ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

二次元作品&二次元クロスコミュのギャルゲーテイストSS.5

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
こんばんは。雪奈・長月です。
今夜で『終わらない仕事』のSSは全て書き終えました。
この題は、心優しい読者の方がつけて下さった名前です。
どうぞ。お楽しみくださいませ。






006.『終わらない仕事』

「幽霧。この書類を広報部の蔵那さんに渡してきて。」
 雪奈は膝の上にアルフィトルテを乗せ、キーを叩きながら幽霧に書類を渡す。
 幽霧は書類を受け取る。行く前にアルフィトルテを呼ぶ。
「行くよ。アルフィトルテ。」
 アルフィトルテは雪奈の膝から降り、幽霧の方に歩いていく。
「アルフィトルテちゃん。またね〜」
 雪奈は片手はキーを叩きながら。片手はアルフィトルテに手を振る。
 アルフィトルテも小さく、雪奈に手を振り返した。
「では、失礼します。」
 幽霧は雪奈に一礼し、部隊長室を後にした。



 幽霧とアルフィトルテは広報部の前に来ていた。軽く戸を叩き、広報部の戸を開ける。
 そこはある意味で戦場だった。電話のベルが鳴り響き、人の声が決して途切れる事がない。
 沢山の人が所狭しと部屋の中を歩き回り、誰が書類を届けないといけない蔵那か分からない。
 その騒がしい人混みの中で幽霧は声を上げる。
「すみません!諜報部の幽霧霞三等陸士です!蔵那さんはおられますか!」
「こっちこっち!」
 人混みの中から幽霧の方に手を振る手があった。
「アルフィトルテ。ハンターモード。」
 アルフィトルテとはぐれたら困るので、人間型から拳銃型に換える。拳銃型のアルフィトルテをホルスターに仕舞い、人混みの中に入る。
「ここ。ここ。」
 その声で幽霧は立ち止まる。そして、声の主を見る。
「こんにちは。私が広報部所属の蔵那クロエ一等空士です。」
 クロエは幽霧に挨拶をする。幽霧はアルフィトルテを拳銃型から人間型にし、挨拶を返す。
「諜報部所属の幽霧霞三等陸士です。隣にいるのはパートナーのアルフィトルテです。」
「アルフィトルテ……です………」
 幽霧の隊服の裾を掴みながらアルフィトルテは挨拶する。
「はじめまして。アルフィトルテちゃん。」
 クロエは笑顔でアルフィトルテにも挨拶する。
 幽霧は雪奈から手渡された書類をクロエに渡す。
「長月部隊長から頼まれた書類です。」
「どうも。」
 クロエは書類を受け取り、中身を覗く。
 そして、満足そうな顔をする。
「うん。ちゃんと入っているね。幽霧って言ったっけ。ちょっと頼みたい事があるんだけど良いかな?」
「何でしょうか?」
 幽霧は首を傾げる。
 そんな幽霧にクロエは説明をする。
「いつもラジオ中に乱入してくる人が居てね。裏方の人たちが怪我をすると困るから、ボディーガードを頼みたいのですが。」
「部隊長から許可が下りればします。」
「大丈夫。長月部隊長からは許可を貰ってあるから。じゃあ。お願いします。」
 クロエは幽霧に言う。幽霧とアルフィトルテは黙って頷いた。



「3・2・1・スタート!」
「おはようございます。今日も「時空管理局ラジオニュース」を始めます♪
 司会は私、蔵那クロエ。アシスタントは亜梨雨でお送りいたします。」
 クロエの声がラジオの収録スタジオに響く。
 幽霧はそれを聞きながら、拳銃型になっているアルフィトルテのシリンダーにゴム製の特殊弾頭を装填した。
「それでは、民間や局員からのお便りを読みます。
 と、その前に諜報部からお知らせです。」
 クロエは書類を読む。
「民間の女性が査察官からセクハラを受けた事件があるそうです。
 本日から一週間前。査察部の局員から査察と称して、この女性はセクハラを受けたという投書があったそうです。発覚から二日後に捜査部と諜報部は事件の究明に乗り出す方針を固めたそうです。
 諜報部は「見つかる前に謝罪にする事を勧める」とコメントしております。」
 亜梨雨はクロエに尋ねる。
「女性の立場でどう思いますか?」
「私としては、諜報部と同じく、謝罪する事を勧めたいと思います。」
 クロエは次の書類を読む。
「次のお知らせです。
 経理部から経費を水増し請求した局員がおります。
 これはある局員の告発により判明しました。経理部はこれ以外にも水増し請求がないか調査しております。」
「水増し請求はマズいですよ。」
 アシスタントの亜梨雨はそうコメントする。
「諜報部からのお知らせはこれで終わります。
 では、民間や局員からのお便りです。」



「すみませんが、ラジオの関係者ですか?」
 幽霧はいきなり入ってきた人に尋ねる。
「はい………そうですが。」
 入ってきた青年は頷く。
「では、身分証明を証明する物の提示をお願いします。」
「僕は関係者です!!」
 青年は激昂する。無理矢理にでも通ろうとする。
 幽霧は無言でアルフィトルテを抜く。
 そして、青年の額に装てんしたゴム製の特殊弾を撃つ。



 クロエはお便りを読む。
「まず、PN.謎のヒツジさんからです。
 食堂のメニューを増やして下さいだそうです。
 食堂で働いている職員の皆様。ヒツジさんの依頼を検討してあげて下さい。」
「でもそしたら、現在の諜報部の部隊長。雪奈一等陸佐が出品を進めている「ヒツジ鍋」が出てくる恐れがあるのでは?」
 ヒツジのコメントに亜梨雨がツッコミを入れる。
 クロエは次のお便りを読む。
「匿名希望の某王様。多分、民間の方ですね。
 時空管理局首都防衛部隊所属の寒天さんと総務総括官のリンディ・ハラオウンが付き合っているそうです。
 それは驚きですね〜」
「首都防衛部隊の寒天さんがその方に喧嘩を売りに行かないことを切に願います。」
「う〜ん。それは困りますね。」
 亜梨雨の一言にはクロエも納得した。次のお便りを読み始める。
「次はPN.子供大好きさんです。
 現在、自作の子供服が溢れ返っています。子持ちの局員は諜報部まで。
 諜報部の方ですね。子持ちの方は是非、行ってあげて下さいね。」
 少し苦笑しながら、クロエはそうコメントした。



「ちょっと、このラジオの関係者に文句がある。道を明けろ。」
 しばらくして、中年の男性が入ってくる。
 一応、時空管理局の隊服を着ているところから管理局の局員だろう。
「すみませんが、しばらくお待ちいただけませんか?」
「待てない。そこを通せ。」
 男性は幽霧を押しのけて入ろうとする。
 幽霧は男性の隊服を掴み、足払いをする。
 男性は盛大に倒れた。
 幽霧は男の懐をめくる。しかし、男の懐には局員の持っている隊章や証明書がなかった。
 そのことから判断するに、この男性は局員ではないらしい。
 幽霧はため息をついた。



「お疲れ様でした。」
 どうにかラジオも終わり、幽霧はクロエと亜梨雨に声をかける。
 乱入する人は少なかったので、疲れる事はなかった。今頃、何名かの乱入者は診療室のベッドで気絶しているだろうが。
「幽霧さんもご苦労様。」
 クロエは幽霧に労いの言葉をかける。
「じゃあ。自分はこれで。」
 幽霧は諜報部にある大量の書類を整理する為に諜報部へと帰っていった。



 戻ってくると案の定、幽霧の机には書類が山盛りになっていた。
「……………」
 流石の幽霧もその量には困惑した。アルフィトルテは幽霧に聞く?
「ママ?大丈夫?」
 いつの間にか拳銃型から人間型になっているアルフィトルテが幽霧に尋ねる。
 幽霧は軽く苦笑し、アルフィトルテの頭を撫でる。
「自分はママじゃないんだけどな…………大丈夫。慣れているから。」
「ママはママだよ。」
 アルフィトルテはむくれながら言う。



 幽霧は食堂でカレーライスを食べていた。
 隣ではアルフィトルテがフォークでうどんを食べている。何故か、うどんに息を吹きかけながら食べている。デバイスにも猫舌というのはあるのだろうか。
 山積みにされていた書類の整理と処理は三時間もかかった。大半以上が届ける部署自体が間違っていたからだ。
 その所為で幽霧は様々な部署に書類を届ける羽目になった。
 様々な部署を駆け巡った所為で、幽霧の身体は空腹を訴えていた。だから、幽霧は遅めの昼食をとることにした。
 午後二時だからか、食堂にいる局員の数は少ない。
 幽霧は全く気にせず、カレーライスを口に運ぶ。
「相席ええか?」
 声のする方を見るとそこには、はやてがいた。
「どうぞ。」
 カレーライスを食べながら幽霧は言う。
「ほな。失礼するね〜」
 はやては幽霧の前に座った。今日は食堂の醤油ラーメンらしい。麺を箸で掬いながら言う。
「今日は仕事でみんなと落ち合えんくてなぁ。幽霧くんがおらんかったら、一人
で食事をするところやった。」
 その声は妙に嬉しそうだった。それに対して、幽霧はアルフィトルテについて追求される前に立ち去ろうと考えていた。急いでカレーライスを口に運ぶ。
「なぁ。幽霧くん。君の隣でうどんを食べてる子。誰や?」
 幽霧の思い虚しく、はやてはアルフィトルテについて質問した。
 アルフィトルテがうどんに夢中になっている間に、幽霧は説明をする。
「名前はアルフィトルテ。自分のデバイスです。開発部主任の鏡月さんに人間型にもなるよう、改造されました。」
 カレーライスを食べながら答える幽霧。
「触っても、ええ?」
「どうぞ。」
 はやては身を乗り出して、うどんを食べているアルフィトルテの頭に手を伸ばす。そして、頭を撫でる。
 アルフィトルテはうどんを食べる手を止め、はやての方を見る。
「食事中ごめんな。私の名前は八神はやて。
 よろしくな。アルフィトルテちゃん。」
 はやての言葉にアルフィトルテは首を傾げながら言う。
「ママのおともだち……?」
 幽霧を見るはやて。かなり白い目だ。
 そんなはやてに幽霧は説明する。
「…………長月部隊長がアルフィトルテに刷り込んだのです。」
「……………なるほど。」
 長月部隊長の名で、はやては納得した。
 アルフィトルテの質問には笑顔で答える。
「まあ。そんなところやね。」
 はやてとアルフィトルテの対面が終わった所で、幽霧は話を切り出す。
「そういえば、はやてさん。前に頼んできたチェスの駒。出来ましたよ。」
「ほんま!?」
 はやては嬉しそうな顔をする。
 幽霧はポケットから小さなケースを取り出す。そこには、一つの駒が入っていた。
「貴女の騎士服姿をモデルに作らせて貰いました。イメージする役割は「女王」です。」
 残ったカレールーを食べながら幽霧は言う。
 はやてはカレールーを食べている幽霧に礼を言う。
「ありがとうな。大切にするわ。」
「どういたしまして。」
 幽霧は残ったカレールーを食べながら言う。その頬は微かに赤かった。



「幽霧。自然保護隊のいる世界まで行ってきて。」
 二人が諜報部に戻って早々に雪奈から指令が下される。
「自然保護隊ですか………?」
「うん。」
 雪奈はコーヒーをすすりながら言う。
「自然保護区画の絶滅危惧種が裏オークションで競売に掛けられているという情報が入りました。
 という事は、密猟者がいるということだよ。とりあえず、ルートを吐かせたいから密猟者を捕まえてきて。」
「分かりました。」
 幽霧は雪奈の指令に頷いた。
「でも、どうしようかなぁ〜」
 コーヒーをすすりながら雪奈は考える。
「流石に密猟者の捕獲は自然保護隊の役目だしなぁ〜。どうやっても、断られるからなぁ〜。」
 その様子は見ようによっては、ショッピングで何を買おうか悩む女性のようだった。
 しかし、頭の中で繰り広げられているのは知略の錬磨だ。どうやって、幽霧を自然保護隊に潜り込ませるか。
「うん。そうだ。この案で行こう。」
 雪奈は良い案が思い浮かんだらしく、不適に笑った。



「自然保護隊の研修を受ける事になった幽霧霞三等陸士です。よろしくお願いします。」
 幽霧は深く礼をする。
「僕はタント。」
「私はミラ。よろしくね。」
 黒縁眼鏡を掛けた青年と後ろ髪を一つに縛った女性が笑顔で言う。
 タントと名乗った青年とミラと名乗った女性の側にいた赤髪の少年と桃色の髪をした少女も自己紹介をする。
「エリオ・モンディアルです。階級は二等陸士です。」
「同じく、二等陸士のキャロ・ル・ルシエです。
 この子はフリードリヒ。」
「キュルル」
 幽霧は再び、深く礼をする。
「よろしくお願いします。」



「幽霧くん………で良いんだよね?」
「はい。」
 密林を歩きながらタントは尋ねる。それに対して、幽霧は頷く。
「私も君の顔とか身体が中性的に見えるから、どっちかなって。思っていたんだよね。そっか。男の子か………」
 ミラも口を出す。エリオとキャロも頷く。
「僕もキャロも幽霧さんがどっちの性別か分からなくて……………」
「うん。そうだったよね。」
 幽霧は四人の意見を聞いて、苦笑する。やっぱり、自分自身が中性的過ぎることを再確認することになったからだろう。
 場が少し和んだ所で幽霧は本題を切り出す。
「知り合いの方から聞いたのですが、密猟者が増えているって本当ですか?」
 その問いには、四人とも苦笑する。
「幽霧くんの知り合いの言うとおりだよ。」
 タントは肩をすくめる。ミラも苦笑しながら言う。
「私たちも善処はしているけど、数が日に日に減っているのは確かだね。」
「すみません。」
 幽霧は謝罪する。タントとミラは笑いながら言う。
「幽霧くんは気にしなくても良いよ。」
「そうだよ。僕たちが頑張ればいいから。」
 二人はそう言って笑った。

 たぁ〜ん!

 どこかから銃声が聞こえた。
「!?」
 エリオとキャロは銃声がする方を向く。そして、走り出した。
 幽霧とタントたちも二人を追いかける。



 三人が辿り着いた時、そこにはエリオとキャロしかいなかった。
「すみません。逃してしまいました。」
 エリオとキャロは幽霧たちに謝る。
 二人の足下には傷ついた動物たちが倒れていた。どうやら、密猟者は捕まえた動物を置いて逃げたようだ。
「二人が無事で良かったよ。」
 タントは安堵した様子で二人に言う。
「さて。この子たちの手当てをしないとね。」
 ミラは傷ついた動物たちを抱きかかえる。
 幽霧たちもミラを見習って、動物たちを抱きかかえた。



 キャロとミラが傷ついた動物たちを治療し、幽霧・エリオ・タントの三人は動物たちに包帯を巻いている。
「上手いですね。」
 エリオは動物に包帯を巻く幽霧の手つきを見て、感心したように言った。
 幽霧は動物の足に包帯を巻きながら言う。
「慣れてますから。」
「そういえば。幽霧さんって、諜報部なんですよね?」
「ええ。」
 動物の足に包帯を巻き終えた幽霧が頷く。
 エリオは尋ねる。
「辛くないのですか?」
「何がですか?」
 幽霧はエリオの方を見る。
「諜報部で仕事をしているという理由だけで、汚物の様に見られる事が辛くないのですか?」
 エリオはじっと、幽霧を見る。その目は真剣だった。しかしすぐに視線を外し、幽霧に謝る。
「すみません。嫌な事を聞いて。」
 そう言って、エリオは鳥の羽に巻いた包帯を結ぶ。
「正直、慣れてしまってますから。」
「えっ?」
 エリオは幽霧の言葉に驚く。そんなにアッサリとそんな事を言われるとは思わなかったからだ。
 驚くエリオを後目に幽霧は言葉を続ける。
「………と。言いたい処ですが、そんな事を言うとまたある人に泣かれてしまうので、そんな事は言えませんね。」
 幽霧は口元を歪ませる。
「諜報部は、不条理な運命を背負う人が増えないようにする為に存在しているのですよ。
 自分はその事に誇りを持っています。」
 そう言って、幽霧は別の動物の足に包帯を巻き始めた。
 エリオは再び問う。
「幽霧さんって……………男性ですよね?」
「はい。自分は男ですが。」
 エリオの問いにそう答える幽霧。しかし、エリオは幽霧が男とは思えなかった。



 夜の自然保護隊のベースキャンプ。
 エリオは部屋で一息ついていた。今夜は幽霧もエリオと同じ部屋で寝るのだが、今はいない。
 ベースキャンプの所にはシャワーが一つしかない為、幽霧が最後なのだ。
 エリオは窓から外を見ながら物思いに耽る。

 密猟者の事。

 明日、自然保護隊のベースキャンプに来るルーテシアの事
 今後について

 しかし、今一番悩んでいることは、今日来た幽霧の事

 幽霧は自分から男だと公言しているから分かっているものの、エリオは幽霧が男だと今だに思えなかった。
 正直、幽霧とどう接すれば良いのか分からない。
 どうしたものかと考えていると。

 トントン

 誰かが部屋の戸をノックした。
「どうぞ。」
「失礼しますね。」
 入ってきたのは幽霧だった。
 エリオは幽霧の方を見る。そして、硬直する。
「これですか?
 ミラさんが貸して下さったのですが。」
 幽霧は首を傾げる。今、幽霧が着ているのはごく普通の青いストライプが入ったパジャマだ。
 風呂上がりだからか濡れた髪は肌にまとわりつき、身体は仄かに上気している。
 そして湿気でパジャマが肌に張り付いている所為で、中性的な肢体の線が現れていた。
 何故か、淫靡で背徳的な感じがした。まるで、見る者を惑わすような。
 パジャマ姿の幽霧にエリオは、心拍数が上昇していくのを感じた。
「どうしたんですか?」
 幽霧は再び、首を傾げる。
 エリオは幽霧から視線をそらす。そこで、エリオは幽霧の隣にいる少女の姿に気づいた。
「幽霧さん。この子誰ですか?」
 尋ねるエリオに幽霧はアルフィトルテを紹介する。
「自分のデバイスです。名前はアルフィトルテ。開発部主任の鏡月さんに人間型にもなれるよう、改造されました。
 ちなみに、自分をママと呼んできますが、部隊長が刷り込んだだけですから。」
 アルフィトルテはエリオにぺこりと礼をする。
「ママのデバイスのアルフィトルテです。」
「エリオ・モンディアルです。」
 エリオもつられて、礼をする。
「じゃあ。そろそろ寝ましょうか。」
 幽霧はエリオに言う。エリオも同意した。
「じゃあ。おやすみなさい。」
 電気を消す幽霧。そして、用意した寝袋に入る。何故かアルフィトルテも。
 幽霧は窮屈さを感じながら眠りについた。
 幽霧が寝息を立て始めても、エリオは眠れなかった。何故なら、幽霧のパジャマ姿が頭から離れないからだ。
 その上、アルフィトルテが幽霧を「ママ」と呼ぶ所為で幽霧の性別が女性だという誤解が根強くなっていた。
 結局はエリオは幽霧が女性だという誤解の所為で悶々として、眠れないだけなのであった。



 

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

二次元作品&二次元クロス 更新情報

二次元作品&二次元クロスのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング