微粒子も発見され、今後更なる研究が進められるだろう。

次に『じゅんぢ』は周囲測量に当たった。
『かさぶた』に乗り込みボタンを押す。
すると球体の底面にタイヤが5つせり出し急発進。
ブロロロロ…と土煙を揚げ『イナガワ』一周に成功。
大体火星と同じ大きさだった。



この後も『じゅんぢ』は順調に調査を進める。

気体成分、重力測定、生命反応、ゴルフボールの飛距離、カップ麺の伸び具合、等々…

大体火星と同じだった…



全ての調査が終わり、帰還支度をしている時である。
熱湯風呂に飛び込んだと思ったら水風呂だった…
そんな予想外の事態に見舞われたのだ。

なんと、探査機『かさぶた』から100m程離れた地点に飛行物体が着陸したのだ。
飛行物体から生命体らしきモノが降り、こちらに近付いて来る。
『じゅんぢ』は手を止め、じっと待つ。
『じゅんぢ』に装備されたカメラ(眼球)は、JAXANの研究所にセミリアルタイムで伝わり、我々の期待以上のモノを写し出した。

その生命体は地球人と似た形をしており、正に、我々の言う宇宙人だったのだ。

千載一遇の発見に一同騒然。
海老で鯛を釣る。
いや、『じゅんぢ』で宇宙人を釣ったのだ。

そして宇宙人は口を動かした。

……********……
『じゅんぢ』は宇宙語解読装置を作動させ、JAXANに宇宙人の会話を送信する。

……シンジョウホウデス……

……ウチュウジントセッショクシマシタ……

宇宙人は『じゅんぢ』を宇宙人呼ばわりした。
『じゅんぢ』は喋らないので宇宙人は言いたい放題。

……マズハコンニチワ……

……ワレワレハウチュウジンダ……

研究チームの一人が「見ればわかるよ」と呟きながら次を待つ。

……ミタトコロハケンチョウサダネ……

……イッショニチョウサシヨウ……

……マサカコトワルマイネ……

なんと宇宙人は協同調査を要求してきたのだ!

かっぱ寿司のカッパのマークがバッハになる程の衝撃に、一同唖然と佇んでしまう。

それから何故か、宇宙人との協同調査が開始された。

宇宙人方の談話を聞くに、どうも三人一組で行動しているらしい。
しかし一人が腹痛で寝込んでいるので、代打として『じゅんぢ』が選ばれたらしい。

彼らは調査すると言っといて、呑気にしりとりを始めた。

……カレー……

……ワンタン……

…………

実質宇宙人二人しか喋っていない。

それから色んな調査を共にするが、彼らの調査理由が全く解らないのだ。
にらめっこ、あっちむいてほい、おしくらまんじゅう、
彼らの宇宙船に乗り込みレースゲームをやったりもした。

これを調査と呼べるのか謎だが、調査を続けていくうちに友情が芽生え、いつしか『かさぶた』でなく宇宙船内で生活する様になる。
腹痛で寝込んでた奴も無事回復し、四人で行動する様になった。
『じゅんぢ』は喋らないと知りつつ、宇宙人は楽しそうに喋りかける。
言葉は通じなくとも友達だった。

……ジャアツギハジュンヂノバンダ……

……ソラニゲロー……

……………

四人の鬼ごっこは何時までも、何時までも続いた…



楽しい時間は光の如し。
遂に『じゅんぢ』帰還の時がきた。

三人の宇宙人は思い思いの言葉を発し、代わる代わる抱き合った。

探査機『かさぶた』のハッチが開く。
そして『じゅんぢ』が片足を乗せた時、くるりと宇宙人に顔を向けた。

……サヨ…ナラ……

驚いた事に『じゅんぢ』が喋ったのだ!

会話機能を付け忘れたはずなのに!
これまで一度も喋らなかったのに!
最後の最期で喋ったのだ!

その瞬間、宇宙人の、その黒い瞳から一筋の涙が流れた。

『かさぶた』に乗った『じゅんぢ』は帰還ボタンを押し、最後の任務を作動する。

手を振る宇宙人。

それに答える『じゅんぢ』。

彼らは、星を越えた熱い友情で繋がっていた……



そして2008年の大晦日。
『かさぶた』は無事帰還したのだった………





以上がJAXANの『イナガワ』調査報告である。

とても信じ難いが、宇宙の秘密を少しは解明出来たと、お分かり頂けただろう。

これからも我々は、飽くなきスペースロマンを追い求め、昼夜問わず宇宙研究を続けていく所存だ。







備考
(『かさぶた』で帰還したはずの『じゅんぢ』だが、実は『じゅんぢ』を載せて帰還するだけの燃料が残っておらず『かさぶた』だけで帰還していたのだ。
今頃は宇宙船で『スペースじゅんぢ』として第二の人生を送っている事だろう)

コメント(2)

サカガミー賞…
別名『今年一番飛びますたで賞』とは、大変名誉な事である。

ん?

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