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A.I.Mコミュの日タイESD環境教育シンポジウム報告

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2007年10月21日 日タイESD環境教育シンポジウム
@立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館

ESDとは・・・Education For Sustainable Development
持続可能な開発

タイのメーピン川カリキュラムによるESDの実践


チェンマイの事例
水のサイクルを理解することが、水へのESD
タイ・・・雨季は3−4ヶ月のみ(非常に大事)
ピン川は地域の文化と根付いていて、昔は周囲の自然も豊かだったため、一年中豊かな川だった。特に昔は、大雨が降っても、何日かして洪水が起きたため、あらかじめ大雨が降ればいつ洪水が来るか予測して避難可能であったが、最近は、水系の適切な計画・管理・運営の欠如、環境への配慮のない土木計画、分水界の荒廃を引き起こす山間部での森林破壊、大規模な土壌浸食、河道への土砂の堆積といった問題により洪水がすぐに起こるようになってしまった。また、気候変動、不適切な土地利用、水質汚濁の原因となる排水の流入、河の不法な占有といった問題もある。川の不法な占有とは、川に土砂その他を捨てる、あるいは、シルテーションという現象を引き起こす水性植物を植える、といった川を私物化する行為を指す。
そのため、ピン川とその環境を守らねばならない、と地元の住民が立ち上がった。1993年に「ピン川流域とその環境を守るための調整委員会」(The Coordinating Committee for the Protection of the Pin River Basin and Environment, CCPE)が組織された。
メンバーはボランティアで、学者、教師、学生、僧侶、市民で構成されている。短期・長期両方の目標に対して、多くのプログラムが実践されている。
河川の問題を解決するためには、まず、一般の人々の意識を向上させなければならない。CCPEは、マスメディアも巻き込んで、街や地域の行政職員、若者、教師、政府の部局、市民団体など、地元住民の力を結集するためのプログラムを実施し、それによって人々の環境の意識を高め、さらなる行動につなげていこうとしている。川や水が生活にとっていかに大切かわかってもらうために、対話セミナーを開いて情報を提供する、自然保護キャンプや教育と意識向上のためのキャンペーンを実施する、川の監視ネットワークを立ち上げるなど、多彩な活動を行っている。
また、この活動においてもっとも重要なターゲットグループのひとつが子供と若者であり、彼らには活動に参加させると同時に、知識、考えかた、価値観、判断力、社会的スキル、さらに道徳心と責任感を身につけるための教育を受けさせなくてはいけない。そのため、ピン川カリキュラムは、持続可能な環境教育を行うための手引きとなるよう作られている。つまり、環境との共生の仕方を理解し、環境に対する正しい考え方と関心を身につけ、人間社会に対してだけでなく、天然資源や環境に対しても、責任のある行動がとれるように、子供や若者を育成するための知識を、新しくまとめなおしたものである。

阿部さんのお話

 1984年に六甲の水発売(日本で初めてのミネラルウォーター)
当初は水を売るなんて、絶対失敗すると思われていたが大ヒット、これにより水は買って飲むが定着化→日本の河川悪化の原因のひとつ
 ローカルとグローバル
例えば洪水・・・課題的に、ローカルな取り組みだけではだめだけど、ローカルな活動は大切            
 生活に根ざした統合知(Local Knowledge)の活用・・・近代化とともに忘れ去られてきた
 政治・・・社会参加は大きなテーマである
環境・社会・経済・政治のバランスが大事
参加型学習(参加型開発)→当事者意識の育成

 住民参加による・・・ピン川は昔は地域の組織がピン川を管理していたが、近年は行政によりコンクリート化していた


結論
1. 身近なものを題材にして学ぶことで、その地域に住む子供、若者、大人が自らの手で川を守らなければならないことを理解し、川を愛し、「自分たちの川だ」という意識を持つようになる。
2. さまざまなアクティビティを行うことによって、子供と若者にコミュニティを協力して問題を取り組む十分な機会を与えなくてはならない。その経験が、いずれは問題解決につながり、持続可能な開発に結びつくことになる。
提言
1. カリキュラムの実施にあたって、他の学校とのネットワークを広げる。
2. 教師は、川の現状を教材にして、環境教育の学習過程を決める。生徒は、「ミニ研究プロジェクト」を行う。
3. 地元の川を題材にしたカリキュラムを作るように学校に働きかけ、カリキュラムの作成を支援する。
4. タイをはじめ、アジア各国の川についての最新の情報を提供する。
5. さまざまなひとが参加する、川に関するセミナーを開く。


アサザプロジェクト(NPO法人 アサザ基金)

 企業が自己完結せず、循環型へ
 ビジネスモデルの展開
 公共事業の見直し
 こどもたちとの街づくり                 

         
総合化とは・・・するものでなく、起こすもの!

 市民参加のピラミッド型から行政参加のネットワーク型社会へ
 生態系などを含め、10年後、20年後・・・・100年後とビジョンを描く☆
 NECとネットワークセンサーの開発
 地元の福祉事業と絡む(お年寄りに昔の湖の様子を聞いたり♪)
↓↓
公共事業が子供(感性)とお年寄り(経験)の出会いの場に!!
 学習プログラムとして、地域の小学校に集まる生物を子供が調べる(大変重要なデータとなる)
 湖再生のためのブランド野菜の販売
 アサザプロジェクトによる経済効果の試算
 漁業の外来魚駆除(経済)

いろんな課題を総合化して、こどもたちを通して地域の政策を進める(環境、福祉、経済、地域コミュニティの活性化)

アサザプロジェクトの問題
 NPOの人材育成
 活動資金の必要性
NPOが10人でも、日本では組織として大きいほう。つまり日本のNPOは職員が少ない。日本の三大環境保護団体(野鳥の会etc)の人数合わせても8万人=弱い
これはESDにおける最重要課題。

サクセスの秘訣
 独自のアイディア(具体化出来るコーディネート能力)
 地域に合わせたプロジェクトの設計
 プロジェクトに参加しているひとそれぞれに何かメリットがあるというのは重要(外来魚の駆除etc)

企業を環境教育に取り込む
 社会貢献
 社員教育
 自社の仕事
しかし日本では企業にとって都合のいい環境教育になりがち・・・
欧米では企業とNGOによる環境教育

日本 NGO < 行政・企業
欧米 NGO = 企業

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